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わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

なかなかにうざい

日本語
さあ!やって参りましたよ!
気になる日本語コーナー!
(もう、カテゴリ【日本語】を設けようかな、と思います)
 
 
◎香取・カトリ・か取り
ところで「か取り言葉」って造語、皆さん知っていますか?
文字通り「か」を取る疑問文のことで、この造語自体は最近知りました。
が、その使用自体は聴いたことあるし、むかつくのです。笑
 
 
女 「あ、それやっておきますぅ?」
女 「あ、そうなんですぅ?」
 
 
語尾に「か」をつけんかい!!
というこの使用が「か取り」という。
もっとも「か」をとっても成立する疑問口語は存在するが、その氾濫はかなりキモい。
文例をあえて「女」としたのは、これを常用する「女」がなぜか多いと思うからだ。
なぜか、と書いておきながらその理由もうすうすわかるのだが、どのみち「ずるい」言葉にちがいない。
主語や誰がなにをやるかを薄める卑怯さを秘めている。 うーん。 やだ。
 
 
◎煮付け・につけ・に付け
今日の本題は「煮付け」です。 いま造りました。
「に」を付ける接続詞/副詞。 とくに、「なかなかに」と「ぜひに」のこと!
 
 
男 「きのうは、なかなかに勉強になった」
男 「あしたは、きてください。ぜひに!」
 
 
これがね、なかなかどうして。 うざいんだ。 ぜひ使用をやめてほしい。
「なかなかに」も「ぜひに」も口語使用よりは、SNSで見かけることのほうが多い。
口語で聴くときもあるが、会話で聴くとキモチ悪さは倍増するよ。
なんだよ「なかなかに」ってよと思う。
これを使う人は、技術職の「男」に多い。まじで。
なんか冷静を装っていて、ちょっと「上から」なんだよね。
二つとも、辞書に載ってはいる。 が、使う側の意図とはちがう意味となる。

なかなか‐に【中中に】[副]
1 中途半端に。なまじっか。 2 かえって。むしろ。

ぜひ‐に【是非に】[副]
1 どんなことがあっても。 2 むりに。しいて。


ぜ‐ひ【是非】[副](※)
1 どんな困難も乗り越えて実行しようとするさま。どうあっても。きっと。
2 心をこめて、強く願うさま。なにとぞ。「―おいでください」

 

なかなかに勉強になった = なまじっか、むしろ勉強になった

ってことだ。 まさに「上から」目線な感じでしょ? でも本当は、そう言いたいわけでもないでしょう? だったら、「に」を取りなよ。 すましてないでさ。
 
一方「ぜひに」の副詞は間違っていない、と思うかもしれないが、よく考えて欲しい。
普通に「ぜひ」のほうが、意味の伝達として確実なことを下段(※)に指し示したよ。
 
「ぜひに」は、「むりに、しいて、どんなことがあっても」である。
なんかイヤじゃないかな? むりしてでも来て下さい! ってこと?
そうじゃないでしょ? 【心を込めたお願い】 なんでしょう?
だったら潔さの点でも、「ぜひ」でいいではないか。 ぜひそうしてほしいよ。
 
なぜ「に」をつけるのか。 「に」をつける必要があるのか。
その秘めた自分の欲望や羞恥を疑えよ、って思います。
今日、言いたいコトは、安易に濁すなってことなんだよね。
 
「か取り」も「なかなかに」も「ぜひに」も、本音を隠している。
主語を隠している。バウンス技法だ。
そのうえ、なんとなくでありつつも確実に「上目線」だ。
実に現代的な用法に思うが、いやだねえ