千葉県「わむ」という演劇サークルに参加中だ。
11月末の日曜日。
そこで企画創作ワークショップの最終日があり、参加していました。
最終日は今までのお題からプロットまで書き上げて提出してもらう。プロットのみならず「作者のメッセージ」「メディアやスタイル」をつけ、つまり「企画書」として自分ではない者にプレゼンする。
私はこのワークショップで師範代を務めさせてもらっている。「伝える」側だ。
で、なぜ師範代かというと、
あなたにも君にもだれにでも、
心に師範がいるはずだから。
最終的には、というかいつだって自分の胸に聴け、ということ。そのミラーリング・鏡像の助けとして助言している。
「この物語がどこからきたのか」
「なぜこれを描きたいか」
それはリアル/フェイク含め自分が一番よく知っているものだ。し、そこを自覚して欲しい。
自動的でオートマチックな人間になるな。
そんなことしか伝えていないワークショップ。笑
TIPS?
うまく書く方法?
いくらでも本でてっから買えよ、身銭切って学べやということとも同義だ。教室にも事欠かない。
が、その前の態度と姿勢こそが重要すぎる。そんなことを伝えている。ユー自身を見せてくれ、と。
シリアスであればいいと言ってない。
コメディだろうがドタバタだろうが同じことだ。ユー自身の「FOR」は何だ。ユーの目的はなんだよ、ということをソフトに、割れ物に触るように伝える作業。笑。あとは心のジェダイに聴け。だ。
なお「FOR」の重要性は、ジャンルは違えどコチラ。
かなり重要でクリティカルな「差」を言ってます
で!
てめえだけじゃない。という洞察力を養うこと
世界の構成員はかわいい君だけじゃない。
ただでさえ人間は「見たいものを見たいようにしか見ない」弱く、ずるい生き物だ。
世界に耳を澄ませろ。
見てから心を動かすんだ、と。
そこが(知る者が伝えんと)圧倒的に足らんから、ということを(ソフト〜にね。笑)。むろん私も道の途中の途中の途中だ。真摯でいたい。
が、この「他者への想像力」=レスペクトこそ
継承せんとやばいと、最近とくに感じる。
自分の創造力、の前に!ね。
そして警鐘に値するほど、この二つの絶対要素が多くの人に弱く、社会的にも弱含んでいて危機的だと痛感している。
私のステートメントは結構ここでも書いてるし、これからもライフワークで書くとキリナイが、主成分を再掲しておきます☟。繰り返すがオレも道の途中だ。
だってさぁ。
このワークショップでも、なのだが何度も折を見て伝えてること。それは、
「あなたが感動してなくて、誰が感動するんだ?」
ということなんだよね。
ゲなるものでどうこうできるほど甘かないだろうによ? という、当たり前のコトを打ち込む。
まず企画/脚本家がハッとして心が奪われていないと無理だ。という、当たり前のコトを打ち込む。
(それに「感動」と書いて文字通り「感動」の何某しか思い浮かばない人も正直キツイ。チミの心が動いたかどうか、だ)
そのパワーこそが、
演出家に渡り、制作に渡り、
俳優とスタッフに渡り、最後は、観客に届く。
繰り返す。シリアスなら良いと言っていない!
コメディだって全然いいんだよ。
——言い切ってくれさえすれば。
「心の底から笑わせたい!」
「一日の疲れを忘れさせる!」
なんでもいい。が、その想いが強いかどうかだ。
そういう「強い想い」が各方面に伝播するわけで、ロジックどうこうなど二の次というか五の次だ。
オレはそう想うので、そう助言している。
ちなみに。
ティーチインには社会的地位も必要になるのかもしれない。要するにオレの実績だ。
が、師範代をつとめるだけの実績? そんなんしらんわこのやろう、という気概でやっている。
——もし君がそういう評価主義者で、ブランド志向なら君の心の師範もそっくりそうなんだろう。
金か名誉か、どこか憧れるところに出入りした方が良いだろうな、と想うだけなのです。
実は、2年伝えている。苦笑(5ヶ月間のプログラム。4期を終えました)
・・しかし2年かけて、であれ自分の脳みそを移管出来ようはずもない。
毎回毎期、フレッシュな、しかしある種、共通の冷たい態度を持ち合わせしまう若い人たちに向けて、看ては、その都度何かを伝えている。
もっとも冷たく自動的な態度に年齢は関係ないが。
でも、これらは。
全てのクリエイティブにいえることなんだ。
「オートマチックになるな」
何も脚本だけじゃない。全ての工程で言える
たとえば。
たとえば演技セクションの話。オレが大キライな俳優のタイプ。
それはオートマチックな役者。
【脳みそを通してない行為】が本当に嫌い。
それでいて自意識が先走ってるのが大嫌い。
ハッとしたのか?
心奪われるところはどこだ?
感情?
ちょっと待て。
自分の感情の話を出す前に「受け容れた」のか?
読み込んだか? 分析は済んだのかよ?
科白に乗んないなら、自分の中で置き換えろや。
そのセリフが言える身体になってみろ。
いっとくが、端からゲなるものでまとめんなよ?
