わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

1分の店員

ルフレジがスーパーに置かれるようになったのはいつ頃だろうか。
そんなに昔ではないよね。だがこのシステムには解せぬ点がある。それは、割引がないこと。
レジでの所作を顧客に任せるわけだが、その工数、その工賃をなぜ顧客に還元しない?


解せぬ


要するにお店は人件費をカットしているわけだ。
いや。顧客はその1分間、店舗作業に従事すらしているわけで、もはや1分の店員である。
(仮に時給が1200円だとしたら、20円の価値だ)
だが、そこにはなにもない。管理側(店舗)はひとこと——「しめしめ」ではなかろうか。


・(なんらかの)ポイント還元
・レジ袋無料


せめてこれくらいはあっていいが、なにもない(あるお店あれば申し訳ないが)。
で、私の落胆はこのシステムになんらギモンなく利用する、我々お客さん側にも向けられる。
みんなどんな気分なんだ? 黙々と商品をバーコードする人々は何も想わないのかい。
それと、日本以外でも定着してるんだろうか? 治安の悪い場所では万引きもすごいと想うんだが。
多くの意味で「善意」に頼りすぎたシステムだ。


スーパーのみならず、ユニクロなんかもそうよね。
商品をトレイにぶちこむと精算。で、なーんか気が効いてんのかなんなのかわからん気分になる。
とにかく私はこれを「おしゃれ」とは言いたくない。


今日はオートメーションの話。
そして誰も声をあげることなく、静かに、スタッフの気配が消えてゆくという話。
地獄への道は善意で舗装されている」とは言ったもので、まあ本当に静かに、静かにかわってゆく。