わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

知っておいた方が良い米の話


この国の農水大臣「米を買ったことがない」



だめだこりゃ。そんな人物が農水大臣を務めている中、無邪気ぶって「ザ・セカンドの感想」なんて上げてる場合じゃねえわ。
当分、この記事をトップに上げておきます。


オープニング追伸:
当然今の農水大臣は更迭になったが、その後任があの人というのが洒落になっていない。いや本当に着実とリアルにシナリオを進めているということ。なぜならこの後の動画の帰結通りだからです。

郵政民営化 = パパ
農政民営化 = ジュニア?



・・・。参ります。


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昨今の米の高騰は仕組まれている可能性が高い。
私が云々言うよりもはるかに、この動画がまとまっていると思いますので、シェアします。
ユーチューバー「ねずみ」さんの動画です。
53分と長いですが、2倍速でもいいから全篇鑑賞することを強くつよくお勧めします。




この動画が秀逸なのは、知性の粘り腰を感じるからです。彼(ねずみ氏)自身一旦結論にいきかかる。しかしーー



「いや、まてよ・・」



と論をしぶとく展開し「もう1枚ウラ」をめくる姿は圧巻であり、誠実で、少なくとも私には確からしく思えます。このねずみさんの労作である放送回を下敷きに自分の感慨も述べたいと思います。


◉私の違和感
前提として上記「ねずみさんの投稿」をあなたも鑑賞済み、という体で話を進めますが、そんな彼でさえ指摘していない事件がもう一つある、と私は考えています。このブログでも折に触れ、リマインドするよう暗に触れている「一件」のことです。

◉米不足を想う
(中略)
人は失って初めて価値に気づく愚な生き物で「おいしい米がたべたいなぁ」と思う今日この頃だ。

思えば「南海トラフ地震」の1週間にわたる政府の警告・・あれが今回の不足につながったんだろうしホント「人の心ってイチコロだなぁ」と想うが、だからなんだろうか、とも自分に突っ込む。農家の方々への感謝を忘れず、市場に米が戻ってくることを慎ましく待つほかない。

24年9月9日「織りなす記憶とコメ」

◉ギアが一つあがった
(中略)
政府が備蓄米を20万トン市場に出す、という発表があったがどうだろうな。

市場、とはすなわち山師も調整屋もいるクルエル世界なわけで、ただでさえ、去年夏の南海トラフ地震」連続7日間の国内警報が引き金で始まった米不足。あのときからずっと高止まり、いや、さらに上がっているわけで、まじでインフレの「ランクがあがって」いる。本格的だ。

当分は仮に政府の備蓄米が出ても、卸業者が利ざや無視で流通させるとは考えにくく、店の倉庫がパンパンになるまで調整して「待つ」んだろうな。だから値が落ち着くのは当分先だろう。たっくさん米はあるというのにも関わらず。

25年2月24日「打倒エンゲル係数」

 

そうですーー




南海トラフ地震
 連続7日間の国内警報





これ。


人間は忘れやすい生き物だからリマインドしますが去年8月、突如として日本政府(気象庁)はテレビ画面にブチ抜きで警報を1週間流しました。

@nhk_news's video Tweet
出典:NHKニュース(X)


8月8日高知・宮崎沖での震度6弱地震があり、その後注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報」が1週間テレビで流され、そして同月15日に内閣府は「呼びかけ」を終了。(ソース

NHK帯で1週間警報が続いた様はある種、異様だった。そして何もなく呼びかけは終わるのだが、そうしてそのあと、スーパーはこうなったわけです。


織りなす記憶とコメより(24年9月9日近辺)


ここにたいへん違和感を憶えるんだ。


ーーいや。人間の心理に、ではない。
単なる台風到来だけでさえ、食料品が棚からなくなるほどビビるのが、日本人です。(出典
だから、あんな警報がお盆の1週間ぶっ通しで流されたら一般的な日本人はびびり散らして「買い貯めに走る」のは道理であり驚きはない。つまりけっして大衆心理に違和感を憶えたわけではなく、


NHKの報道 と内閣府


に私は違和感を憶えたんですよ。
「これは、なんなんだろう」、とーー。ずっとひっかかっていたわけです。今回ねずみ氏による考察を確からしく思う私は、合点がいきました。



