わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

女子ワールドカップ雑感3.5 [ワースト篇]

女子ワールドカップ2023。
大会はベスト8が出揃い、束の間の小休止。
というところで「番外篇」を書く。・・というか書かないと自分のガスが抜けないので書く。笑



◉現状の総論を感慨す

今大会から24チームから32チームに出場国が増えた。そのこと自体は良いと想う。が・・



ク〇みたいな試合、多い



申し訳ないが「ク〇構文」を本稿は多用する。
「雑感1」で「どのチームも粗ぇ」と愚痴ったが、もうそれはサッカー好きとして強く言いたい。
識者にはチーム数が増えた事による質の低下を訴える人もいるが、オレは似て異なる意見だ。
むしろ下位的チームの向上があるからこそ、


上位的チームの質の停滞が目立つ


のだと考えている。
下が迫り、上が(とくに戦術面で)向上してないから今大会のようなアップセットが起こっている。
当たり前かつ同じことを言っているようだが、その質・クオリティを言っていて、自分のベクトルは上位国に向けられている。強国・上位国がまるで先進的でなく、一本調子

カナダブラジルドイツ。おまけにアメリの早期敗退は「チミたちももっとやりようがあるだろ」と想うことばかり。単調だし、創意工夫がない。


むろん博愛としては語ってなく(笑)一生懸命戦う各国の選手達に大変失礼と重々承知しつつも、あえて総論としてガス抜きしたくもなり、要は「サッカーファンとして物足りない試合」に溢れている。
(プロレスファンなら喜びそうな試合ばかり!)

今日はそんなワーストバウトを挙げてゆく!


◉グループリーグワーストバウト

ひどい試合が多いのだが選りすぐり厳選2選!
寸評とともにどうぞ。


デンマーク 1−0 中国

身体能力だけで足元のないデンマークがその「切れない包丁」でゴリゴリ押しまくるだけの試合。そこにまた為す術なく押しきられる中国、という科学的展開だけを観客は見届ける、後味わるーい逸品。


ドイツ 1−1 韓国

完膚なき真のク〇試合。決定力なきドイツに辟易。極めつけはロスタイム。ただ「負けたくない」だけの韓国の遅延行為、そのダサさと言ったら。通せんぼだけして両者ともに沈む姿を観客は目撃する。


以上GLワーストバウト2選。まあひどいよ。笑
ともにアジアの中国韓国が入っているのは偶然ではない。相手の「ひどさ」もさることながらこの2チームは目の前の敵以外(つまり自国の評判)と戦ってるように見え、それがスケール小さく寒い。
日本も気をつけ眼前の敵と闘ってほしい。



◉ベスト16ワーストバウト

はっきり言って「Bブロック全4試合」。
・・と言いたい処。日本のいるブロックではなく、向かいのシマはひどかった。とくに、2選!


イングランド 0-0 ナイジェリア

PKでイングランドだったが、ク〇つまらない試合。話題になった「踏みつけ」は氷山の一角にすぎず、単なるレイシズムの端緒。観るべきものなく両者クオリティ不足。オレは気づいたら寝てた。


コロンビア 1−0 ジャマイカ

ザ・泥試合。事実、気合いでドイツに勝ったチーム(コロンビア)とブラジルに引分けたチーム(ジャマイカ)という伏兵同士の試合なのでエレガントさは皆無だが、輪を掛けて粗く荒い試合。
このご時世マリーシア乱用するコロンビアに辟易。されどジャマイカも荒くどっちにも肩入れできず
自国民以外立ち入り禁止な試合だ。


ベスト8はそんな、イングランド vs コロンビア
両雄が激突するわけで、これはある意味注目に値する1戦だとオレは想うよ、まったく。



◉なんでひどい試合が多いのか

なんでかな? と考える。
それが冒頭の通り「下があがり、上がとまってる」ことによる拮抗さと看れるがそこに、


ムキ・感情の発露


があるからこうして荒くなっていると想う。
彼女たち、総じてすぐムキになる印象にある。

感情の発露自体は悪い事ではない。
が、それは得点後が主な出番だよ。

それまでは実力であり、そのクオリティが足りないからムキになり荒いファールも増える。要するに、余裕がない。それは強豪国と呼ばれる国々も、だ。
(ちなみに負けていった強国でもブラジル・アメリカにはムキの印象はない。サッカー的マナーの備わった国、と言える)


◉ワールド杯は国のショーケース

サッカーとは広いピッチをひたすら走るスポーツであり、それだけ脳内酸素も奪われるのが宿命だ。
つまりアタマに血が廻らず、判断が鈍りクオリティが低くなることが言わば、当たり前の世界。


だからこそ、そうではない動きがみたいのだよ。
シャキッとしたプレイと、鋭いゴールが観たい。
代表たるもの、もっと知的で、もっと優雅たれ。


その辺がまだまだ整備されてないのが世界女子サッカーかな、と本大会を見わたして想うのです。
スピードがあがる、技術があがる。そんな事は時代の常で、だからこそ理性と知性がより大事なんだ。
だから「クオリティがない」と言ってるんですよ。



(日本は)
 大会屈指のクオリティはある




と「雑感1」で断言しました。
が、ホントそのとおりで逆に引いてますよ、ええ。


ベスト8ともなるとさすがに篩(ふるい)が効き、だいぶ厳選された印象だ。ある意味イングランド・コロンビアは注目だが(笑)、4試合とも見応えのある素晴らしい試合になることを祈っています。


ワールドカップは国のショーケース
日本は日本らしさを置いてくればいいのです。
それが優勝という形なら最高だけどね。
さあどうなるでしょうか。がんばれーい。