●ユーロ2024、一巡す
開催中サッカーユーロ2024はグループリーグの1巡目が終了し、第2節に突入した。
ほぼ観戦している昼夜逆転ミーがこの時点で今年のユーロの感慨を述べるなら、
どこのチームも戦術的じゃねー。
日本の戦術のなさを危惧してる
自分がばからしくなる
というのが率直な感想。ちょっと広げてみよう。
●どのチームも戦術的じゃない
前回、開催されたユーロ2021で感心したのは
ハンガリーと
デンマーク
だった。
それは「戦術的」にみるものがあったからだ。
前回ハンガリーの「54ブロック」とカウンターには目を瞠るものがあった。予選で敗退するんだがドイツ・フランス・ポルトガルのいる死のグループでドイツとフランスに引き分けたチームだった。
デンマークも伝統的に「戦術的」なチームと記憶していて、前回大会そしてW杯での「リアルタイムシステム可変」が美しい国だった。
それがどうした?
今回全く彼らのいいところがない。
ハンガリーは前半早々54ブロックが崩されチームプランがなくなりスイスに0−3。54ブロックは解明の一途にある、といって差し支えなし。
デンマークに至っては監督も同じなのになんら戦術的ひらめきなく、復活の人エリクセンのゴールのみでスロベニアと1−1のドロー。スロベニアをなめたのだろうか、戦術の退化をみる。もちろん前回大会で大事故をおこしたエリクセンの復活ゴールは嬉しいんだけどね!
1巡目を見る限り、戦術的に光るチームはナーゲルスマンのドイツくらいしか見当たらない。他は
完全ナリ。
個人技。
ほとんどが4−2−3−1と4−3−3による、殴り合いである。まあそれがいいっちゃあ、いいのだが。
●たいしたことないかどうか
「完全ナリユキ」「個人技頼み」・・。
「戦術のなさ」・・・。
ここに憂うのはなにも「日本代表ファンだけでない」ことを今回痛感できたのは大きい収穫だ。たぶんオレが森保政権をジメっとした眼差しでみるように、
オランダ(クーマン政権)
ベルギー(テデスコ政権)
この国の人々も代表に鬱屈していることだろう。上記2国はとくにひどく、タレントはバチクソ揃っているのにやってる内容は「完全ナリ」だからだ。
戦術的慧眼は皆無で、そりゃしょっぱい試合になるっての。同様にいつも言っていることだが、
イングランド(サウスゲート政権)
フランス(デシャン政権)
も試合には勝っているがなーんの面白みもない。
こういうチームに天罰を加えるチームを求めるよ。
選手はどのチームもたいしたものなのだ。が、戦術はどこも似たり寄ったり、大したことがない。
強豪国の戦術のなさ・創意工夫のなさが1年、また1年と重なる毎に本当に目立つ感じだ。
●ってあーだこーだ楽しいのです
こうしてみると、日本の戦術の硬直はグローバルワイドな現象であり、どの国も持つ持病であるとわかる。同時に、アルバニアやスロバキア、ルーマニアの気概を見るまでもなく「ガッツで行く!」のは当然の基本のキであり、その美しさもまた色あせることはない。まさにユーロの愉しみの一つだ。
1巡目最終日。
今日未明、トルコ vs ジョージアも激アツだった。
ユーロの端っこも端っこに位置する両国だが、地理的には隣国であり、まさに殴り合いの試合だった。
ジョージアがボールを持つとブーイングも激しい。
これは大挙したトルコサポーターのもの、でもあるが同時に、親ロシアかNATOか、揺れるこの国へのヨーロッパ的態度でもあるだろう。かくもユーロは、地政学的な意味でも本当に面白い大会なのだ。
さあ2巡目だ。
そろそろどこで休むか考え出すのは各国の監督だけでなく、オレの戦術上もそうである(?)。
欧州お隣さん同士のタイマンは本当みてて楽しいよ。