わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

声の未来を考える

●AI ボイスの話
テキストを打ち込むとAI がナレーションをしてくれる。このようなツールが日進月歩で気づけば至る所に溢れている。

・・至る所、といってもデジタル空間だが。

YouTubeスマホ広告で本当に多いですよね。
ユーチューバーなら自分の声で届ければいいのに、と思う時も多く、スマホ広告ではイントネーションがずれてるAIボイスを「仮ナレ」でなくそのまま採用している納品物も多く同業者として正直閉口する。それが列記とした狙い、なら不問だが、そうではなく「やっつけ」のような広告も多くどうかと思う。(まあスマホゲームなどやってると同じ広告にぶちあたりエコーチェンバー気味になるだけかもだが。)

私も先日、AIボイスを「仮ナレ」でなく納品としてつかったプロジェクトに参加したが、それはまさにそれこそが「狙い」だった。そういう使う側に意図があればいいとおもうが、便利だからって意図せずイントネーションも直さないような所業にはがっかりする、ということだ。

いっぽうで、最近は自分で「仮ナレ」を吹き込む機会がへり、編集マンさんやCG担当さんがAIボイスの仮ナレを敷いてくれたりする。これはこれでありがたいのだが、実は注意が必要だ。


AIの読みは早いんだ、人間より。


ここに気づいているかどうかは重要で、編集サイドは気づいてなかったりするから要注意なのだ。
AIの仮ナレって一見それらしいから素通りしてしまい、そのままMAで人間(←ナレーターさん)に当ててもらうとこぼれる・・という可能性は高い。
もちろんツール内でテンポも選べるわけで自分がオペレートするなら問題ないんだけれど、自分が編集もする場合はマイクをとりだし、発声練習ののち、仮ナレをついつい自分で吹き込んでしまう。笑
もちろんAIボイスツールは便利は便利なのでちゃんとしたの買おうかな、とは想う今日この頃だ。


●AIボイスの話2
NHKでさえ「ニュースをAIボイスでお届けします」なんてニュースコーナーがあるわけで、まさに職業機会を考え込んでしまうね。
ナレーターさんやアナウンサー。
これからAIボイスが精度をあげていくと(そしてそれは日進月歩だが)、彼らはどうなるだろうか。
今は声優が人気で専門学校もあるわけだが、考えてしまう。もちろん今に始まったことではないが。

音楽もそう。
ヤマハボーカロイドが「仮うた」でなくなる日。初音ミクとかあるわけだがボーカロイドの世界も日進月歩だろう。YOASOBIとか、歌い方自体をフラットデジタルに寄せていく時代だしなぁ。


・・・。


そんなおっさん風味なことを想いつつ、梅雨のこの時期ユーロ2024を見たり過ごしております。
なお本記事のタイトルは「AIタイトルアシスト」というやつから候補になったものを採用した。

声の未来を考える・・って考えてない。笑
タイトルの方が重いが(笑)まあいいかと採用す。

4年前に書いた記事を紹介して今日はおしまいだ。
読んでみてね。 久しぶりに読んだらめちゃくちゃいいこと書いてあるから。

loki.hatenablog.com