忙殺ののち、日々の記
●完全に機を失う
丸々ヒト月グワッと送っていた。
その間ボーッと書こうかなーと思っていたことすら忘れ、今に至る。
その中には完全にアウトオブデートな、冬期五輪のワリエワとコーチへのセンセーションもあったし、ウクライナが制作の一国である映画「異端の鳥」の話をしてみよう、とか、日本菌類研究所事務次官(自称)として相変わらず「キノコ」話とか、先日の撮影は気づきの連続でそんな周辺もある、と
・・思いつつ熱いうちの鉄でもなく、今、ただ打鍵しているだけだ。完全に機を失ってしまったよ。
●じっと手を見る
まー。もー。
じっと手を見る。
ああ。
嗚呼!
じっと手を見る。
そんな日々。
オレの中の啄木が。
オレと啄木が。
オレの中の啄木としたオレが。
ひたすら「じっと手を見る」
そんな日々ですよ。
あるいは
天井の染みを数える
天井の染みを数える
そんな生活。そんな営み。
詳しく言えないのがもどかしい。
自分の視ているこの光景は自分しか看ていないことに尊厳の哀しみを感じてならぬ。
人にとってこのオレの揺らぎなど、量子の世界よろしく、止まって見えるだろう。こうして書くことで観測の一点としてのみ見えてしまう、その哀しみ。
魚は、釣り上げられ、
浮き上がってみてはじめて 魚になるのさ。
とにかく じっと手を見
ときに 天井の染みを ひとつひとつ数え
オリオン座近くでおこる 小惑星の爆発と
タンホイザーゲートの オーロラを
しばらく観ていようと思ふよ
あでゅー。