わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

日々の記 220406《W杯、死の組だと?》


寝かせた頃の話題パートII です。



●違和感しかない「死の組」

サッカーW杯。
その組み合わせ抽選会が先日行われ、日本はドイツ、スペインと同じ組となった。
そこでマスコミは「死の組」と騒ぎ立てたが、呆れるほど違和感しかない。死の組とは


3チーム以上拮抗した実力のあるチームが並び
「どこが抜けてもおかしくない」組み合わせ


を指す言葉だ。
間違って使うんじゃねえよ、と思うわ恥ずかしい。
人間は自分をすくなくとも1.5倍は盛って考えたがる生き物だが、そんな習性を地で行っている。

むろん今に始まったことでもないが、この際「死の組ではない」とは強く訂正しておきたい。
「日本にとって」死の組。なら、話はわかる。



●言い訳の効かない絶好の機会

元より「平常心」にマインドセットしているので、森保Jがどこと当たろうが私は構わない。なにより、



言い訳の効かないベストすぎる対戦



としか思えない。
なぜなら日本はW杯の歴史の中



散らしてきた



からだ。
なんとなく「散らして」なんとなく自分たちの実力を「粉飾して」きたから。
ここらで一発ドンと当たればいい。私はそう思う。


98年アルゼンチン
06年ブラジル


これがW杯優勝経験国とのオフィシャルな対戦だ。それはわずか2試合。
結果は知っての通りだが、優勝経験国ならずとも、ハイランクの国々とも対戦してきた。しかし、




勝ったっけ?




もう一度問うわ。勝ったことなんてあったっけ。
たしかに10人のコロンビアには勝ったよ。でもベルギーにどうだったんだっけ?
02年トルコにどうだった?
10年パラグアイにどうだったんだ?
18年ポーランドにも負けてるよな?
1点差だからセネガル抜いてトーナメントイケルぞ!なんて卑屈に考えながらさ?




散らしてきた




日本代表は今までも「散らしてきた」んだっての。
何を散らしてきたか? 自分たちの実力をだよ。
だからこの機会にドカンと当たればいいんですよ。「死の組」などと歯の浮く防波堤を作らずに!

ドイツとスペインなんて、相手に不足がどこにあろうか? それにだ。24年間の出場の歴史で、ようやく最終ピースが埋まるってもんだろ、これで。
ガタガタ言わずぶつかればいいんですよ。



●日本はその恐怖に克てるか。

18年W杯、最高峰の試合の一つに「ドイツvメキシコ」戦がある。
それはグループの緒戦、第一試合だった。そこで前回覇者最恐のドイツにメキシコは




がんじがらめの呪いをかけた。




90分間、彼らはドイツの蛇口を閉め抜いたんだ。
以降その「脳しんとう」からドイツは抜けられず、韓国も気を吐き勝って、ドイツは沈んだ。




日本にこれができるのかよ




ドイツにがんじがらめの呪いをかけられるか?
あの時の韓国のように、勝ってなお「膝から崩れる」ほどの緊張を試合を通して持続できるのか?

ただでさえ弱含む森保ジャパン。
しかし目標は変わらず「ベスト8」であることも厳しく確認しておくぞ
私は彼らの健闘を祈っている。
「W杯は国のショーケース」である事も忘れずに。



ここに、
先日の日々の記「220204」を転載するよ。
私はこう書いている——。


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生真面目に途中交代が「ルーチン化」している長友ー中山ラインだが、それは


敵にとってどうでもいいこと


なんだよ。
少なくとも、敵のフォーメーションや戦術的観点から「相手を看て」の交代ではない。
日本国内でその是非を騒ぐことは文字通り「勝手」でオレ自身も感慨はあるが、こんなお家騒動を



ブラジルやフランスの前で
行っても
なんの意味もない




ということは改めて確認したい


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以上。
日本代表よ、その道の険しさこそを喜びなさい
そしてその「恐怖」を、善き友人となさい



さいごに、これが死の組というものを紹介する。
スペイン・オランダ・チリが同グループとなった2014年ブラジル大会Bグループのことだ。
こういうのを「死のグループ」と言う。
そこで2010年覇者スペインが沈むのだが、いつ見ても大好きな応援CMを載せこの記事を終えたい。

彼らチリは恐怖を退け、グループを勝ち抜いた。



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