感想・評論
アレハンドロ・イニャリトゥ「バードマン」鑑賞。2014年作。7年前の作品ですが感想をあげます。 ◎パスしてきたイニャリトゥ作品「バードマン」は今回が初見だった。というのも、「イニャリトゥか・・」と避けてきたから。アレハンドロ・イニャリトゥの作品は…
「パラサイト・半地下の家族」を再見した。映画館の体験からだいぶ経ち、改めてのリファレンス(再検証)。で、今回2度見た。備忘録としてここに記す。●ファースト:映画館体験まず去年初頭、映画館で見たファーストの感慨。それは「なんてアタマのいい映画…
「Climbers2021」という三日間のオンラインイベントがあり、参加した。乗り越える、をテーマにしたスピーチイベント。 2021online.climbers-evt.com 結局三日間、ほとんど観てしまった。このイベントをどうして知り得たかと言うとEight という名刺アプリをイ…
映画の日。4月1日観賞。ノマドランド。一日経って考える。日本では先日70歳まで企業に雇用を「奨励する」法律が制定し、いよいよ、な時代。またこの意味すら、様々な角度で言えると思う。善きことと捉えるか? あるいはうんざりかーー。この「死ぬまで動く」…
オカルト、古代・超古代、ミステリー、都市伝説が大の大好物な私には、YouTube は刺激的な箱だ。が、注意が必要だ。なにもオカルト好きでなくとも、ですが。その「注意」として歴史的な定規とコンパスとも言うべき、尺度があるからだ。その尺度が表現者側で…
今、スパマロットが上演中ということで。前回、12年の公演時の感想をここに再掲します。 loki.hatenablog.com 結局「オリジナル」に触れてるどうか、というのは、どうしてもはげしくあるんですよね・・。少なくとも、感想の「質」はかわってくる。なんでもそ…
ひさしぶりに映像クリップ特集。音楽ライブ映像の素晴らしさを伝える当企画。ザッツ・エンターテインメントという真価をいっしょに愛でていきましょう。当時リアルタイムのブラウン管で目撃したモノや、YouTubeで発見したレアモノ。それらを紹介していきます…
アマゾンプライムにて。J・L・ゴダール「女は女である(’61)」鑑賞。学生の時以来、20年振りに観ました。その経年変化で少し感想を書きたいと思います。 スーパーコケティッシュ ____________________ 女は女である。が、男は男だった…
難解な二つの映画を紹介します。話題作「TENET」。とチャーリーカウフマン「もう終わりにしよう」たまたま見たこの2作品が「難解」だったので、こういうだけの話かも知れないが。まずは!◎TENET さあ超話題作ですね。こちらで「超話題作」というものが「い…
2020年8月14日。今夜「となりのトトロ」を放送するそうだ。以下、敬称略で贈ります。なんでも17回目の放送なんだそう。ナウシカ(18回)に次ぐ、ラピュタ(17回)同率の2位だってさ。今日という日は「火垂るの墓」こそふさわしいだろ? なんて想うんだがトト…
しっかし「おにくけん」。2兆ドルと「おにくけん」があった場合。どっちにセンスと大胆さがあると思う? 嗚呼・・。極めてむずかしい問いだよ。いやだってだよ? おにくけんが政府発行券なら相当時代の先行ってるんだぜ?政府発行券を駆使するならもっと「セ…
あまりにも伝説な、アキラの予言 【筆者注:3月25日延期が決定。これはその二日前23日に投稿した記事です】 コロナ影響下のオリンピック。結局日本人の関心は「やるのか?」だろう。「コロナ慣れ」や「自粛疲れ」など。まあホント、2020年3月下旬の今がある…
我が家に兄がきた。仕事の合間にて寄ってくれた。なんでも来週から大阪なんだそうな。で、兄弟が揃ったらやることは一つだろう。言うまでもないが、それは映画鑑賞である。笑かなりのグルメ二人が揃うわけだからそりゃ映画鑑賞だ。ヤイノヤイノ言いながらコ…
あるかなーと思ったらやっぱりあった、Vuittonのマスク 連日、TVなど報道が続くと必ず訪れる感情。それは、「もういいよ。クドイ!」ってことだと思う。自分の関心のコップからはとっくに溢れててさ。もういいよ、と思っても機関銃の如く報道される。この状…
フリースタイルダンジョンの感想を。(すべて敬称略にて) 火曜深夜の人気番組。テレ朝AmebaTVのFSD。モンスターが三代目になり、目が離せない。本当に面白い。その「面白さ」の中には成長や進化を見届ける「超」のつく面白さが含まれる。三代目になってこの…
