わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

特集:W杯開幕直前予想!

このたび本紙は、W杯開幕直前徹底予想!と題し
オレジャパンの監督、オレにW杯の展望を伺った。
とても貴重な話となった。


記者「今年の大会のポイントは?」
オレ「いい質問だ。注目するポイントは、ね」
記者「はい。ポイントは」
オレ「バックだよ、バック。その布陣に注目だ」
記者「バックですか、攻撃ではなく?」
オレ「そう。今大会も得点としてはデフレの大会だと予想するね。でね《3バック》に注目しなさい」
記者「まーた言ってんすか、そんなこと」
オレ「いや、マジなんだって。どのチームがスリーを敷いてくるか、そこが注目ポイントだ」
記者「はあ」
オレ「たとえばイングランド。伝統的な442のチームさ。それがね、今かわろうとしてる
記者「なんと!」
オレ「そう、変形3−5−2を敷いてくるぞきっと。サウスゲイト監督ってのはユース監督あがりでね、要するにイングランドのDNAを改革しようとしている側の人材なんだ。状況としては日本と似てるところはあるな。なにがイングランドらしさか?というところで今、変えようとしているんだ」
記者「たしかに平均年齢も若いですよね」
オレ「そう。若く走れるチームにしてる。それに意外と堅いと思うよ、ディフェンスが。注目だよ」
記者「攻撃に目がいきがちですが、そうかも」
オレ「うん、ベルギーもきっとスリーのたぶん3−6−1。アルゼンチンもおそらくスリーを敷いてくるだろう。今大会は4バックと3バックの思想的な闘いになると踏んでるよ」
記者「日本はスイス戦で4バックに戻しました」
オレ「オレの見立てでは「展望なしの甘ちゃん」だから戻しちゃうのさ。たとえばプレミアリーグでは3バックというオプションを保持しているチームは本当に多いよ。メインで使ってるのはチェルシーだけどな。とにかく《古く》もなんともない。真剣に考えるべきだなスリーバックを」



そう言うと、監督オレは記者に一枚の写真を見せてくれた。



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オレ「彼も、その通りだ、と手を振っている」
記者「はあ」
オレ「うん」
記者「あの・・優勝候補はどのチームですか?」
オレ「うん。ビッグ4には決して賭けないな」
記者「賭け・・賭博ですか?」
オレ「ビッグ4には賭けない(断言)。オレはロマンチストだからな。ビッグ4? そりゃドイツブラジルフランススペインさ。オッズも低いからね。それにこのビッグ4ってウイイレ的でしょ? 光栄のSLG 的ですらある。武将の数値ですぐはじき出るような計算式の全国制覇に、興味はない
記者「いまドヤりましたけど意味ありますか?・・もういいです」
オレ「そんなに聴きたいんだな、よし言おう」
記者「いやいいですもう」
オレ「まあそう言うな、オレか?オレ!?(←キングカズのまね)うん、いい質問だ。オレはこの4チームを優勝候補としたい。というか応援しちゃう。がんばれ、がんばるんだ!ゴーゴーゴー!(^^)/




そう言って半ば強引に、4チームを挙げてくれた監督オレ。以下、所見とともに見ていこう。
本紙も激推しする4チームだ!





▼ベルギー
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タレントは揃いまくった。ここを逃すとあとは永劫ない、というゴールドエイジ。内訳は割愛する。
コンパニーフェルメーレンは間に合うだろうか? 歴代ではダービッツガットゥーゾといった、サッカー界の闘犬クラッシャー系王位継承者ナインゴラン落選には驚いた。が、調べると「態度悪い」系が遠因。これはドイツのレロイ・サネも同様であり、今大会はどのナショナルチームもそういう分子をけっこう切って臨んでいる。
弱点、というかグレーポイントは監督。マルティネス監督にどれだけオプションと才覚があるか、だ。

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ベルギー監督ロベルト・マルティネス



クロアチア

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前回ブログの通りだ。東欧大好きッ子としては、今年のクロアチアに萌えなきゃ嘘である。
モドリッチラキティッチのピッチ上の熱き魂と友情に泣け!!!チームが一丸となるその姿を見よ!

