ドイツ・コスタリカ・スペイン。
本当に楽しみなグループだ。
ちょっと踏み込んで特集する。
3500字と、2記事分ありますから気長にネ!
◉監督をみてみよう!
対戦する3ヶ国はどんなだろうか。
まずは、監督の手腕を格付けしてみる!
■ハンジ・フリック(ドイツ)★★★★☆
評価4.5。
UEFAチャンピオンズリーグ優勝監督。
FIFAクラブワールドカップ優勝監督。
バイエルン監督時、勝率9割。(2年間)
上記がバイエルンミュンヘン監督時の実績。これだけでも充分だが加えて、ブラジルを7−1で破壊し「最恐のドイツ」と謳われた2014年大会にコーチとして帯同しており、一説には当時の戦術はフリックのものだったという。今大会屈指の知将だ。
■ルイス・エンリケ(スペイン)★★★☆
評価、辛めの3.5。
FCバルセロナのレジェンドOB。3年バルサを指揮し138勝21敗は見事。この実績で代表監督の座を掴み取ったモチベーター型。最近強豪相手に「勝ちきれない」点で星を半分落としたが、EURO2021では3位と結果を残しつつ若手を代表に定着させた。
■ルイス・スエレス(コスタリカ)★★★
2006年大会でエクアドルをベスト16に導いた、通算6ヶ国目の代表チームを担う職人監督。昨年よりコスタリカの監督を務めプレーオフを勝ち獲った。その長年の経験値は疎かにできず星は3。
■森保一(日本)★★
星二つは現在の「日本代表最高勝率監督」という実績から。しかし実際は東京五輪で4位に沈み、格上の欧州チームに勝った試しもない。五輪チームでは先制された試合の勝率は驚異の0%。当該12試合で1分11敗を記録した。この「先制されると無策」は当然A代表にも通じている。評価辛い?——いや。星2でも上げすぎである。
◉選手も星付け!
寸評形式ドンドンいってみよう!
なお、ここでは【秘宝枠】も設ける。
今大会バズりそうな選手をチョイスする!
ドイツ選手 ★★★★☆
「最恐の2014年組」はさすがに減りつつも、サネ、ニャブリ、キミッヒと実質「バイエルンミュンヘン代表」。CBにはレアルマドリーのリュディガーが鎮座し「デカくて速い」ジューレとクロスターマンが脇を固める。1トップはチェルシーのハバーツ。そして最終兵器が今大会目玉の一人ムシアラ。優勝候補ドイツは隙がなく「まじで強え」。
※なおFWヴェルナーが先日のケガで出場できず残念だが、MFゴレツカが負傷から復帰。中盤もエグし。
【秘宝枠】FWジャマル・ムシアラ
若干19歳にして既にバイエルンレギュラーでブンデスリーガ得点ランク既に3位。こんなのもおるぞ、日本よ、えぐいぞ!
ジャマル・ムシアラ
中心選手、ヨシュア・キミッヒ
スペイン選手 ★★★★☆
中盤のガビ、ペドリ、FWフェラントーレスと新生バルセロナから多く「旬」を選抜。CBはパウトーレスとエリックガルシアか? 若く面白い布陣だ。両翼をアルバとアスピリクエタのベテランが締める。アルカンタラやマルコスアロンソが落選。選び抜かれた感ある26名だ。
【秘宝枠】MFペドリ DFエリックガルシア
2名選出。ペドリは若干19歳にしてバルセロナレギュラー。エリックガルシアも21歳にしてスペイン伝統のセンターバックを任されるだろう。彼らの大会となるか?
ペドリ
エリック・ガルシア。彼もまたバルセロナ所属
コスタリカ選手 ★★★
「2014年奇跡のベスト8」を遂げたレジェンド枠からはなんといってもGKナバス。コスタリカが誇る世界最高級GK。攻撃の中心は元アーセナルFWキャンベル。韓国戦で2得点のベネットやFWコントレラスといったこれからの新星も注目。中堅国ならではの「鬱憤」を本戦で晴らす気満々だ。
【秘宝枠】FWジェウィソン・ベネット
これまた18歳。6月韓国との親善試合では2得点を挙げる。すでにプレミア・サンダーランドが4年契約の唾をつけた。キャンベルとの2トップは意外性に富むだろう。
ジェウィソン・ベネット
猫を越え、ヒョウの反射神経をもつケイロル・ナバス
日本選手 ★★★★
おい! ドイツスペインが★4.5で日本は4かい!という指摘が来そうだがまあいいじゃないか。笑
実際、富安と鎌田は一つ抜きん出た世界的プレーヤーに変貌しつつある。とにかく一つ言えることは「日々最強を更新し続けている」ということ。日本代表は常に「今」が一番強い。吉田富安の2センターは2010年版中澤・闘莉王をはるかに凌ぐ。なにより森保一を「最高勝率監督」に引き上げたという偉業こそが彼らの強さの証だ。
【秘宝枠】三苫薫
みんなの三苫を秘宝認定。今季成長著しく大会中もさらに化ける可能性しかない。スタメンで使え!
