わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

もろもろ番組から

ふと目撃した番組について感想です。


帝銀事件74年目の真相
NHKの「未解決事件」というドラマ+ドキュメンタリー番組が深夜(再放送)あった。
画家の平沢貞通の犯行ではなく旧陸軍部731部隊の者による犯行ではないか、というものだ。
はっきり言って「ガン見」ものだった。が——


今さら、なんだなんだ?
しかしもう「確定」ということか・・


と感じた。
731部隊出身の元憲兵による犯行「説」はずーっとこれまで語られてきたことだからだ。それもGHQアメリカと戦時中の研究データを取引したことで隠蔽されたという「説」もずっとあるから。
と同時に、NHKが「731」だとか「登戸研究所」だとか一時期は触れ得なかったことを堂々と語っていることに「ガン見」したのだ。NHKのことである、Wトリプルチェックののちこの番組が作られていることを考えると「もうほぼ確定もの」、公表の時期だという事だろう。むろん事件から74年・・。はっきり言って公表まで長すぎるが良い番組だった。

警視庁が事件の数ヶ月後にはしっかり「軍部の闇」に切り込んでいる事も特筆すべきだろう。

担当刑事たちは事件後ほどなく「軍」関係に行き着いている。731部隊を指揮した石井から再三聞き取りを行い「うちの誰かの犯行の気がする」という証言を引き出しているし、元登戸研究所の伴氏から「青酸カリではなく青酸ニトリール(暗殺用開発物)だろう」という証言も当時得ているのだ。

そうなんだよ。この「明け透けさ」がリアルだ。
事件から日が浅いからこそ得られた鮮度があり、事件の取り調べは本当に早い方がいい、という好例だ。つまり彼らはその時点ではまだ「圧力」がなかったのだ。ゆえにざっくばらんに証言している
警察はその後軍部の「特殊」研究の実態などに触れてゆき、モンタージュ写真に近く、犯行を行いそうな元研究員で元憲兵の「A」まで突き止めている。

そして、その後どうなったか。

戦犯にならない確約などGHQとの取引の存在が示され、731部隊の元所長石井はむろんのこと、登戸研究所の伴氏は「犯行は青酸カリ」と証言をかえ(青酸カリは比較的入手しやすい)、その後事件について語る事は一切なかったと番組は語っている。また極めて疑いの高い「A」は事件から1年後の1949年、死亡した記録だけが残っている。


・・・。ふー。以下、私の感慨だ。


この帝銀事件にしろ、三億円事件にしろ、実は警察は「ちゃんと核心に迫っている」んだよな。で、上から「待った」がかかることも共通している。

「無能ではなく仕事はできるが、権力に弱い」

これはいかにも日本、と言っていいのではないか。この事件も前半と後半ではキャストが丸ごと入れ替わっている印象しかない。しかし帝銀事件では未解決ではなく平沢さんを犯人にしたことが罪深い。むろんそういうウラ事情を知っていた(はずの)法曹界ならびに検察は彼の死刑を執行しなかったわけだが、後味悪い事この上なしであり、冤罪史の不名誉な碑である。せめて平沢さんのご子息ご家族の名誉を回復する事。これこそは今の我々でも充分可能な行為なのだ。


◉やりすぎ都市伝説も語る
2024春の「やりすぎ都市伝説」をTVerで観た。
関暁夫氏がメキシコのイカ大学で宇宙人のミイラを特集、テレビカメラがそのものを写している
観た方、どうだろう。


これって大スクープなんじゃないの?
お寺で言えば完全に「本尊」。秘仏もいいとこ


だ。ペルーのフェイク(お土産)との違いも説明。とくに「3本指のマリア」はヤバい。
限りなくやばく本当に本尊級の普通は秘して決して見せないモノを写していた。「詳しくはTVerで」って処だが、鑑定も行われDNAが人間と明らかに違うことも番組は語っている。

これは完全に科学的オーパーツなんだが、この番組のよろしくないところは、そこをもっと取材すりゃいいのに関暁夫にカメラを振ってしまう事だ。今回のブツは彼の講釈はいいからもっと現地で専門家を取材しろよ!と思ったね。

その点全く踏み込み浅いんだよな、この番組。
そもそもこの大スクープに世の中「騒いでいないこと」も、怪しいっちゃ怪しいがこれはすごいよ。
ぜひTVerで観てみて。


◉代表警察、語る
すっかりサッカー代表警察と化している自分だが、まあ今回も少しだけ語ってみよう。
先週日本vs北朝鮮のW杯予選が日本ホームで行われ「1−0」で辛勝した。

課題などは「既出の事ばかり」でもうねぇ。

相手の守備ブロックが442の時。なんで森保って「ダウンスリー」指示しないの? なんでいつも選手のアドリブなの?って問題はいつも通り。後半28分谷口を入れて3バック化したが「遅い」っての。
途中から日本ではなく北朝鮮応援したよね。決めろー!ってね。でも彼らのクオリティ不足で日本の問題点が見えづらくなる事も、いつも通り。北朝鮮アジアカップイランと同じ戦法を繰り出しており、この試合でもそれは有効で、要するに日本の指導陣はなーーんも対策してないこと丸わかり。そのポンコツさも通常運航だろう。


それより北朝鮮での2試合目がなくなったこと


こっちを少しだけ。
今週行われるはずの北朝鮮ホームでの試合が中止となり、既定により「不戦勝」になるだろう状況だが、先日も女子サッカーで3日前に会場を国外へ変更し対戦したばかり。あきらかに北朝鮮の挙動はおかしいが、オレ想うにこれは、


自国内で負ける姿は許されない


のだと想う、とくに北の将軍の意向として。
ジャーナリストの取材によると、日本戦が始まりハーフタイムに「他国開催は可能か?」という連絡が北朝鮮側からあり、試合後「来週は試合を行わない!」という連絡があったようだ。

すごいよね、自分勝手で。

・・と想うが私の推測する「国内で負けは認めない」は案外良い線突いてると想う。先日のなでしこもこれで理解できるし、男子もハーフタイムで状況をみての打診だからね。

「負けそうだ、よし中止しよう」

ある意味アツイ決断。って関係者はたまったもんじゃないが、選手達は束の間の休息でもあるかもね。
国内情勢を見せたくない、という王道な推論もあるがどのみち「弱みをみせたくない」のでしょう。
そんなところで、では!