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クロアチア監督ズラトコ・ダリッチ


あ。マティッチイバノヴィッチセルビアもがんばれ!!




▼コロンビア
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え?敵を応援するの?オレ?オレか!?
サッカーファンとして応援する。むろん日本戦では手を抜いてほしい。
あのね。出場32カ国で監督はだれか?という側面で眺めてごらん。そうすると違う縦軸が見えるから。
オレはコロンビアの、今大会で最後であろう、知将ペケルマンに賭けたいぜ。
ホセ・ペケルマン
アルゼンチンのユース監督で三度の優勝。06年ではアルゼンチンA代表監督として準々決勝でドイツにPKの末涙を飲むも、南米の年間最優秀監督賞も3年連続で受賞(2012〜14)するガチの知将
前回も日本戦で後半ちゃんとまくったろ? むろんハメス・ロドリゲスはキャリアのピーク。推すよ。
とにかくペケルマンはすごいチェス打ってくるぜ?

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コロンビア監督ペケルマンとハメス

もうホントハリルとのチェス対決見たかったわ!
(言っとくが、ハリルってね? 前回大会のドイツ、それもブラジルを7−1のフルボッコにした、あの超強いドイツをトーナメント初戦で延長戦の土俵際まで追い込んだ監督(アルジェリア)なんだぜ? まあもうアウトオブデートだが!)



▼アルゼンチン
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はい。説明不要。数値的にはビッグ4を惜しくも外れるが、確実に優勝候補。推す!
メッシは優勝しないとマラドーナを超えられない。攻撃陣の威力に比べたしかに若干後ろが弱いが一丸となるはず。ナショナルチームは短期決戦。どれだけ「一丸」となれるかで国力は何倍にもなる。
ちなみに、ここでもセリエA得点王イカルディが落選、というトンデモが起きている。
今大会はどこも合い言葉はこれだ、「献身」。
またね、監督がいいのよ。人が良さそうで。じっさい人懐っこくて良い感じ。注目してほしい。

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アルゼンチン監督ホルヘ・サンパオリ

 

 



記者「グループDから2チームですか」
オレ「うん。アルゼンチンとクロアチア。すげー死のグループだけど。しかも勝ち上がるじゃない?」
記者「ええ」
オレ「そうするとグループCと1回戦なのよ。で、そこを上がってくるのが・・」
記者「1位通過にフランス!」
オレ「そう。通過順位さえ死のグループだ」
記者「ははぁ・・」
オレ「だがフランスはどちらかに1回戦で負ける」
記者「はあ。しかしそれは希望的観測・・」
オレ「ちがう。これは色眼鏡による、願望だ」
記者「なるほど。あ。そろそろ紙面が尽きます」
オレ「というか、疲れたんでしょ?」
記者「ええ、もういいかなって」
オレ「だよね。あ、もう一つトトカルチョ的に!」
記者「もう帰って下さい」
オレ「何気に地味に効くのは【キャンプ地】だね。各国がどこでキャンプして、どれだけ移動するか」
記者「ふむふむ。確かにロシア、広いですからね」
オレ「そうなんだよ。移動距離はけっこうクルね」
記者「どこがいい、とかありますか!?」
オレ「うん。それをこれから調べようと思う
記者「はあ。じゃあ、とっとと調べて下さい」
オレ「でもなー。どうしよっかなー」
記者「さて。今日はありがとうございました」
オレ「ホント楽しみ。超絶技巧のプロ達が祖国のために、サボらずガチで走り抜く姿は、4年に一度だけの愉しみさ。サッカー小僧のみなさん。ここまで読んでくれてありがとー。またね!」