わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

英国遠征レビュー(スコットランド戦多め)

桜が咲く、年度が替わる3月末。
サッカー界では世界的代表ウィークが訪れた。
欧州ではプレーオフが、W杯に出場する国々では選手の「最終選考」が——。
それぞれの思惑を載せた、まさに代表ウィークとして「濃い」期間がこのW杯開催年のこの時期だ。

そんな時期、春のレポート。


スコットランド戦スタメン

◉日本代表:スコットランド戦
今朝がたの、イングランド戦あとに書くこの「スコットランド戦レビュー」は虚しいっちゃ虚しい。
が《Bチーム・生き残りポテンシャル合戦》であり、もう一つたいせつな意味合いが



旗手弔い合戦



ということなので(個人差あり)、たいへん重要だ。
グラスゴー・セルティックホームでは絶対勝利がウラに秘められた合い言葉なのだ(個人差あり)。
そんな「生き残りポテンシャル合戦」を看てみよう!


◉スコットランドを塩漬け
モリヤス政権は「塩漬け」という言葉がよくにあう。
それは自国に向けられることもかなり多いが(!)、そんな「塩試合」を肌身で熟知するからこそ相手を塩漬けにもできるのである!(笑)

まさにスコットランドは塩漬けとなった。

国民性も堪能できる。スコットランドプレミアリーグという「哀しくもプライドだけは高い」リーグ性・・いや、これは主にセルティックというチームのことを言っているが、そのような国民性が滲み出るのもまた、国際試合の良い所だ。

どういうことか?

それは国歌斉唱までは勇ましいが実のところ「自国(スコットランド)がそこまで強くないことを無意識では知っている」メンタリティと言っていい。
スコットランドホームの観客の「おとなしさ」はそのウラオモテであった、ということ。


点が決まればマウントとるけど
紳士として見守る、という欺瞞


こんなメンタリティをオレはピッチの外、観客の空気に看たよね。要するに「ださい」ってことなんだが、そういうムードよ。これがいかにもスコットランドの立ち位置を如実に表していたね。静かな彼らはこの試合のあと、どう振る舞ったのだろうか。

アンチ・セルティック感で筆が伸びてしまった。
日本選手の話に戻そう。とくに選考争いについて。


◉選手選考レビュー・各論!
そんな「国民性」を勢いづかせない、というまさに「経験と実力」とその底上げ感に痛み入る。
Bチームなのだ、どうみても日本は。20年前だったらどうだったろう?という問いだけで充分だ。
ピヨる選手が一切居ない、という事実だけ取ってみてもすごいことだ。完全なる成長以外なし。
特筆として下記掲載す。


GK ザイオン
前半早々マクトメネイのワンタッチシュートを掻き出した時点でザイオンたりえたね。ここで失点しない、ってのが日本サッカー成長の証であり、その上澄み中の上澄みがザイオンなのだ。ここまで来る数年前まで辛抱強く使っていた事も忘れてはならない。大切に守り抜いて咲いた、日本サッカー界の華。

FW 前田大然
旗手弔い合戦としてチミはゴールしなくてはならなかった。が、終始すっとんきょう。シュート空振りに始まり、左CB伊藤との連携も合わずよくはなかった。が、本戦では「ジャガー枠」でありカウンターの飛び道具として間違いなく入選するだろうね。試合キャプテンには感動した。

FW 後藤 vs 塩貝
若手の印象対決。オレとしては塩貝に軍配。得点にも絡んだしね。後藤は悪くないが今の処センが細いとしかいえない。Bチームの連携のなさはみな「同じ」なので言い訳にならないとすれば、やはり塩貝の方が印象に残る。

DMF ジョエル vs 田中碧
まさにDMF控え対決。ここは言いたいこと山盛り。
とくにジョエル藤田! チミはもっとやれるはずだ! なんだその豆腐メンタルは! もっとドリブルせえよ!チミがパスがうまいことを見せる場じゃねえ!今求められているのは「ゲームの支配者」だばかやろう!もっとプラスα見せんかい!って感じでした。
ジョエル藤田は応援しているだけに勿体ないしこれじゃ残れん。うーん。もったいない。
田中碧はなんか「外にでてない人」になってたね。それくらい所属チームでの不遇の労苦を見て取る。モリヤスの中で優先度は高いはずなので、あとの期間ムダなもん削ぎ落として頑張ってください。

インサイドハーフ 鈴木唯人
左ではなく、右で使われていたね。うーん。うーん。唸るよね。微妙! 応援してるだけにもうワンインパクト足りなかった。これはどうだろ・・残る?残らない?・・まさに当落線上だがんばれ!