べつにメソッドでもスタニスラフスキーシステムでもねえわ。当然の俳優の作法だ。
そのセリフにケチつける前に。
お前が飛び込んでみろ。飛び込みきってからセリフにケチをつけろ。つけたいなら、だが。
脚本家や演出家と対話する前にすることは山ほどある。それがすなわち「世界に耳を澄ませろ」だ。
・・・と想うのさ。
ほら。ね。すべてがループする。
全てのクリエイティブを循環するのが姿勢と態度。アティチュード。企画、脚本も、俳優の現象も同じループにある。
結局最初のビッグバンを全行程で共有することになる。だからこそ企画制作者の熱が大切だ。そこからの派生こそ興奮する。それだけだ。
ゆえに、だが!
感情の乗らない説明科白もアクションも、脚本家は書いてはいけない。その心構えも大切だ。
ホン自体がゲなるものなら? ——。
ゲな、よさゲな、ありゲな、おもしろゲな・・。
主語が不明の、予めなんか借り物感満載のモノに仕上がるだろう。いいんじゃね? よさゲじゃね?
それは前述したとおりループし、演出も監視できなければそのまま通り、俳優は「これさみいな」と内心思いながらもゲなる演技で乗り切り、スタッフは冷えた心で支え、いやはや完成するのだろう・・。
——しかしそれを最終的に観客は見てどう想うんだろうか? ちょっと想像すればわかるはずだ。
むろん、セリフってさ。
なんだとおもう?
ね、科白やアクションってなんだろね?
99%、説明だよ。
それはドラマや映画に耳を澄ませばわかる。ほとんどが説明だから。物語を進める道具に過ぎない。
が、それを感じさせない。
これこそが名脚本だ。
在ったり前の事だが!
また感じさせず構築する。これが演出業だし全クリエイティブワークが全血流を集中させる場所だ。
いわんや! 説明が99%だが、最後の1パーセントに全てを賭けるのが創り手だばかやろう。
故にオートマチックな人材はひとりも要らない。
すべての工程はループする。螺旋状がなお良い!
もっとも、お金のない現場。オシゴト上の。
つまり自分の主戦場だが(笑)ここでも、オートマチックなマインドがどうしてもはびこる。
で、どう熱量をあげてもらうか。・・この一点にしか、オレは苦労してないと想うよ本当に。笑。
どう乗って貰うか、積極的にワクワクしてライドして貰うかしか考えてない。し、その努力は惜しまない。それに冷えてコールドな人材は(愛を持って)いち早くマーキングしてなんとかするしな・・泣。
ゆえに、コールドな人材もまじで要らん。
同じことを言っている。
オートマチックも、コールドも、同じことだ。
邪魔でしかない。
(だから自分もアレよ、コールドな時は自覚して、どう乗ると自分が沿うか考える。ああこの能力がもっと生活にもあれば。。。)
で、そんな周辺も含めて、大切なことを(ソフトに。)伝えています。
本当にソフトに・・・
だってギンギンに言ってどうなる? 焼き畑農園じゃない。ヤリ込むことを目的としちゃいないさ。
創作自体の愉しさもさることながら、そこを通して「熱量」や「感動=ハッとすること」の大切さ。まさにクリエイティブな「基本姿勢」こそを多くの人に伝えたい。
もっと言うと、人生が愉しくなる秘技を伝える。
アートなんて関係ない。言うなれば、それ以前のそもそもの人生のTIPS。
来年もこの企画ワークショップやるのでしょう。千葉県の西部エリアでね。
興味あれば! 部外の方も受講歓迎ですよ!
受講興味・希望者あれば!
12月31日までに私にメッセージを!
メール:loki@myad.jp(ひろきまで)
◆企画創作ワークショップ「タクラム」
・20年1月〜5月までの5ヶ月間
・会合によるワークショップ4回(船橋近辺)
・在宅での宿題=あり。在宅作業がメインです
・着想—構想—構成の順でカリキュラム
・師範代・わたくし。進行は主宰・とくさん
受講料:10000円(正直スーパー破格です)
◆未経験・初心者大歓迎
◆フォークリフト免許 優遇
※「実作」は取扱いません。その前のプロット・企画書まで
※ 実作はガッツ、なんでねw。そんな5ヶ月のカリキュラムです
なーんて。
怖くてヤ? このブログでも十分怖いもん?
大丈夫。
スコッティのようにフェザータッチですよ。笑
ホントです。めちゃ為になると想う。
その体験にこれはまじの完全破格。
本気で破格です。(いつまでこの価格帯でやるかもわかりません。ゆえに早い者勝ちでさえあるよ)
それにねぇ。
こんな体験☟☟を何度もくぐってるヒトが伝えるんだぜ? わるいわけないだろうに。
さて。最後は少し来期の宣伝でしたが。
ひろく募集しています
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ついでに、私事の宣伝も申し上げます。
来年は演劇関係の出演情報もあると思います。
出演? って、私。 ね。
このワークショップ主宰とくろう氏の「わむ」つながりにて。
実は秘かに「お忍び俳優」していました。
みなさんキテミテ。
普段、映像監督をする人間が、板の上に上がります
有料公演なので私も覚悟決めて、顔出し(笑)。宣伝活動にも取り組むぞぉ!です。
たぶん、来年の五月です。追ってお知らせします
キテミテ。みなさん。
愉しい舞台になることでしょう。都内だそうです
とにかくナマのヒロキは玄人にはたまらんよ?
とだけは伝えておきますからね。
それでは長文となりました。(こっち系いくらでも長くなるんだけどw)
年の瀬に。ちょっとリソース開示しました。
ここまで読んでくれてありがとう。敬具