わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

ザッツ・エンターテインメント

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ひさしぶりに映像クリップ特集。

音楽
ライブ
映像

の素晴らしさを伝える当企画。


ザッツ・エンターテインメント


という真価をいっしょに愛でていきましょう。


当時リアルタイムのブラウン管で目撃したモノや、YouTubeで発見したレアモノ。
それらを紹介していきます。


YouTubeってホント「ある」からヤバイよね」


という話になると思う。それでは参りましょう。



◎MTVアワード1997より「I'll Be Missin You」

まずはこれを紹介しないと始まらない。
当時、NHKBSでMTVアワードの録画放送がやってたんだと思う(うろ覚え)。
とにかく当時目撃し、心底シビれた。
とある人が歌うバックでひたすら踊るパフダディ。胸アツという言葉はこういう時を指す言葉だ。
探すとちゃんと「ある」。YouTubeってすごい。
大袈裟ではなく、二十歳すぎのオレは敬意と粋という概念をこのライブで学んだように想う。・・って言葉は要らないか。観て。

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スーパーボウル2007より「Purple Rain」

これも語り継がれるハーフタイムショウ。BSで見ていた。
当日は本物の雨。というか、けっこうな大雨。本来なら催しとしてデメリットであるこの雨がまさに「歌」と一体となる、ちょっと神がかった瞬間であり、多くの人がそう感じたこのライブ。またギターのチューニングがすごいんだ。

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◎NYライブ2016より「Empire State of Mind」

この出自に詳しくない。が、NYのタイムズスクエアを「ジャック」したライブ。聴衆は無料だ。
街がライブ会場になる。これだけでも充分素晴らしいのに、アリシアキーズの歌唱の豊かさ、そして・・・だ。皆もそうだろうが、質の高いサプライズがオレも大好き。これぞエンターテインメント。
彼を出さないことには・・だが、出るよね。そりゃ盛り上がるっての。素晴らしい。
(またこのライブ自体が豪華。パフォーマンスハンパない。興味ある方はYouTube調べてみて。あるから)

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アカデミー賞2019より「Shallow」

これもなぁ。行きつけのバーがWOWOWに入っていて無理言ってリアルタイム目撃。朝、店開けてもらったんだよね(加入しろよオレ!笑)。

無理言ってよかった瞬間。ものすごいパフォーマンスを目撃したと想った。
これも言葉は要らないが敢えて言うと、二人は主賓として座っているわけで、彼らに臨戦態勢を整える時間などない。少なからず緊張して自然だ。どのみちレベルは相当高いのだが、ブラッドリークーパーの第一声で「決まった」ように想う。二人は「ゾーン」に入った。あとは流石としか言いようがない。
このカメラオペレートも強烈にシビれる任務であり、並のカメラマンにはとても頼めない(!)。アカデミー賞は毎回ゼッタイ何かしら感動する、本当に素晴らしい。

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・・って。


おいお前、日本人だろ!

なんだよアメリカばっかよ!


・・と思うだろうか?

ショービズというくらいだ。アメリカの「見せる精神」は強烈であり、学びの宝庫でもある。
裏付けられた実力、は言うに及ばずでしょう。このショー精神を抜きに語れるものでもない。

がもちろん!
日本も、熱い御方いらっしゃいます。


◎やっぱジュリーでしょ

アメリカ勢に対抗すべく、この方に登壇して頂かないわけにはいかない。紅白のジュリーもいいですが【ワンカットもの】としてこちらを推したい。
夜のヒットスタジオ。80年代当時の気合いをご覧下さい。最高に贅沢なひとときが味わえます。
ジュリーの画面占有率&パフォーマンス。ブラッドリークーパー&ガガに全然負けてないからな!

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ジュリー!ってかんじ。
余談ながら、ごめん正確にはこちら「ワンカット」ではない。短ショットなんて挿さずともワンカットで全然OKだろ、とは思う。しかしカム2、ラストのティルトダウンなんて最高にエモーショナルだ。
ジュリー&1/2のメインカム、最高の仕事。



◎紅白をなめてはいけない

ここで脇道コラム。(だが本気コラム。)
古今東西のエンターテインメント好きとして当然、日本では「紅白」を押さえます。紅白論を語ると長くなるのですがとにかく、

そのアーティストの フルスペック

を拝めるイベントが「紅白」です。また演出・技術も(当然ながら)手を抜きません。
なぜフルスペックが見れるか、というと紅白が


アウェイ戦


だからです。ファンに向けた代物ではない。故に彼らは精一杯の、あらん限りを尽くすからです。
美輪明宏さんの「ヨイトマケ」など素晴らしいパフォーマンスの数々がその歴史の中にあります。ジュリーの「アマポーラ」(’85かな?)、その銃撃される演出なんて今でも私の心に強く残っています。モッくんのコンドームもね。

むろんしょーもない演目(つまり他者不在の演目)も多く、毎年40組中2、3の演目だけの出色ではあるが、そうであってもしぶとく見ているとハッとする瞬間に出逢えます。紅白を軽くみない方がよく、本気のパフォーマンスをしぶとく拾っていくと宝物に出逢える・・とは敢えて付言しておきます。



◎日本特集はまたの機会に

で、この点。「ショーアップ」「奇跡のような瞬間」「アウェイ戦」という観点で日本を考えると、中々挙げにくい点も多々あるように想うのですよ。アーティストで言えばむろん宝庫です。

陽水も、
布施明も、
ヤマタツもいる!

彼らは何十年も時代を超越しているし他にも数多のアーティストが! それは私が言わずともだが。
しかし!


ライブの事件性
映像・ショー演出
パフォーマンス


これらが合わさったような、とくに事件性映像がほしく、陽水やヤマタツ両大先生もアウェイ戦にはなかなか出てくれない。それとこれは重要な点だが


日本の「段取り臭」


から解放されたクリエイティブは中々ない。「エンターテインメント」というよりはどこか、

ファンへの「コンサート」になってしまう。

それが悪いとは決して言わない
が、映像は無難な「収録」や「紹介」にとって替えられ、ある一定の理念を越えなかったりする。
事件性とはそういった「理念」を飛び越える「迫力」のことであり、それが大きな意味でのエンターテインメントだ、と私は思うことがある。それは先ほど紅白論で出した「アウェイ性」とも等しい話として、です。

事件性という意味ではたとえば。
「笑っていいとも」の最終回のカオス具合なんか、ものすごいエンターテインメントだった。今年ももうじきある「M-1」のリアルタイム性も強烈にエンターテインメント。タモリがやってみせた赤塚不二夫への弔辞勧進帳)もそうだ。日本の場合どうしても「笑い」のトップにそれらをみる。

ファン以外の「他者」をどう取り込むか
リアルタイムの芸術性

って点にエンターテインメントの真髄の一つがあるように思うが、ああ・・やっぱり長くなる。笑。
なので、又の機会に。
最後に日本産ザッツ・エンターテインメントの一つをクリップ。これもまた、最高だ。

わが敬愛するゼンジー北京師匠。
(いいのいいの挿しの笑いは愛嬌な!)


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音楽の話が最後は「コメディの在り方」になったけど、エンターテインメントの真髄は「他者」にあります。そのクリエイティブやイベントが、

ファンの内にあるか
ファンの外にあるか

これだけでエンターテインメントの「質」が一つ、あらわに測れることなのです。
で、アメリカ強し、と仄めかしたのも当然で、人種のるつぼ、誰も自分を知らない、という前提で彼らは鍛えられているのだから。むろん日本は日本の良さがあります。だから又の機会に。では!