ダイエット中のフードコート縦断。これはまさに苦行、煉獄だ。ぎ、銀だこ!た、鯛焼!く、ク、クロワッサヌ!!ガオー!クソがぁあああ!心に血を流し踏破した刻(とき)。人は大僧正阿闍梨の気分になる。←今日のわたしそんななか訃報にふれた。木内みどりさ…
「表現の不自由展、その後」における少女像撤去問題。これは多角的で深い問題で、バッシングの猛威が過ぎ去った今でもボーッと考えてしまう。まず「見るだけで嫌悪する」というような現象。これについては、この記事を読んで、私の中にも多少はあった「そん…
アフター・ユー。「お先にどうぞ」を表わす英語。しかしそれはあなたのあとに、と書かれている。とてもじゃないが、意訳は足りてない。日本語のポップな文字ヅラ上の「お先にどうぞ」ではとても足りない、精神性を背負った言葉なのだ。それを意訳は伝えてい…
残念ながら、タイトルは「に」ではない。話題作「と」関わる。これについて最近、思うことが多いので書きます。はじめに伝えておくことがあります。それは、以下すべては自分自身のトロです。親愛なる友人諸氏を敵に回そう・感想を踏みにじろうと書かれたも…
無性に84年の「ゴーストバスターズ」が観たくなり、ゲオで2016年版と「II」も一緒に借りた。2016年版。未見だ。そういや観ていない。得したような感覚もある。どれ観てみようか、と。やな予感も同時にあり(笑)、残すとアレだと真っ先に見た2016年版。今日…
かなり逡巡する。が、特集を書こう。美しい、美しい、映画音楽の世界について。これは書いたからと言って手放すものでも、まさか茶化すものでも決してなく、常にライフワークとして、今も、これからもオレの中にあるものだということは一応改めて言っておく…
備忘録として書いておきたい。孤狼の血を鑑賞した。とても評判がいい。(日本映画はとかく気を遣う。すべて「敬称略」で感想を述べるのでよろしく、なのだ) まず「月刊シナリオ」で(たぶん)決定稿を今月読んでいた。シナリオ読んでから観に行こう、と。つ…
2013年の秋。4年前に書いた記事を、(こっそりと)上げます。読み返すと、マトモだったから。見つけた人は読んでみてください(2017年12月8日)恋愛映画というジャンルがあるとすれば、そのジャンルはもうかなり飽和して前進がむずかしいところがある。…
ブレードランナー2049鑑賞。TOHOシネマズのドルビーアトモス。日曜日のレイトショー。今日はこの感想。当然、ネタバレします。見てなくて見に行く人はそのあとに。 さて、まずは前作の話。世紀の傑作「ブレードランナー」。日本公開、1982年。あのまずね、オ…
夏なので、簡単な報告。不感症ぎみの映画好きはすぐカルトに帰る。的なお話。最近買ったDVDがこれらなのです。 じゃーん! 左より「江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間」(1969)「恐怖劇場・アンバランス 第一集」(1973)「TESTAMENT」(1983)ね? マニアック…
ISとはいったい何だったのだろうか?また、北朝鮮のミサイル実験とは何だろうか?まことしやかに囁かれる、陰謀説。その中には「すべては戦争屋の営業活動」というものがある。「常に戦争状態をキープしなければいけない。人民に恐怖を与えよ。武器を売れー…
青土社から2005年に出版された本を紹介する。「ヴォイニッチ写本の謎」(共著:ゲリー・ケネディ/ロブ・チャーチル 訳:松田和也) ・・・が、じつはこの本を読んだのは、2年以上前のはなし。そしてこの本自体、自分の手元にはもうない。ブックオフに売って…
この暗夜行路みたいな文学性に満ち、または奥義、必殺技のような一子相伝性を兼ね備え(てねー)閃輝暗点(せんきあんてん)という用語が、世の中には存在する。そして、これを知る者は少ない。10人に一人以下の割合であろう。が、知る者はおしなべて恐れ…
テレビ。実は、我が家には地上波が映らない。それもデジタルになって数年たったある日から。(それも、ずいぶん前のはなしだ)電波障害地域らしく、地域の共同アンテナが分配されて信号が送られていたがデジタルになって何年かすると、そのアンテナの胴元で…
以前、【ドラえもん=アメリカという願望】説をひらめいたが、元来、そういう話が大好きだ。それにサッカー日本代表について論じるのが好きなのも、結局のところ、日本人論にぶち当たるから、という面が多大だ。(ハリルホジッチ周辺を書いた【この記事】で…