わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

2024年の始まり

なんというか。


2024年はすでに
2023年の11月頃から始まっていた



そんな気がする。
だからもう2024年なのだ。
こうして2025年も前がかってやってくるだろう
そうして2030年代は2027年ごろにやってくる。


もう24年なのだが。
2023年はどんな年だっただろう。


・・とブログを見ても「プライヴェート」は注意深く消し去っていて(笑)なんとか思い出すようだ。

上半期、とくに5月くらいまでは忙殺か。

本当に「忙殺」とはこわいもので【こころを亡くすで「忙」】の字の通り、フワッと思い出すのみだ。
かといってヒマは陽まで無限の白亜とは以前書いたが、またちがった性質のフワッとに包まれる。

メモによると今年は新旧103作品の映画を観た。
映画館で15本。配信などホームで88本だ。
その中には「エブエブ退席事件」もある。今もってアノ作品はく●だと考える。


折角なので今年のナンバーワンを挙げると
ベルトルッチの「暗殺の森」である。
・・っておい!新作じゃねえじゃん、ではない。ホーム・映画館新旧フルコンタクトの中で1位だ。
「午前十時の映画祭」で鑑賞した。19か20の時、武蔵野館の再映で観たがその時以来の邂逅。
今も、いや、今は今の感慨と発見があり、今もって傑作だったことを大いに安堵した。


最近は、というか最近「も」哲学。
哲学の歴史は本当に面白い。
やっと気づいたこともある。それは「哲学はツールか否か」という命題について。

で、これは以前は(カッコ)つきで捉えていた。例えばアメリカで興ったジェームズなどのプラグマティズムは「限定的」な対処療法ではないか、と。構造主義のストロース、脱構築デリダとか、20世紀以降のポストモダン運動はみんなそうだ。限定的である。


でもなぁ
いつだって「対処療法」で限定的だろ
〈高尚なナニカ〉が分離してあるわけでなし
(神はしんじゃったしなぁ Byニーチェ


と自分が囁いてくるし、事象がまず先にありそのあとに反応があるのだ、とすると哲学はその事象を理解・把握するツールでしかないよな?と態度を軟化中。要するにソクラテスだって限定的なんだ、と。
哲学とは物事への態度を含んでいる。し、あなたもオレも「行動」しているとき、もっとも哲学的瞬間にいるが皮肉にもそれは見えづらい(そうして事後、反省=二次的な哲学的振る舞いをするわけだ)。

で。だからこそ物事の賛否に関わらず、いろいろと学ぶ事が大切なんではなかろうか、と考える。
今必要か?、など不問で、無意味にも思えることに関心を抱くことが大切だし愉しいのさ。
で、この「大切」も愉しさも結局おぼろげなのがいいって感じ。


・・・でもちょっと書きますね。


レヴィ=ストロース構造主義は「人間の感情が先にあるのではない、社会構造が先にあるのだ」と看破し、それを証明する様に今はシステム(社会構造)の時代だ(GAFAを例えに出すまでもなく)。
・・と言うことも出来るし同時に、構造主義のおかげで西洋の自己中心的「我想う」から脱却できたのだ、とも言えるわけで哲学のトレンドにも光と闇があり、また限定的(正確には細分化?)なのだ。
いずれにせよ人間中心主義は20世紀の彼岸であり、その文脈からSDGsの流れも読み解けるわけで、まあ要するに哲学に沿ってこの社会は動いているので勉強するに越したことはないのだ。

ついでながらオレのこの1年の「フワッと」感も哲学の流れで説明もつく。笑。
システム(構造)が勝る中、自己を走らせることの難しさ・置き所は思慮している、と。

それもオレに限らず社会のムードとして、だ。
人間中心!は思い上がりの烙印を下され久しく、即ち「オレ・あたし」マインドは元気をなくし(現にX=Twitterへの投稿や一定の場の発言なんて、みな気にしてるだろ?自分の中のコンプラ意識とか「有害な男らしさ/女らしさ」は出てないだろうか?とかそんな「見えない関所」に囚われてさ)、そうかと言って働き口のシステム(=会社)はAIも台頭し近視眼的で先行き不透明、というこの状況。
現代日本の閉塞感というのはそんなダブルバインド感から起因しているのではないかな。

で、これらのことを考えるのが、オレはすごくすきなんだよ。


今の(よくある)ムードを書いたモノ


あ、これも載せとこう。今年6月に書いた書評



そんなこんなで「君のマイブームって何?」話で「哲学」っつっても盛り上がらないので黙すのみ。
このブログが「事象」ありきなのも結局そうかもしれない。例えば目の前のサッカーを看て、そこにツールを駆使して理解・把握するのが愉しいんだよね。自分におきた事象もまさに思考の宝庫なんだが、(これもその一つとするなら)世界配信など気軽にできない業火そのものであり、かつ、オチなどなくまとまらない代物よ。


つったってさ? 元気出そうぜ!と書いたモノ



というプライヴェートを少し開陳し、それではまた!