わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

2017-01-01から1年間の記事一覧

わが告白 ー解煙ー

今年も暮れるので、(とっとと)報告してしまおう。解煙しました禁煙を解いた、解煙。10月の幾日からか再び、たばこ(愛用はアメスピのメンソール系)を(本格的に)吸い始めた。その時は大きな案件の編集最中だった。うまくいかないことも重なり、わが誘惑…

恋愛映画というコモディティ

2013年の秋。4年前に書いた記事を、(こっそりと)上げます。読み返すと、マトモだったから。見つけた人は読んでみてください(2017年12月8日)恋愛映画というジャンルがあるとすれば、そのジャンルはもうかなり飽和して前進がむずかしいところがある。…

なでしこに視る日本のDNA

これは2016年3月7日。自分が旧ブログで書いた記事(というかメモ)だ。リオ五輪の予選で敗退した、なでしこ代表の当時を語っている。見返したら良いこと書いてあり、代表の男女を問わず、今につづく指針でもあろう。ここに転載する。-----------------------…

エンケン・雨あがりのビル街

先月歌手の遠藤賢司さんが他界した。70歳だった通称、エンケン。今では俳優の遠藤憲一さんのあだ名で通っているが、知るヒトにとっては「エンケンは遠藤賢司だろ!」となろう。自分もここではエンケンとして、遠藤賢司さんに敬意を表したい(以下敬称略)。…

ラインリーディング

備忘録として、どうしても書いておきたい。もうみつき以上前の話であり、今では思い出だ。また、当事者間の交流は健全に今も続いている。これは当時の記事に多少の加筆をしたものである。-+-+-+-+-+-+-+-最近、俳優のメカニズムをあらためて知りたく、また、…

ブレードランナー2049

ブレードランナー2049鑑賞。TOHOシネマズのドルビーアトモス。日曜日のレイトショー。今日はこの感想。当然、ネタバレします。見てなくて見に行く人はそのあとに。 さて、まずは前作の話。世紀の傑作「ブレードランナー」。日本公開、1982年。あのまずね、オ…

タスオビの嵐

ああなんか 更新しなくちゃ 交信を毅覺(まちかど川柳選)というわけで。なんか更新しとこう、ということで、そういう時は《MONOマガジン》的な話題をカマすわけで。困ったらMONOですよ、ええ。テッパンですね、MONO。ええ。そして賞味期限も浅いんだけど。…

草原は、断崖だ

開高健のことばにこんなのがある。書くとはなにか?という問いに答えたものである。「草原をまるで、断崖のように歩くことだよ」作家開高健とはまさに80年代のアイコンのひとつだ。この言葉も何かの広告のタイアップだったと記憶する。むろん、いったいなん…

感性の皮下脂肪と自意識テトリス

新陳代謝が落ちると、カラダは太る。このことをアナロジーとして考えると、痛切だ。年を取ればとるほど(いや、年齢しばりをよしとしないなら)、サボればさぼるほど、感性の新陳代謝も落ち、太るのではないだろうか? という問いに繋がる。 これはかなり重…

プレーオフで漢になれ

オーストラリア戦を明日に控え、サッカーブログでも書いてみる。実に10ヶ月ぶり位のサッカーに関するブログだ。なぜ、そんなに空いたのか? というと、賞味期限が浅すぎるからだ。スポーツに関する話題は本当に「足が早い」。すぐアウト・オブ・デートになる刺…

2017夏カルトコレクション

夏なので、簡単な報告。不感症ぎみの映画好きはすぐカルトに帰る。的なお話。最近買ったDVDがこれらなのです。 じゃーん! 左より「江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間」(1969)「恐怖劇場・アンバランス 第一集」(1973)「TESTAMENT」(1983)ね? マニアック…

Son of a Hungry Tiger?