「そうか、あれもシナリオの一つか・・」



とーー。周到に、スーパーからコメが消える状態を作りだしたんだな、と推論しました。無論ねずみ氏の指摘するように先物取引」となってしまったコメの投機的買い占めも充分にありえますが。
その場合、国際的なマネーツールに変貌する。
どちらにせよ、薄暗がりにうごめく何か、を感じるのです(「秘密探偵オレ」としてはね)。



◉コメ農家さんにリスペクトを
ネズミ氏の動画の帰結は「安易にJAバッシングをすべきでない」、「今後アメリカが自国のコメを売りにやってくる」ということ、そして「政府は日本のコメ農家さんにもっと補助金」ということでした。


この考察と帰結は私には妥当に思えます。
実際各局の新聞テレビニュースでは「米国産ライス」の広報活動が案の定始まり、この流れ(シナリオ)は既定路線かもしれない、という視点は非常に大切に思えます。

www.yomiuri.co.jp

newsdig.tbs.co.jp

www.fnn.jp


そんな中、安易に「安いからー」だとか「案外いけるじゃん、カリフォルニア米」などとニュースや雰囲気に従って、無分別に乗ってイイものかどうか、ということです。これは真剣な国益問題であり、少なくとも気付いておくべき問題でしょう。


政治以前に。


日本の主食であり、農家さんあってこそのコメ
八十八もの手間がかかり千年の昔から、改良に改良を重ねて「今」技術の粋としてある日本のコメ。これが言わば存亡の危機にあると言って過言ではないのですから。



◉やせ我慢と兵糧攻め
本当に無邪気に「西洋(米国)からの渡来品」が安いからー、と手を出す前に1分でいいから考えた方が良く、時には人間「やせ我慢」が必要ではないでしょうか。この場合ーー



高くても国産をえらぶ
(中間業者たちは甚だ癪だが。)


というやせ我慢です。
今、ターゲットになっているのは食卓であり、もっと言えば「世論」です。外国産米を受け入れる雰囲気を醸成するタームに戦略上あるはずです。本当に知性が必要な時代であり「どっちに傾くのがましか」「大元の仕組みはなにか」と考えを及ばせる必要があるでしょう。


無論どちらも「同じこと」です。
「出荷を止め海外に横流す中間業者」も「自由化と主食を狙う外国資本勢力」も力学としては一緒。
今、我々は静かな「兵糧攻め」に遭っている。



ではなぜこの國の人々に兵糧攻めをするのか?



その奥の本質を各人が考え、本質を見抜くことが本当の「やせ我慢」となるでしょう。
で、この場合、90年代の米不足で輸入した「タイ米」とは本質的にも「わけがちがう」のです。

先物取引」の投機としてのコメであり、そしてアメリカがガチで売りつけに来ている貿易 / 文化戦争としてのコメなのです。そしてこれは「仕組まれている可能性がある」かもしれないのと同時に、自分たちの矜恃のひとつ、主食の「コメ」の話なのです。それを外国に任せていいのでしょうか。



コメ農家さんとご友人であれば



真っ先にリスペクトを伝えて下さい。
ここ10年くらい、減反奨励などずーっといじめ抜かれている中、作って下さっているのだから。

そして直売で彼らと直接取引し、励ましてあげるのがいいと感じます。どうせ高く買うのなら、彼らにお金を直接渡した方がはるかに健康的な行いに思うからです。



◉詰んでいても振る舞えること
ねずみ氏の言っていること、そして私の邪推「トラフ警告は怪しい」の側にたつとどうでしょう。


国を挙げてもうオーダーが決まってるじゃないか


と絶望に至ることとなります。内閣府からして、備蓄米の中間業者からして国民に本当のことを伝えていないことになるのですから。

しかし困ったときどう振る舞えるか。
これも人間に与えられた知性であり、態度です。無論上記すべてが真実と言うつもりもありません。
が、JAでも中間業者でもなく本丸は、海外勢力による門戸開放(国力弱体)と金儲けだと言う「説」があることは、知っておいて損はないでしょう。なにより「田んぼ」というものが一度壊れれば元に戻すのがどれだけ大変なものか。想像を働かすことがとても大切に思います。


そうして今年は、参議院選があります。
選挙も意志を表明できる一つの機会に他なりません。



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今回はどうしても思うことあり、書きました。
最後に。ネズミ氏の動画に寄せられた一つのコメントを貼り、この記事を終えたいと思います。











で。最後の最後は、これで。