9月末。能登にいく旅。二日目は
の通り、夕方は能登演劇堂に舞台を見に行く。
この日はやはり「二日目」の充実ぷりをみせる。
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須曽蝦夷穴古墳(すそえぞあなこふん)。
能登島に渡った際ふいに立ち寄った遺跡だ。観光名所ではない、はず。いわばその郷土の宝だろう。
古墳自体は基礎以外、昭和の復元のもの。しかし基礎が残っていただけでもすごいことだ。
それに「よく見つけるよなぁ」と改めて思う。この遺跡も人里離れた丘陵に静かに佇んでいる。
600年代中期のものとされ、都ではまさに「大化の改新(645)」が起こる頃である。
つまり「かなり最終期の古墳」と言え、ドーム状になっていることなど、日本の古墳には例が少ない高句麗式の構造を備えているのが特徴、とのことだ。要するにかなり貴重な遺跡だ。
石川、福井富山新潟。「越」こしの国々——。
当然これらの国は朝鮮半島との交易折衝地であり、海外渡来型のこのような古墳に触れるとどんな豪族が祀られていたのだろう、と古代に思いを馳せる。なお、誰が眠る地かはわかっていない。
その後、このような能登の道をゆき・・
隠れ家のような蕎麦屋「槐」に立ち寄る。
ホント隠れててびびったが、和庭の綺麗なお店。
気合いの入った蕎麦を食す。本当に旨い蕎麦は「甘い」んだな、ということがわかった。
日本初のガラス工芸美術館である「能登島ガラス美術館」もとてもよかった。
サルバドール・ダリは晩年、ドーム社というメーカーとコラボしてガラス細工を作っているんだね。
館内は撮影禁止だったが、国内外代表的な美しいガラス工芸が収まっている。岸厚男の作品がいいな、と思った。
それと清朝の「煙壺」を知ってるかい?
これはかなり素晴らしいガラス細工だ。コレクターが血眼になりそうな逸品ばかりが並んでいた。
「水族館か・・。行ってみるか」
と鼻ほじり気味にのとじま水族館に行く。と、
んんん! やべええええええ!!!!!
気づいたらアホみたいに写真撮ってた。笑
構成と演出がまずもってすばらしい。
まず「ジンベエザメの館・青の世界」が観光客を出迎えるのだが、そのスペクタクルなスケール感とその目の前の魚たちの迫力に、オレのような冷笑家の鼻など、軟骨ごと一瞬で砕けることとなる。
小さい頃、一度位しか行ってないんじゃないか、水族館。未知の世界の一大アトラクションだった。
完全に舞い上がったのだが、でもこれはオレだけじゃなく、たとえば家族連れの方でも、コドモたちと一緒になってむしろオトナがはしゃいでいる様は、のとじま水族館の素晴らしさを雄弁に語っていた。
い・・、イルカショーがはじまる・・。
興奮状態のオレはその知らせに、会場に座るとイルカくんたちの曲芸をガン見。笑
イルカのおねえさん
「そろそろ別れの時間が近づいてきました。さあ!次に披露するのは・・」
とのMCに「もう終わっちゃうの・・」と淋しくなる始末。なんなんだオレは。しかし喰らったなぁ。
のとじま水族館を堪能した時間でした。
そして「いのちぼうにふろう物語」を観劇し、和倉温泉の激ウマ焼肉屋「寿美好」で肉を喰い(ここは本当にもう一度いきたい名店だ)、充実した一日でした。