と、タイトル英語風味に書いてみたが、なんてことはないオレにハンバーグステーキ語らせたらうるせえから どっからでもかかってきやがれということが言いたいのである。 やるかこのやろー(←猪木風) 飯テロのような強襲。脳内に電気信号が劈き(つんざき)…

推薦映画「テスタメント」

ISとはいったい何だったのだろうか?また、北朝鮮のミサイル実験とは何だろうか?まことしやかに囁かれる、陰謀説。その中には「すべては戦争屋の営業活動」というものがある。「常に戦争状態をキープしなければいけない。人民に恐怖を与えよ。武器を売れー…

いい演技とはなにか

「いい演技」ってなんだろう。自分も短期講義をうけたことのある、演技の講師の方が、フェイスブックで募集していた。貴方の思う、良い演技を教えてください、と。むろん自分自身もドストライクの命題で、そのFBは静観してしまったのだが、ボーッと考えてい…

ウィキ男と美意識、細部と全体

僕は演出の仕事をしている。映像ディレクター、という肩書きでもあるが、その実は「演出」だ。演出とは何か? 自分なりにひとことでいえば、なにがイケてるか を瞬時に選ぶ行為これが演出だと思っている。今、手元にある全てを使って、「イケてる」の高みに…

青土社と挫折:ヴォイニッチ写本の謎

青土社から2005年に出版された本を紹介する。「ヴォイニッチ写本の謎」(共著:ゲリー・ケネディ/ロブ・チャーチル 訳:松田和也) ・・・が、じつはこの本を読んだのは、2年以上前のはなし。そしてこの本自体、自分の手元にはもうない。ブックオフに売って…

はじめまして! 閃輝暗点 と申します

この暗夜行路みたいな文学性に満ち、または奥義、必殺技のような一子相伝性を兼ね備え(てねー)閃輝暗点(せんきあんてん)という用語が、世の中には存在する。そして、これを知る者は少ない。10人に一人以下の割合であろう。が、知る者はおしなべて恐れ…

負のエアポケット(実況中継)

みんなたまらなく憤怒に満ちたときって、どうしていますか?本当に、他の人はどうしているんだろう。もう、物を壊したくなるくらい、お約束だけど本当にガラスを割りたくなるくらい「怒り」を溜めたとき、どうしていますか?どうやって解消しているんだろう…

「コミュ障のメディア」(悶々と5千字)

テレビ。実は、我が家には地上波が映らない。それもデジタルになって数年たったある日から。(それも、ずいぶん前のはなしだ)電波障害地域らしく、地域の共同アンテナが分配されて信号が送られていたがデジタルになって何年かすると、そのアンテナの胴元で…

大人になってはいけない国

以前、【ドラえもん=アメリカという願望】説をひらめいたが、元来、そういう話が大好きだ。それにサッカー日本代表について論じるのが好きなのも、結局のところ、日本人論にぶち当たるから、という面が多大だ。(ハリルホジッチ周辺を書いた【この記事】で…

音にするとサムイから

今日は久々、「気になる日本語」のコーナーだ。このコーナーは流行していたり、気になるナマな言葉をピックアップして指摘することで、明るい未来を目指すコーナーである。(今考えたテーマ)しかし今日は、地味に気まずい。なぜならこれから取り上げる流行…

松方ピカレスク

松方弘樹さんが亡くなった。以下敬称略で綴る。また一人、大物俳優がこの世を去った、という惜念の想いのほかない。42年生まれだから、ロバートデニーロのひとつ先輩だ。アルパチーノとも年は近い。みなさんのなかの松方弘樹像はどうだろうか。小さい頃はな…

茫茫たる、忙忘

ココロを亡くすと書いて、忙うまいことを言う。いや、ちがうココロを亡くすと書いて、忘ほほほ。うまいのぉ。つまり、要するに、忙しいウチにいつのまにか忘れ去って亡くしてしまうのが、心というわけだ。ほほほ。うまいかもしれんが、嬉しくも何ともない。…