わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

アポー通信 23年6月号

APPLE社のWWDCが先日行われた。
久しぶりにモノマガジン、ガジェットトーク
なお、Vision Pro はかるくスルーします。




◉新型マックプロのおかしさ

Mac Pro に新Mac Studio
映像を生業としている人がもっとも反応するのが、この2機種のリニューアルでしょう。
しかしマックプロが可笑しいのは、


グラフィックをCPUの統合ダイが処理するのに
このデカイ筐体、いる?


という点だよね。
言っておくとデスクトップ型が私は大好きだ。そんな大好きな身として、デスクトップ型の魅力は「どれだけ拡張できるか」だと思うのだが、



もう拡張すべきものがない



という状態で新型マックプロは出る。
 



「グラボをデュアルにしてやる!」とか「バスパワーで高速SSDを組むんだ!」が以前の野心だったと思う。けれどほとんど空洞の筐体と化すのですよ。挙げ句、



インターナルHDDの概念がない



というデスクトップ型の最大の利点すら見当たらない。いや、あるはある。公表でこうある。





・・・。
内部拡張、USB-Aとシリアル6Gだと?

なめてんのか、と。外部拡張のThunderbolt4をなぜ内側に回さないんだ?
デカイ筐体の上にさらに「ソトガワにつけてね?」という愚かさ・・。M1という革新以降のAPPLEは常に「容量不足との闘い」なのだ、という民衆のコンテクストを完全に無視している。そもそもHDDを格納する「」すらない。


ばかだなぁ、もう。バスパワーでM.2組んでよ
ほら、PCI もいっぱいあるよ!
すごいんだから? 秒速で30G越えるんだから!


と彼らは言いたいのだろうが、どうだ?
そんな大仰でなく、単純にTB4を内側に回せば済む話ではないか。「棚」も用意しなさいっての。思想も設計も間違っている。むろん本体はスーパーカー並の値段。故にこのマックプロ、とてもじゃないが売れないように思う。


◉うぬー。マックスタジオ

2年前にM1のMacBookエアを購入したところ、本当に驚いた。ソレまでは真剣に「Win移行」を検討していたが、完全に後ろ髪を引かれ今もまだマックユーザーという時分。

で、今年出た「M2マックミニ」はかなり検討した。しかし私の望む構成だと30万超えるなあといわゆる机上のゴニョゴニョ「皮算用」に耽っていた処、新マックスタジオである。一つ結論に至ったのは


マックミニをアップグレードするくらいなら
マックスタジオをちょっとカスタムすればいい


ということ。
マックミニも構成をあげればすーぐ30万になる。ならばスタジオで40万チョットのカスタムにする必要があるが、その方があとあといいよね、と。
まあ完全にアポーの毒牙だが。うん。知ってる。




◉すごいのはTSMCである

マックプロとスタジオの最上位「M2 ULTRA」というチップ。これは要するに「XEON」ですよ。
XEONやThreadripperの様なもので、許容レーン数も倍になり相殺なく全てに高速バスを当てられるわけだ。ハッキリ言って魅力的だ。上記述べたようにマックプロは軽くスルーで「スタジオのウルトラ」をチョイスする法人はありそうだと予想します。


だがなぁ・・(じっと手を見る)


こういうWWDCなど魅惑的な新製品に触れると、我が身を引き締める効果がありますね。
いい刺激です。笑
それと! しかしこれは声を大にして言いたい。


M1やM2がすごいんじゃない
それを設計しているOEM
台湾TSMCがすごいんだぜ?



ということは忘れずに居ようと思います。
アップルシリコンはTSMCが作っています。
以上、アポー通信でした。