FBで友人がリンクしていて思わずボクもシェアしました。 大滝秀治さんの言葉。
とてもいい言葉ですよね。
しかしこの言葉は同時に、大滝さん自身の俳優術も表していると思うのです。
大滝氏は「自信」と「謙遜」をキャラクタに吹き込んでいたと思う。
その配合で様々な魅力的な役を作ったのではないだろうか。
金田一マニアのボクとしては例によって金田一シリーズに想いを馳せます。
大山神官 「犬神家の一族」
自信:50% 謙遜:50% 【事件に関わる度】☆☆☆☆
権藤医師 「悪魔の手毬唄」
自信:80% 謙遜:20% 【事件に関わる度】☆☆☆□×△★☆(測定不能)
儀兵衛 「獄門島」
自信:90% 謙遜:10% 【事件に関わる度】分鬼頭ちゃあわしのとこだがな!
加納弁護士 「女王蜂」
自信:30% 謙遜:70% 【事件に関わる度】☆
加納巡査 「病院坂の首縊りの家」
自信:40% 謙遜:60% 【事件に関わる度】☆☆×! こりゃわしの字じゃ!
「ボクは小さい頃、見て来た大人たちを表現しているだけです」
なにかのインタビューで、このようなことを御本人がいっていたのを記憶しています。
でも、ボクはそれだけじゃないと思う。
自信にも、謙遜にも、必要なものがあるからです。
それは信念だとおもう。
彼の全ての役には前提として語られない信念があった。
なんだかこんな編集してたらたまらなく見たくなってきた……。
ベストは難しいし、好きな「秀治」も難しいけど。
強いて上げれば、「女王蜂」の加納弁護士が好きだ。
心臓が弱いのか、道ばたで一度止まる。その仕立てがたまらない。あれはおそらくアドリブだ。
そしてシリーズ史上、もっとも優しい大滝秀治がそこにいる。
生涯現役の大往生であったことでしょう。 心よりご冥福をお祈りします。