徒然日記
●自分って何系なんだろう
先日DJバーに立ち寄った。暗がりの中、音楽が大音量でかかっている。「ああ、これこれ」とたまらない懐かしさに浸る。カウンターでドリンクを頼むと、
「見ない顔だね、何系の音楽好きなの?」
と店主のおばさんに聞かれる。で、オレ
「ヒップホップすかね」
「どのへん?」
「どのへん・・90年代すかね」
「ふーん」
「あ、最近はシティポップもいいすよね」
「あーきてるよね」
全くかみ合わないやりとりを終えるとオレは頼んだコーラをちびちび飲みながら闇にまぎれた。
しばらくするとDJの方が90年代ヒップホップを掛けてくれたんだが、たぶん店主の女性から情報がいったのかと想うと妙に気恥ずかしくなったりした。「リクエストも可能だから気軽にね」
音楽とか何系が好きだろうか。
結構困る質問だ。まあそこはDJバーで音楽を愉しむ場である。だから好みは明確にシメした方がいいのだろうが、困るんだよな。なんとか何系を伝えて
何系の人
になることに妙に居心地の悪さを感じる。オレは「ヒップホップの人」なのだろうか。それもウェッサイの人? NYアングラ? Jラップ? 全然違うしこういう方向の話自体めんどくさい。
「イイ曲がイイんだよ!」
つー処がある。アーティスト単位でもジャンル単位でもなくオレにイイ曲を聴かせてくれ・・と想うのだ。なんでも聴くって、演歌だって石川さゆりはいたく認めてんだからという感じ。
そうこうしているとDJにリクエストが入り、ヒップホップタイムは終わってジャパニーズR&Bからの、日本の歌謡曲に変わっていった。DJも大変である。うまく2,3曲で流れをかえ、歌謡曲に移ったそのスキルは見事だった。が、私はなんとも寂しさを覚えその店をフェードアウトした。
歌謡曲に寂しさを覚えたのではない。明確なリクエストがあることに寂しさを覚えたのだ。だってそれってカラオケと何が違うんだ、と。まあこのDJバー自体おそらく、一人でいくより数人で冷やかすに限るのだしオレの居ずまいが間違っていたのかもしれない。
しかし困るな「何が好き?」系の質問って。
●EURO2024はじまる
今月に入るまでUEFA欧州の祭典「ユーロ」の放映権はなかった。それがここ1週間で急展開し、WOWOWがまず発表した。「主要ゲーム放送します!」
WOWOW様様!!!
すると1日も立たず今度はABEMAが発表。
「全試合無料放送します!」
ABEMA様様!!!!
もう主要大会おなじみの光景だろう。
この放映権決まらない問題。しかし今回も無事私たちは見ることが出来る。まずは感謝しかない。
しかしWOWOWはアベマをぶん殴りたいだろうな。なんとか契約をまとめたらライバルが上回って発表したのだから。契約料と死活問題のWOWOWの怒りは推して知る処ではないか。
こうして前回のW杯同様「アベマ様様」と、今回のユーロをアベマで観戦している(もちろんWOWOWにも心情、最大限の敬意を込めてますが)。
ユーロは本当に面白いんだ。今回もシーズン終了後すぐだが「それがなにか?」状態で白熱の試合ばかりである。大会中、書きたい試合があったらレビュー書くかもね。それでは!