アジアカップ準々決勝日本は敗退しました。
こう、一日経つと書く気も失せるのですが、実は私のサッカー評は慎ましくもファンがいらっしゃるので書きます!笑
◉マイ・初戦敗退!
ベスト16のバーレーン戦をDAZNで見ていないのでオレとしてはアジアカップの日本代表はお初。
そして、マイ初戦で負けた。笑
このガックリ感。
そして巷では思った程「アジアカップに関心が無い」ことも今回判った。でもなぁ、チミ達よ、
4年に一度の祭典なんだぞ!
ってかんじ。
それもアジアカップ優勝の先の「コンフェデレーションズカップ」こそがメタルスライム級の経験値であることは以前どこかで書いた通りだ。今回みすみすそのチャンスを失った。
ジーコジャパン「玉田の単騎駆け」、ザックジャパン「李忠成・一世一代のボレーシュート」以来、久しく戴冠の感動を味わっていないわけだが、今回のベスト8敗退もポテンシャルをドブに捨てており、勿体ないにもほどはあるわな。
◉後半の「殴り合い」を考える
イラン戦をレビューするに「日本は戦術なく、ひたすら殴り合った」印象しかない。問題は後半。
で、ジリジリ日本は後退。失点は時間の問題でハイ、PKと相成ったがそもそも
殴り合いで勝てると思ったか?
ってかんじ。
殴り合いを臨んだのはイランのほうで付き合って勝てる程ハードパンチャーなのだろうか、日本は。
ジリジリした後退っぷりは国見サッカーに押される哀れな高校生のようであり、そこに野洲高校のようなセクシーな切り返しも皆無。ベンチからの戦略的後押しも皆無。何もなく終わった後半であった。
実際日本後半のシュート数はゼロ。この事実は重い。
◉戦術的にみると・・
イランは明らかに後半にギアを上げた。
日本はのんきに「4−2−3−1」。それに対しイランは「4−1−4−1」を当ててきた。これは、
ガチンコのミラーゲーム
を仕掛けてきたということ。日本がセンターDFの二人とザイオンの3人でパス回しする時間が多かったのはそういうこと。そこ以外にマンツーマンで誰一人空いていない、という状況ね。
で、森保という指揮官はなにも策を講じない。くわえてイランがクリティカルだったのは次の点だ。
◉アズムンとガチな仲間たち
アズムンはすっかりいいストライカーになってやがってて、加えてイランが日本を仕留めに来たのは
2トップで攻めたこと
これよ。
アズムンの背後から14番と7番が入れ替わり立ち替わりシャドーとして「2トップ」を組む。
で、その2トップに対しトミーと板倉の「2」という同数で守らなきゃいけない。はっきり言ってこれは危なすぎるし、現に1失点目はまさに
ピック&ロール
による得点だ。アズムンがピックし14番がロールして得点。はっきり言ってイランの作戦勝ちだ。
この2ON2同数問題になーんの策を講じないベンチ。そりゃああいう展開になる。
2トップには3バックだろうが!
しかしシステムを途中でかえない指揮官の悪癖もイランにしてみれば「研究済み」だったろうさ。
見事にミラーゲームの餌食になったわけだな。
むろんイランの息切れをオレは期待した。が、甘かったな。イランは最後までゴン攻めだった処に彼らのレベルの高さと、それ以上に日本の無策を感じるね。
◉板倉の終始ノイローゼ
個人を看ると、板倉だよな。
3回、敵と入れ替わり、4回目に致命的なミス。
しかしこれは「個人を看れば」であり先述の通り、忍び寄るシャドーに討ち取られたわけだよ。
イランの側に立てば、二人のDFを前にしたら、
「おい、あのヒョロイほう、狙おうぜ」
と板倉を標的にするだろうし、実際やられた。
板倉は途中からずっとノイローゼ状態だったよ。こういう時こそベンチワークの見せ場だがベンチはポンコツでなにもしないわけで、まあ、ああなったね。板倉は好きな選手だしあのテンパリも珍しいが、その布石は90分間通して行われた、ということ。この認識、相手の攻略ありきという理解のほうが大事だ。
◉最後にミラーゲームを問う
オレは常々「2トップには3バック」と言っているが、今戦をより高い次元で語るならこうだろう、
マンツーマン、ミラーゲームの
ガチンコじゃ勝てないの?
というアンチテーゼもあるってこと。
「3バック」とか護送船団に頼ってねえで一対一のタイマンでどうなんだ? という視点だ。
日本は「殴り合い」に弱い? だとしたらヨーロッパでは無理だよね? つーか、少なくとも
プレミアリーグは無理
と言いたい。
おまえら、イランとのガチンコで負けてどうすんだ、という選手へのメッセージはある。
まあ苦手ならそれはそれでメタ認知しなさいって。
くり返すが後半のシュートはゼロ。森保さんよ。
結局はあなたよ。この数字はシステム障害を指すわ。なにも施してないんだからな。
◉アジアに対する軽視は続く
これはメモとして今後に効いてくることとして残しておきたいのだが、
たとえば前述「3バック」というパッチ。
これを試合中施さない理由がわかった。
「アジアごときに我々のサッカーをかえない」
というムード。もっと言えば「虚栄心」だろう。
3バックにすれば昨日のイラン相手では5バック気味になるだろう。そんな姿は見せられない、と。
大きな間違いだ。相手は見越している。奴らは変えてこない、故にうちらのサッカーとなり勝てる、と。たぶんこの小さなブログで書いても変わらないが断言すれば、
当分アジアカップは獲れない
アジアをなめる限り、日本は永遠にとれないだろう。
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こんな策のない試合、久しぶりに見た。
これで「イラク・イラン」というアラビアペルシャ帝国に2タテの敗北ですよ。
くり返すがポテンシャルをドブに捨ておって・・。
残念すぎるがしかし弱点を完全露呈した一戦でした。
それでは!