◉スコットランド戦総評
試されてる前半のスタメンを総評するならば



消極的。



悪目立ちせよ、ということでは決してない。戦術・ルール、任された役割と動きは踏まえた上の話。
で、それを踏まえてなお、踏まえた上で目立たなくてはならない。それがおしなべて弱い。
だから指揮官も困ってるんじゃないかな、Bチーム。ペンディングの保留。あとは所属クラブの活躍(あと数試合だけど)を静観する、って処だと正直想う。それくらいこれだ!がなかった。

強いて言えば塩貝。彼のガッツは伝わった。そして得点にも絡んだ。これは好材料なんだと感じた。


◉防御崩しの4トップと鎌田
スコットランドが地味にバレないように(笑)0−0狙いになった処、モリヤスはなんと4トップを組んだ。矢継ぎ早にAチームを投入し猛攻。親善試合ルールであれ、こんな「選択」ができることもまた、ああ成長しちゃったなぁ・・としみじみ想うのだった。またこれぞ「塩試合」の仕上げ、という感あり、そんな猛攻タームで1点取れたのは収穫だし



鎌田のアンカー



は光り輝きすぎだわ。ちょっと芸が枯れてた。
カマダはナカタを越えたのではないか? というのはオレの持論なのだが、それはまたの機会に。

とにかく。そうなんだよな。
守田を呼ばなかったのは政権交代を意味している。
守田のチームからカマダのチームになったのだ。その決定打が去年の「ブラジル戦」だったのさ。


上が去年ブラジル戦。下が今回イングランド戦




◉そしてイングランドを塩漬けへ
巨匠漬け物師と化したモリヤス率いる、モリヤスジャパンはイングランドをも塩漬けにする。
これはね。「もしかしたら勝つんじゃないか」と戦前想ってた人は案外多いと思う。そしてそのとおりになったわけだが、今回の最大は


ウェンブリースタジアムで勝った


ということだ。イングランド人にとって聖地で日本にとっては完全アウェイである。繰り返すが


10年も前の日本なら・・


会場の雰囲気に飲み込まれ0−3で負けたはずだ。
しかしそんな姿はどこにもなかった。あー。


チェルシーのパーマー
マンCのフォーデン


などモノホンの選手ばかりだったが、対応。
そう。対応しちゃってる。という事に「あー」だよ。

去年のブラジル戦の記事をなんで書いてないか?
今回わかった。それは、



ほめるしかなく
オレがつまらないから笑



ということなんだな、と。今回も対応しちゃってて「あー」と。三苫のゴール、ガッツポーズで吠えたし嬉しいんだけど、なんかこう、オールドジャパンなんだなきっとオレジャパンの精神が。
そんなことより「イタリアのプレーオフ敗退」が語りたくなったりするんですよ。根がナショナリズムというよりジャーナリズムなんですな。ええ。笑

むろんイングランドを語ろうと想えば語れると想う。
イングランドは「有機的」ではなかった。つまり——完全個人技のチームに成り下がっていた。
だからもうこれは世界的潮流だと想うが


個に加え、チーム戦術を
磨き上げたチームの方が
そりゃ強い


という事態になる。
しかも日本ほど欧州「主要リーグ」に選手が派遣されていて、その刺激をダイレクトに吸い上げているチームもまたないのではないかな。それに「献身性」はヘタなチームの比ではなく冷静に優れている。
そんな台風の目である日本がドイツ・スペイン・ブラジル・イングランドに勝っているのはそれなりの理由があるということだ。イングランドも「さすがに」日本の強さを警戒した感が今回あった。しかも今回は「奇策なし」で勝ったことがでかい。もっとも



三苫のメッシ化
(三苫のトップ残し)



が後半少しの間行われたが、そんな奇策いるのかね? 
いずれにせよ親善試合であれ、イングランドに土をつけた、それも塩漬けにした日本を誇ろう。



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で、そうであっても諸手を挙げられないのは、日本も逆の立場だとフツーに同じだからだ。
くどいようだがアジアカップではイランに負けてベスト8敗退しているんだよ。つまり「なめるとなめられる」。この世界的潮流は日本も例外ではない。

増長すると負ける、もまた伝統なのだ。
全ては最大の公式戦ワールドカップ本戦の為だ。
だからこれからも粛々とね。


では!