わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

韓国とパラサイト

アカデミー賞で作品賞を獲った「パラサイト」。
この現象に秘密探偵オレの推論を加える。
(なお私個人としては「全てのジャンル」が2時間の中に詰まっている「頭のすごいいい」映画であることを認めている)

米国で旋風を巻き起こした「パラサイト」
先日トランプ大統領はツイートでこう述べた。




なんで韓国に賞など与えたんだ、おいオレのホワイト達は何してる、と。
彼は公然と文大統領を以前から素人扱いしていることも知られており、両国間の政治的体温は低い。

このアカデミーの結果と、
米国の政治的態度の「真逆」は非常に今日的かもしれない、とオレはふと思ったわけだ。


A トランプ側
B アート・オーセンティック(アカデミー側)


韓国の置かれる状況と二分する世論をみていく。
言っとくが鷲掴みの俯瞰で推論を語る。
そこは勘弁してくれ。飽くまで個人の「手掴み」として読んでくれると嬉しい。



A.トランプ側
トランプ側であり、韓国側のことでもあるが、政治情勢として米韓の仲は今、よろしくはない。
韓国文の悲願は「南北統一」であり、おそらく韓国国内でも相当揺れている。
どう揺れているのかというと、この南北統一という目的のため「北陣営に入る」という選択肢の可能性だってあるからだ。つまりーー


《韓国は北を主として南北統一を果たし中国と仲良くする、という未来図》


むろん今、大胆な推理をしている。
が、きっとこのように切り分けないと今が見えてこない気もしている。
文大統領の悲願は南北統一。その目的のために思想の色を持ち出さず辞さない、としたら・・?
この仮定で進める。

一方、トランプの韓国DISは苛烈だ。ほとんど素人扱いであり、すごい放置っぷりである。そこには文の立ち回り方の問題もあろう、日本ともギクシャクするのがほとんど伝統芸になりつつもある。
しかしなぜだろう?
北への防波堤としての韓国という立場は当然承知の上で、このトランプの投げやり感は半端ない。
が、ここも推理するに


《北に韓国を与える。ゆくゆく米軍は韓国から撤退し前線をさげる》


というストーリーのお膳立てとしてのトランプの態度、と看ることもできる。
おいおい、そのメリットは?
エビデンスは? 北に取られたら、アメリカのプライドが許さねーだろーが?

もっともその通りだ。が、その国内のプライドの為にも今のトランプの韓国DISがあると踏む。
つまり離脱のソフトランディングだ。
トランプは軽く「アイツらは気に食わない。だから渡した」とツイれば、それで済んでしまうかもしれない。それだけ中国と今ガチ対決でけっこう押されてもいる、その状況を含んでの邪推ではある。
・・とにかく、二期目当選の暁にはそんな事態が待っているかもしれない。

繰り返すが鷲掴みだ。
が、ここには智慧が必要になる。
ともかくアメリカ単体として看ても世界の警察業から撤退しまくっていることは事実だ。
怖い仮定を披露するが軍産複合体のトランプ以前、アメリカ以上の意思からそうなるかもしれない。
つまり、戦争に向かう、向かいたい、というシナリオだ。だから智慧が必要なんだっての。

韓国を明け渡し、北に吸収「統一朝鮮」が完成すると、地政力学はどうなるだろう。
中国・統一朝鮮・ロシア。
この3勢力に囲まれる最前線日本、となる。 考えただけですごいことになるだろう?


先に「韓国国内でも揺れている」と書いた。
当然だ。トランプにすごい勢いで放られている。
中国・北朝鮮の包囲網も日本以上に国民は感じているはずだから。韓国国内は今必死だろうと思う。
揺れまくっていると思う。日本もそうであるように。
アメリカはどっちなんだ・・? 我々を守護してくれるだろうのか? と戦々恐々と・・。
そういう状況と仮定するよ。


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インディアン、か。なるほどね、頭良い


B.アカデミー側

こうして見渡すと「パラサイト」旋風は、映画そのもの以上のことを告げているように思える。
むろん、ポンジュノのこの傑作の到着がこの年であることは全くの偶然だ。
が、この韓国作品の受賞はハト派・アカデミー協会の当然のオスカー贈呈と見て取れる。
アカデミー賞は面白い。
往々にして現政権の逆側につくことが多い。つまりカウンターやアンチの態度を採ることが多い。
戦争映画というのは結局反戦メッセージではあるが、本命と言われた1917やコメディであれヒトラーサブリミナルのジョジョラビットはほとんど擦りもしなかったのが今年だ。
「パラサイト」の受賞に、
「我々はあなたがたを見捨てていません」というメッセージを感じる。政治的には、ね。
この場合トランプのDISに対してハグ。となろう。

さあ。どうだろうね。
韓国国民は大いに溜飲が下ったろう。けれど、文さんは複雑だったかもな。わからない。
それはわからないが、素晴らしい映画であり、ポンジュノのスピーチがどんな政治的な文句よりも素晴らしかったことだけは確かだ。
何より外国賞のみならず作品賞まで辿り着いたのは、そんな政治的背景を超えた作品の実力に想う。


ちなみに、ジョーカーが敬遠されパラサイトが獲ったのも「貧困と格差」の縦軸で言うと一緒だがーー
《当然重々感じつつもさすがに自国のそれ(ジョーカー)に免罪符を与えるまで世論形成はできなかった》とも言える。
ってジョーカー、オレはペーソスきつすぎて微妙だったけどさ!道徳映画としてすこぶる評価している! 閑話休題

 

さて。
こうしてみるとトランプのツイートも当然感が増すし、オスカー受賞の背景は重層的に見えてくる。
今コロナウィルスで大変なことになっている。が、あえて、お隣の国を考察してみた。
対抗馬はいない。トランプは二期目の再選を果たすのだろうとも個人的には予想する。
さあどうなるだろう。政治ブログではないが、トピックが多いと仕方ない。智慧が必要な時期だ。



以上、秘密探偵オレでした。
(このカテゴリーつくるわい)