
大きな三色の絵の具
冬期ミラノ五輪、はじまった。
開会式研究家として(!)今回も堪能。書き下ろし。
◉印象:よいところ
ある程度コンパクト
もうね、パリ五輪の「4時間超」があったのでコンパクト、バンザイ。
むろん「国紹介」で100分くらい使ってる。
が、これはしょうがない。90ヶ国以上参加するのでこれは夏・冬ともに尺はしかたない。
マス表現もスマート。
・彫刻モチーフのコレオ表現
・パパラッチと「甘い生活」
・3色の絵の具とイタリアらしさ
・自然と都市 融合と5輪
・ファッション アルマーニ|冬の100年

アルマーニ遺構デザインでファッションショー
イターリア! それもファッションのミラノだけあって舞台衣装がいい。解説ヤマザキマリの言う、
「会場がミラノ。
各国の衣装デザイナーも意識している」
はそのとおりだったろう。
本場にあてるぞ!感をいくつかの国のユニフォームに感じた。そしてその「気合い」は気持ちいい。
ちょっとファッションチェックだ。

モンクレールによる近未来・冬の妖精なアテンダー衣装

ブラジル、選手のユニフォームいい! 裏に秘める情熱。


話題を独占したモンゴルのユニフォーム。
まさにモンゴル。まさに「彼ら」しか着ることが許されない。
それをつまりこう言う——かっこよすぎ。

サウジ。砂漠の民の雪の行進に感動す。素晴らしき矜恃。

アメリカは当然のようにラルフローレン

個人的ワーストはイギリス。評判は上々らしいが、そうか?
でかでかGBマフラーはナンセンス。それも「文字」ってのもダサいとオレは想う。でニットはひたすらユニオンジャックというコンセプトの安易さ・クドさに個人的ワースト。

翻り日本ユニフォーム。もっとがんばりなさい。
ミラノにもってくんだろ? モンゴルやブラジルに遠く及んでない。世界に誇る民族衣装「着物」「はおり」に仕立てなさい!
そう。ヤマザキマリの解説がこれまた素晴らしい。
彼女のトレードマーク、イタリアのみならず世界中に住んでいたらしく、国際感覚は完備。的確端的に解説しつつ、スマートな引き際も弁えてて唸った。
◉IOCのスピーチ下手を考える
もうこれまた伝統でしょうがないのだが、開会の
「スピーチ、長え」
ミラノの代表とIOC会長がスピーチするのだが、まあ二人各10分ずつくらい。計20分よ。
「長え。」
むろん(見てないが)東京でのバッハほどではないが、やはり長く、スピーチは毎度考えさせられる。それはイイ意味ではなく「どうしたら短く、かつ、効果的なスピーチができるのだろうか?」とね。
組織代表の人は終始官僚的で退屈。なにも残らん。
次は今回のIOC会長。女性の方ではじめは「エモーション」を主体に構成していて好感はもてたが、それも徐々に長くなり最後は退屈が勝つ。ふたりとも
つめこみすぎ
イイタイコトがあるのはわかるが、結局大切なのは
自分の
スピーチはいつかおわる
終われば忘れ去られる
ということを御意としてどれだけシャープに言葉を選び、スッと終えれるか。そういった自覚がより必要なのではないのかね。要するに
想念しか残らんのだから
あきらめましょうや
残そうという
野心下心がやぼったい
以上、そんなことを想う。実はそれでも「今回はまともな方」という感もあり、IOCは長考が必要に想う。スピーチのうまくなさはIOCの伝統だ。
◉印象2:さいごのほう
出だしコンパクトで「ああ、これは3時間でおわるな、パリから1時間短縮だ、いいことだ」と想ってたが、終盤、完全に間延びする。マスコレオと聖火リレーが一気に冗長となるわけだ。が、
アンドレア・ポチェッリ
「トゥーランドット」
は素晴らしく見事すぎた。もっと聴いていたい。
いや。もっと言おう。
たとえこれが「事前の録音」であれ、だ。声音の美しさ、素晴らしさに変わりはないのだから。
結局は3時間30分くらい? パリよりは短かった、と言う処に落ち着いた。惜しいぜ、ミラノ!
◉ダヴィンチについて考える
ミラノといえばルネッサンス最高頭脳であり巨人、レオナルドダヴィンチが長年活動していた場所。
主催側は真っ先にダヴィンチという「アイコン」の使用を考えたはずだ。しかし登場はなかった。
なぜだろう? と考えた。
・パリ五輪でこすられた(@ルーブル)
・不遇に去った場所こそミラノ
これらの理由があるのでは、と考えた。
パリ五輪でルーブル由来で使われたし、ダヴィンチにとってミラノは愛憎半ばする場所だったろう。
それらの理由から外されたように想うが、もし「不遇に去った」が本当に理由なら主催側の謙虚さを感じるので、いいことだ(ちがうかもだがね!)。ギリギリ、聖火台にダヴィンチモチーフが使われている、とのこと。
また「近代以降」という縛りを設け構成した、という狙いならばそれはまた結構なことなのだ。
◉冬五輪、だいすき
以前にも書いているけれど、冬だいすき。
なぜなら「芸術点」があるから。夏にはない。
かつクレイジーな競技も多く、多彩。
今回は前回北京のときのような、あるいは、パリのときのようなへんな「ノイズ」を感じず楽しめたら嬉しいね! ではまた!
◉関連ブログ(イイコト書いてる。読んでね!)

