わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

オレジャパン、E-1を総括す。



オレジャパンが怪訝な顔をして会場に到着すると、さっそく会見が始まった。
が、しばらくまったく質問がなく、司会がしかたなく記者達に促すと、一人の記者がこれまたしかたなく質問し、会見がはじまった。



——E-1大会の総括をお願いします

オレ「うむ。優勝という二文字はどうでもいい。まずカシマスタジアムで観客数5千人以下、という事実から始めたい」


——香港が相手でしたが不人気を露呈しました

オレ「JFAダブルで危機感しかなかろう」

——ダブル? というと?

オレ「鹿島での緒戦以外は、名古屋開催だった。どういうことか?——《なでしこに客を付けたい》。そんな思惑が緒戦で看て取れるわけだが、結果はこの通りだ。ダブルでヤバい、ということだ。なお、その後もなでしこの戦いは鹿島で行われた。が、何人入ったろうか」

——なるほど

オレ「ちょうどPSGパリサンジェルマン)も来ていたしな。『近くの代表より遠くの世界チーム』。国立で満席とかコメディかと思ったぞ? その集客偏差は十倍ってとこだ。深刻だろ?」


——たしかに終始注目の乏しい大会でした

オレ「個人的にはE-1という大会が大好きだ。本来は北朝鮮も入り、韓国・中国・北朝鮮キナ臭さ満点な大会だからだ。文字通り『ゼッタイに負けられない!』と鎬(しのぎ)を削り、結果的に東アジア全体の底上げにつながる。毎月やってほしい

——しかし悲劇も起こりました。宮市選手です

オレ「彼の負傷は言葉にならない。全人類が嘆き悲しむ結果となった」

——その韓国戦。3−0。完勝でした

オレ「とにかく藤田ジョエルチマだ。藤田チマ。彼を今年11月の代表に入れないようでは森保は本当にク■みたくセンスがない。今後日本のジュエル(宝)になる可能性のある選手だ」

——相馬もよかったですよね

オレ「うむ。韓国戦の面子は『キープできる』人材に溢れていた。森保の、戦術なきアドリブサッカーは個人にIQなくてはムリなわけだが、要するにサッカーIQの長けた選手が揃っていたな」


——なぜ2連勝6得点の韓国は負けたのでしょう?

オレ「いい質問だ。まず2連勝6得点。これは香港と中国の質を考えるとまず妥当ということが一つ。それと『過渡期にあるということだ。パウロ・ベントの元、ポゼッションサッカーを目指している」

——パウロ・ベント

オレ「そう。ポルトガル代表選手として10年を過ごし、そしてポルトガル代表監督も務めた人物だ。彼の元4年目、韓国は変わろうとしている」

——なるほど

オレ「日本戦でもアンカー20番の動きなんて『マジメか!』ってほどダウンスリーを徹底してたのだよ。要するに欧州の最新サッカーを取り入れようと躍起だ。が、選手への乗りが悪い印象だったな」

——韓国の伝統はフィジカル放り込みサッカーです

オレ「そう。それが裏目ってどっち付かずとなった結果が、今回の一戦だろう。韓国も我慢の時間だ」

——我慢の時間・・

オレ「そうだ。だって彼らのフィジカル? そんなものは欧州へ行けば『普通』だからだ」

——しかし、そのベントに解任論が出ています

オレ「彼らの悪い癖だ。我慢が必要なんだが・・彼らはとかく感情的だからな。対して日本は?」

——日本は?

オレ「日本も同じ穴の狢。似たり寄ったり、感情的だってことだ。PSGのメッシとネイマールに目をキラキラさせているのだから」




しっかし最近蒸すよねー。
と、Tシャツの裾で顔をフキフキすると、腹をだしながらオレジャパンは会見会場をあとにした。