三苫薫 所属ブライトンで今季キレキレ
鎌田大地 個人的には鎌田も秘宝だ。彼の大会にしてほしい
◉そんなわけで総合ミシュラン
総合、結果発表ー!
ドイツ FIFAランク 11位
監督 ★★★★☆ 選手 ★★★★☆
総合 ★★★★★★★★★ 9ポイント
スペイン FIFAランク 7位
監督 ★★★☆ 選手 ★★★★☆
総合 ★★★★★★★★ 8ポイント
日本 FIFAランク 24位
監督 ★★ 選手 ★★★★
総合 ★★★★★★ 6ポイント
コスタリカ FIFAランク 31位
監督 ★★★ 選手 ★★★
総合 ★★★★★★ 6ポイント
ね?
コスタリカと日本。
同率6ポイントで並ばせようとしたところ、選手で★を4つ与えるしかなかったんですよ!笑
いかに監督が足引っ張ってるかってことだが、日本の選手たちには四つ星として張りきっていただく!
◉そのうえで3戦を論ずる!
当然、優勝候補にも挙げられるドイツとスペイン。
しかし直近のネーションズリーグなど、両国とも成績はなかなか渋い。
が、それゆえ「日本優勢」とは決してならない。
彼らが苦戦しているのは手練れの欧州勢であり、即ち「戦略を持つチーム」に対してだからだ。
(ドイツにやたら強いハンガリーなどその好例。)
試合中のシステム可変すらできない指揮官が率いる戦略なきチームに、勝機はあるだろうか?
ゆえに厳しい戦いとなるのは必然だ。
ドイツはフリック指揮の下、アノ手コノ手で攻略してくる。ビルドアップは摘まれ、気づけば手も足も出ない・・3点・・4点と重ねられてゆく・・。そんな地獄絵図の90分になる可能性だってある。
いわんやワンチャン1点日本が獲ろうものなら、怒濤の攻撃が待つ。前回大会でベルギーに20分間で3点取られたような、優勝経験国の本気がね。
・・さあどうなるかね。選手達にはオレの空想など裏切ってもらいたい。
さて。ここに素晴らしい解析動画があります。
ドイツ戦 にはこの動画を贈ります。
この分析は素晴らしく、チャンネル主GOAT氏はドイツの強さのみならず、彼らの弱点と「日本はどう対処すべきか」まで伝えている。現代サッカーの潮流に触れたい方、どうぞ。
真の、本当の巨人との戦い。
総じてドイツ戦は楽しみすぎてしかたない。
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コスタリカ戦 も本当に面白い。
実力の拮抗した試合が観れるだろう!
コスタリカは4−4−2でやってくるはずだ。
で、1点取ろうものならボランチのチャコン選手が降りて、5−4−1の穴熊を組むだろう。
「5バックを崩せない」問題を相変わらず解決出来ずに終わるパターンしか想像できない。なんたって先制点獲られたら「ほぼ終わる」森保采配だから。
ゆえに1点先取ゼッタイ。前半で叩く!
ナバスからゴールを奪うのだ!
で、日本の持病「ハーフタイムうまく使えない病」を発症させながら後半踏ん張るのみ。
なお、オレ個人はこの2戦目。
2014年ザックジャパンのギリシャ戦がチラついてしかたない。あの「0−0」で終わった試合だ。
(ちなみにアノ試合は日本のみならず世界的にも、2014年大会の最も退屈な試合・栄えある第1位に選ばれている)
日本対コスタリカ。0−0
こうならないよう
ナバスからシュートを決めろ!
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スペイン戦。
もう3戦目では「リアルすぎる状況」しかない。
2戦目までの結果如何では、2006年の時のように0勝でブラジルにあたるようなものだ。
だから予想しても仕方ない。
可能性があるとすれば「1勝1敗」はたまた「1勝1分」で3戦目まで来た時だろう。
当然そのときは何が起こるかわからず、勢いに乗った日本のジャイアントキリングは見えてくる。
というか、スペインは若い。
むろんその若さが爆発すれば手に負えず大会中に確変するだろう。だがもし3戦目までこじれたら?
付け入る隙は充分にある。
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最後に。
繰り返しだが「選手は常に過去最強」だ。
相手に不足など微塵もない。
——さあ日本代表の挑戦を見届けよう!