わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

2022日本代表メンバー、決まる

サアサァ! 兆楽しみのW杯が近づいてきました。
嗚呼!本当に楽しみ!
なぜこんなに楽しみなのかは始まる前にきっと書くと思いますが、まあお祭りなのでね、それにかなり「見つめてきた」オレとしても書いていこうと思います。久々サッカーブログ、はじまりーん。
(以下、敬称略)



◉26人代表メンバー公式発表

いやー。本当に4年間このジャパンを生温かく観てきた(オレ含む)多くの人間にとって感慨深い瞬間だったでしょう。と同時に、どれだけ「4年間」というのが長いものなのか、も改めて痛感する。



一人の監督には長すぎる期間。



今に始まらないが、一人の監督を御輿に担ぐにはあまりにも長い期間だとオレは思う。
現代の時代スピードから言ってもなんにしても。

むろんクラブチームなど長期政権はある。
あるが、それは単なる「シアワセな関係」でしかない。それ自体が上澄みの特殊ケースなのだ、という捉え方ぐらいがちょうどいい。
もっとも「長いか」「短いか」は相対的なもの。
森保ジャパンがオレにとって「オモシロ」く興奮したならば、感慨も変化したろうけどね。すっかり、



平常心

無感動



まるでゴルゴの「・・・」な(笑)、殺し屋よろしくクールマインドで「生温かく」眺めた後半期。
それらの「歴史」もちゃーんとこのブログには書いてきたからなぁ。言ってしまえば多くのサッカーファン、代表ファンにある程度以上「見切られて」おり、特段そこからのリニューアルマインドもないのだが、前置き長くなってきたが、視ていこう!

(言っておくが、見切ったのは「選手」達の能力ではなく「監督」の手腕のことである。念のため)



◉落選サプライズを考える

大迫選手の落選。
選手の気持ちを思えば筆の勢いも鈍るが、オレは妥当だと思う。そのあたりは、



これで確認してもらいたいが、75分出場したベトナム戦でシュートゼロに終わっている。ワントップの選手でシュートゼロはありえんだろう(それも相手はベトナム)。ここですでにフラグは立っている。
きっと彼はピークを越え「だましだまし」この4年間を調整してきたはずだ。そのあたりは本人のみの手応えでしかないが、フツウに視てきた人々にとってこの結論は驚かなかったように思う。
逆に落選の憂き目にあって「なぜ大迫を呼ばないんだ!」論争こそ、香しい。ここは後述します。


問題は原口選手の落選。
ここはギロンのし甲斐があるよね。
ボランチ人材を考えたとき、ハッキリ言って、今回人材の一番薄いポジションがボランチとなった。
(もっとも大事なポジションなのにね。)

遠藤と守田
この一択しかなく、ケガしたら詰む。それくらいの能力差がある。

なぜなら「推定バックアップ選手」の田中碧デュッセルドルフで絶賛絶不調中であり、柴崎は本当に「ヤバい」くらい能力が低下しているからだ。

2018年ロシア大会ベスト16の立役者だった柴崎だが、どうなんだ?
今回、どこで、どんなタイミングで使うのか、落選した旗手選手「以上」に使うシチュエーションが見えない。オレジャパンでは落選候補筆頭であった。ちょっと理解できない。


しかし指揮官は彼を残し、原口を落とした。


どんなタイミングで、どんな意図を持って、柴崎を使う気なのだろうか。
どんな試合なら彼を送り出せるのだろう?



疲れたから、ボランチリプレイスで岳!

 あるいは?

トップ下・鎌田OUT柴崎IN てへへ意外でしょ?



・・とでも言うのか?
これらが通用するほど相手は甘かないけどどうすんの? と先にクギも打っておくわ、森保さんよ。
ギリでプレイスキッカーだな・・。それくらいしか「今」の彼の良さがわからんのですよ。

原口選手の評価は人によってまちまちだが、ドイツの経験で「サッカー脳」をかなり上げている。
落選した選手の「ここがすごい」を言うのも空しくなるが、削れるし走れるし戦術理解力もある。サイドもインサイドボランチもできる。
ただただ残念だ。きっと本人が一番だと思うが。


古橋・旗手、両選手。
この落選はもはや「じゃんけん」のような相性でしかない。監督の好み、という天秤の中、運がなかった、というしか最早なかろう。
良い選手が落ちる大会がW杯だから。佐藤寿人も、シニョーリ(!)もW杯を知らないのだ。


今朝、チャンピオンズリーグの試合が行われた。
古橋トップの旗手はトップ下。ベストメンバーレアルマドリーを相手に、彼らは対峙していた。
前田大自然もね。日本の三人が並んでいた。)
試合は大差で負けてしまったが、こういう大一番に立つ彼らこそ誇らしいと思う。



◉誰の中にもいる「リトル森保」

大迫落選にカッカするのはじっくりと考え直した方がいい、とオレは思う。だって、1年前はあれだけ「大迫不要論」にみんな加担してたでしょ?



それ、忘れて吠えるんですか?



ということ。
クサビがいない? 指揮官は「これからの上田綺世」に賭けたんでしょ。それだけじゃないか。オレはその決断信じてイイと思うけどね。で、ここで本当に問題なのは大迫本人云々ではなく、人間の中に潜む「ないものねだり」と「前例主義」ですよ。

大迫待望論を唱える人は、皮肉にも「自分は森保監督と同族です」と告白しているようなものだ。
前例・実績主義に見事に絡め取られているから

同様に「今のこの期に及んで」中山ではなく長友を予想先発に数える人も同様!
25歳の中山に賭けましょうよ。

新たな可能性に目を閉じれば、それはすなわちリトル森保なのだ。
で、彼自身! 前進しようとしている。柴崎という前例・実績主義は残したが大迫は除いたのだ。
退路を断った日本代表を今回も応援しましょう。



◉負傷者を考える

そんな中山も直近の試合でケガしたらしいが、ケガの話を最後に。
なんだか解説だの、サッカー界隈の人が平気で「板倉」や「浅野」を札に思い思いの布陣考えるが、



靱帯断裂の彼らは、たぶん試合に出ない




という腹で冷徹に見つめている人の「少なさ」にオレは驚愕し、びびっている。
理解できないのだが、彼らは9月に靱帯を断裂したんだよな? まだ2ヶ月も経ってないよね?



フツーにアウトだろう



靱帯の「損傷」と「断裂」は大きく違う。
そして彼らは断裂なのだ。
(今、情緒を切って言ってるよ?)


少しでも間に合えば御の字」「二人のウチ一人でも使えたら奇跡」枠でしかないだろうに。
もっと言えば「26人だから期待カードでこの二人入れよう、看たい、お願い!」枠だよ。
嘆きのような、祈りのようなものでしょう。

そんな二人にワンチャンカードが使われた。
それは26人だからこそ、だろうし、その是非は人それぞれだろうが、あっけらかんと(たしかにすばらしく良い選手だが)「板倉」を使えるように計算する神経が、オレにはよくわからない。

板倉は本当に計算できる良い選手で、CBでは吉田を脅かす存在になり得、ボランチの可能性もあった。
・・が、泣く泣くだが、今回板倉は厳しい。浅野含め彼らは「みそっかす」として考えるのが妥当だ。
スカッドは冷徹に組もうぜ。




以上、発表のセンセーションまで、でした。

話は尽きず四方にいきましたが。——またね!





※11月4日現在。中山の負傷欠場が発表された。察して余りある。ここから中旬まで「魔の週間」だ。