「Climbers2021」という三日間のオンラインイベントがあり、参加した。
乗り越える、をテーマにしたスピーチイベント。
結局三日間、ほとんど観てしまった。
このイベントをどうして知り得たかと言うとEight という名刺アプリをインストールしていて、そこから案内のメールが届いたわけだ。
「面白そうだな、フリーだし」
こんな軽い動機で触れたわけですが、まあとにかく
「元気もらえますよ!」
アーカイブ配信が今月末まであるとのこと。
お薦めですので、この機会にぜひぜひ!
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心のブログなんでもう少し突っ込んで書くと、案内をもらった際「ビジネスのなんちゃらで、ある種特有の、成功体験の押し売りはごめんだぜ?」とは当初身構えていた。けれど、観ないことにはなにも判断がつかないので、申し込んで触れたわけです。
まあ、ホント元気もらうよ。
ただし注釈付き。
初日に落差はある。キングコングの西野氏がトップバッターを飾るわけだが、そこからの落差が。
つまりね、企業内人は基本、企業を背景に語るので、語尾が弱いように感じる。それと「テキストに頼る」人の話も物足りないし「名刺交換マインド」だとどうしようもないように個人的には思う。
むろん一定の充分な時間、一人その場でスピーチすることの残酷さを私も知っているつもりなので、登壇された全ての方に敬意を持ちながらも思うこと。
2日目以降は、ホント、収穫ばかりですよ。
それこそスピーチ(あるいはインタビュー。これまたインタビュワーの引き出しのうまさ・ヘタさが如実にでてしまうのだが)で、一定の時間話すことの責任と迫力を感じるに充分だ。
そんな濃淡のある中、
おすすめの登壇スピーチを紹介しておきます。
■初日
西野 亮廣氏
NewsPickでも同じ内容が語られているが耳を貸すべきものです。単独だしライブ感満載です。
■2日目
元レーサー・井原 慶子氏
アプリ作者・若宮 正子氏
演出家・宮本 亞門氏
2日目、大豊作。もー元気出ますよ。渡邉加藤両氏の対談、デジタル庁大臣も面白い。
3日通してみた感慨ですが、宮本亞門さんのスピーチでこのイベントが一気に点火したように思う。
■最終日
田村 淳氏
元キャスター・村尾 信尚氏
プロボクサー・村田 諒太氏
最終日も大収穫祭。アノ、語録が有名な環境大臣小泉氏でさえ本当に聴かせてくれます(!)。
村尾氏のお話も熱いし結局、各人がいかにボコられて来たかわかります。その中で戦うことの意味。
大病を患っている方は北川悦吏子さんのお話もとても励みになるでしょう。本田選手は本田選手。笑。で、これは録画。まだ五輪代表発表前収録ですね。
最後に。
なぜ元気がもらえるか?
これらを観ると、本当にみなさん「ボコられている」とわかるからです。挑戦とはボコられる連続だし、通してみると、誰もが伝えたいことは「一緒」だとわかり、その共通さを感じるために、これらはある。また各人がちゃんと
自分の弱さをさらけ出す
から観れるし元気もらえるんですよね。
たいへんおすすめです。
また、このイベント自体、プロデューサー陣営はホント実力者だ。それこそ「乗り越え」スピーチ人材を獲得し実現してくれている。
これが無料なんですよ。
登録して観た方がいい。悪いことは言わないさ。
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なお私は唯一、宮本亜門さんの回で質問を投じました。
番組としてはかなりつっこんだ質問でした。採用はされなかったけれど、役者と演出の意識の話。
役者個人の中から引き出す・主体で動いてもらうことはむろん「ごもっとも」で返す言葉もないが「共有にギャップ」があった時宮本氏はどうするんだろう?、と。感情や役者本位では到底手に負えない戯曲や筋道もあるはず(てか、実際ある)。もっと言って宮本氏自身の目指す舞台とバッティングした場合どうするんだ?「物語に対して意識が足りてない」役者にはどうあたっているのか、ということ。つまり綺麗事ではなく、本当に本当に
怒ることはないのか?
ということでした。
まあ選ばれッコないんだけど(笑)、ミュージカルはユニゾンも非常に大切なのだし、物語至上主義と感情至上主義の境目・キワキワの話、ね。自由に動いてもらうことと絞めることのキワよ。
もっと言うと20世紀型運営と21世紀型運営のキワの話。宮本さんあなたはどうしているのか?と。
むろんこれは私自身への問い。
宮本氏には宮本氏のやり方があり、私も思考し続けるライフワークでしかない。それだけだろう。
愉しくエキサイティングな週末でした。