わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

Bell Biv Devoe「POISON」


突如、脳内ループに襲われる。



Bell Biv DevoePOISON


1990年の名曲にしてNJSの代表的な一曲。
この耳にこびりつくビートが脳内ループですよ。


脳内が「ポイズン、ポイズンポイズン」!!


ぐあー。脳内がポポポ、ポイズン・・
これではいかん!とオリジナルを聴きに訪れる。

今日はこの際、折角で。
歌詞を今さらちゃんと理解しようの巻です。

これポイントは「合いの手」ですよ。
意訳しつつ和訳、たのしかったです。

低くかまえる 意識ー
30年? やんなる正直ー

か・ま・せ!





Poison / Bell Biv Devoe [prod by Dr.Freeze]

[Michael Bivins & Ronnie DeVoe & Ricky Bell]
Yeah, Spiderman and Freeze in full effect
Uh-huh
You ready, Ron?
I'm ready
You ready, Biv?
I'm ready, Slick, are you?
Oh, yeah, break it down

[Michael Bivins & Ronnie DeVoe & Ricky Bell]
イェー
スパイダーマンとフリーズの最高純度だ
アーハー?
準備いいか ロン?
ばっちりだ
おまえは ビブ?
おう同朋 おまえどう?
ああ いい かます


[Verse 1: Ricky Bell]

Girl, I, must  (Warn you)
I sense something strange in my mind
Situation is  (serious)
Let's cure it 'cause we're runnin’ out of time
It's oh, so  (beautiful)
Relationships they seem from the start
It's all so  (deadly)
When love is not together from the heart

[Verse 1: Ricky Bell]
なあオレは その(お前に警告
オレは 奇妙な気分で 気にやんでんだ
この状況は (かなりヤバい
手を打とう でなきゃ時間切れになる
だって そう (超きれい
はじめは まともな関係だったんだ
それが まるごと (死にかけ
そのきもち 離れてもう一緒じゃない


[Hook:]

It's drivin' me out of my mind
That's why it's HARD for me to find
Can't get it out of my head
Miss her, kiss her, love her
(Wrong move you're dead)

[Hook:]
どうかしそうだ もう張り裂けそう
だって わかるには厳しすぎる
離れてってくれない このあたまから
あの子が恋しい キスして 抱きたい
ミスったな 一機死亡


[Chorus]
That girl is  (POISON...)
Never trust a big butt and smile
That girl is  (POISON...)

[Chorus]
あの子は(猛毒
信用すんなデカ尻笑顔をあの子は(猛毒


[Verse 2:]
[If I were you I'd take pre-  (-caution)]
Before I start to meet fly girl, you know?
'Cause in some  (portions)
You'll think she's the best thing in the world
She's so -  (fly)
She'll drive you right out of your mind
And steal your heart when you're blind
Beware she's schemin', she'll
make you think you're dreamin'
YOU'LL fall in love and you'll
be screamin', demon, HOO...!

[Verse 2:]
[オレがお前ならこれよ(用心しとけ)]
オレがあのイカした子とよく会う前に 
なあ? そりゃ言わば (定め
お前 あの子がこの世の最高峰だと思うだろ
彼女は たしかに (イカ
お前を 骨抜きにしちまうだろうさ
盲信したとこ お前自身を引っこ抜く
気をつけろ たくらんでる
お前に夢みさせて 恋に落っことす
お前は泣いてこう叫ぶ 「悪魔」・・ふー!


[Rap Verse: Ronnie Devoe]
Poison, deadly, movin it slow
Lookin for a mellow fellow like DeVoe
Gettin paid, laid, so better lay low
Schemin on house, money,
and the whole show
The lowpro hoe she'll be cut like an aaa-FRO
See what you're sayin' she's a winner to you
But I know she's a loser (How d’you know?)
Me and the crew used to do her!

[Kool G. Rap:] ("POISON! ")
[Mixing of Kool G. Rap's "POISON! "]

[Rap Verse: Ronnie Devoe]
猛毒 死にかけ スロウにも うごく
デヴォーみたくメローな野郎 見つけよう
金得る くつろぐ そう 低く構える
オレらの縄張り 金 見世物 狙うばかり
そんな女プロ 勝ち誇る まるでアフロ
お前は何て言う 彼女の勝ちか
だが あいつの負けだ(なんでわかる?
オレも仲間も あいつとヤッたからさ

猛毒! 猛毒猛毒!
ポイズン! ポイズンポイズン!


[Rap Verse : Michael Bivins]
I was at the park, shake,
breakin and takin 'em all
And that night, I played the wall
Checkin out the fellas, the highs and lows
Keepin one eye open, still clockin' the hoes
There was one particular girl
that stood out from the rest
Poison as can be, the high power chest
Michael Bivins here and
I'm runnin' the show
Bell, Biv DeVoe [Ronnie laughs]
... now you know! Yo, Slick, blo...

[Rap Verse : Michael Bivins]
オレは公園で やんちゃして
ブレイキンして いろいろやった
夜はクラブで 仲間とハイでロー
よく見とけ プロ女たちまだほしいらしい
そん中に ちょっと違う子がいたな
他から離れて凜として 猛毒もまた
大きな救いになるかもな
さあマイケル・ビブがショーを始める
ベル・ビブ・デヴォー (ロニー笑う)
そういうこと 相棒兄弟いけ(Bro/Blow)


[Hook]
[Chorus]

[B.B.D.: adlibs]
Yo' fellas, that was another Dope one...
You know what I'm sayin', Mike?
Yeah, B.B.D. in full effect
Yo', wassup to Ralph T and Johnny G
And I can't forget about my boy, B. Brown
And the whole NE crew

POISOOOOOOOOOON...
[Bell harmonies]

[B.B.D.: adlibs]
よお野郎共 これまた一つのヤバい逸品
いってることわかるよな マイク?
まさに 完ペキな B.B.D 
よお調子どお ラルフTにジョニーG
あと忘れんな オレ達のBブラウン
それとすべてのニューエディションの仲間

ポイズーーーン
(アハー アアァ アァァー)


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改めて歌詞世界もごきげんでした。
今回の感慨から、少しこの曲を解説します。

[Verse 2:] で

「オレがあのイカした子とよく会う前に」
(Before I start to meet fly girl, you know?)

という歌詞があり「You(一番の I )」を諭していくわけだが初めよくわからなかった。

ライガールと自分が会い始める前に??
んん? どういう状況だ? ーーと。

しかしその後ラップパートの「オチ」でなんとなく事態が掴める、という流れになっている。
まさにバース1の(合いの手)全能のマックダディとして降臨するのがバース2というわけです。
だからこそバース2はマイクリレー形式を執るんだよね3人が歌詞をリレーすることで「B.B.D. は全能なのだ」と暗に伝えています。

これは当時のブラックセオリーだ、とも言えます。
この曲が1990年産というのも思えば味わいがあり、ポップアイドルに忍ばせつつこの「全能なマックダディ」文化の隆盛する、90年代が幕を開けます。

しかしそんなことは脇に置き。
この曲はなんと言っても1番の出来の良さ、そしてコーラス前のフックがどうしたって素晴らしい。
とくにこれ、(Wrong move you're dead)



悪い動きだ お前は死んだ



最高にクールかつ中二病全開ですよ。
これがビルボード全米3位の威力。というか、この歌詞世界の明け透けさ、日本には今も全くないね。
当時中坊の頃は「ポイズン!ポポポ、ポイズン!」しかわからないわけだが(笑)、こうして調べて意訳すると(遠き月日を超え)味わい深し。
え?「有害な男らしさ」だって? あーいえー