わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

日々の記 220213〈北京冬期五輪〉

つれづれ書くシリーズ「日々の記」


北京冬期五輪をガン見中
去年の夏期五輪を完全にボイコットした、その反動も確実にあるが、普段はオリンピアであり(笑)



無類の冬期五輪好き



の私としては今、観まくっている。
もちろんオシゴトもしてますが、その合間をスラロームのようにギュンギュンぬって観ている。笑
本当にサイコーに「冬期好き」なんだが、それは



芸術点のある種目が多い
(美意識を問われることが多い)




からだ。迷わず、必ず、冬期は楽しみなんだ。
それと夏期よりはるかにクレイジーだからだ。



アルペンの華、滑降
リュージュ
ケルト


なんて最高にクレイジー。三つとも、



時速100キロ以上、ムキ身で



爆速で突き抜ける。笑。くり返すが「ムキ身」だ。
欲望のおかしみすら感じ、その姿は神々しい。
リュージュとスケルトンなんて、



「つま先が先か」「アタマが先か」



の違いでしかないんだから、クレイジーすぎるわ
「みんな大好き」スキージャンプだって、よくよく考えずともクレイジーであり、バイアスロンも「哲学者の競技」と言われるほどシブくていいし、ビッグエア系、むろんフィギュアスケートもありとにかく種目はユニーク。冬期はホントいいのだ。



●冬期トークII
まだまだ進めるが、私がとくに愛して止まないのが


男子モーグル
男子滑降
男子ビッグエアスノボー
女子フィギュア
男子アイスホッケー決勝
アイスダンス


ハーフパイプも超好きだが厳選して上記6種目だ。これらは観れないと、確実に不機嫌になる。笑
男子モーグル。これは女子モーグルが日本では里谷多英選手の金メダル以降人気があるが、


カナダのブラッサード や
アメリカのジョニー・モズレー


を知るヒトは肯いてくれるだろう、「男子モーグル」が最高にオレは好きだ。スタイルが違うのだ。

——男子モーグルにはこんな逸話がある。
ヘリコプターという地味技が「ただ高得点だから」という理由だけで流行したソルトレイク五輪。
どの選手もつまらんヘリコプターをキメていたそんな中、前述ジョニー・モズレーは独自の大技「ディナーロール」を決勝でカマすんだよ。



痺れたね



彼は知っていた、
地味技がこの大技より高得点であることを。しかし彼は貫いた。結果は4位。届かなかった。
だが、その時の金メダリストなど、オレは憶えちゃいない。スタイルとはこういうことだ。



●平野選手とショーンホワイト
今回そんな「スタイルの矜恃」を多くの人が目撃したよね。ハーフパイプの平野選手に。
もちろんその「完全なるゾーン」に入った3回目が素晴らしすぎたことは、誰もが感じたこと。
オレはそれもさることながら、ショーンホワイトの3回目ですよ。その現役最期の試みは失敗するがそのキャリアを通じ、


「やりきった」


そんな彼の姿は最高にセクシーだったから。
X GAMEで登場したスケボー少年時代すら想いだし、感慨深いものがあった。そんな去りゆくショーンと平野選手の抱擁も美しいものでした。



●審議の闇
平野選手の2回目の採点。これは他の国でも「おい低すぎるだろ」とざわつくこととなった。
それが彼自身によって克服されたのは幸いだった。が、確実な不幸はスキージャンプ団に訪れた。

しかもよりによって高梨選手だった。
気の毒すぎる。オレは100%彼女を支持する!


ジャンプ団体で失格になったのは計5人だった。
ドイツ、オーストリアノルウェー、日本。すべてが女子選手。ノルウェーに至っては、二人の女子選手の記録が取り下げられた。オレはね、こんな意地悪な仮定を禁じ得ないんだ。それはーー



ジャンプ団体決勝に、
中国代表が入ってなかったら
この事件は、あっただろうか?



と——。
むろん「意地悪な仮定」だが、いずれにせよ結果は10チーム中10位に開催国・中国が入り、二つの記録を失格となったノルウェーは9位だった。ドイツは8位にオーストリアは5位となり、4位まで上げた日本は本当に頑張ったのだ。


平野選手の「2回目」に低評価をつけたカナダ・アメリカ・スイスの審判といい、ジャンプ団体の事件といい「なーにが平和の祭典だ」と思うような審議が必ず出てくるものだ。そしてそういう時は必ず、



奇妙なノイズ



が生まれるもの。で、そのノイズは確実に「異質」だから、普通の人にもその波長は届くんだわ。そしてそんな波長は、いつだってバカにできない「サイン」である。



●来週はクライマックス
さて。そんなわけで14日からの1週間「オレに仕事を振らないでくれ!」状態になることは必至。笑


まずはアイスダンス
とにもかくにも、アイスダンスだ。超好き。


知らなかった人もダマされたと思って観てごらん
14日に決勝があるから。すっごくいいから。(あ。ナショナリストな感慨でなく、美意識で臨んでね)


んで15日は、ビッグエアだ。楽しみすぎる。


今回は「ROC」となったロシア。
ホッケー代表は決勝までいくかな?
最強レッド軍団」を迎え撃つカナダとかスウェーデンとか、毎回感動するぞ?

んで、ロシアと言えばこれもだね。
女子フィギュアザキトワが出たかと思えば今はワリエワ。なんだかここも揉めてるが、そんなことより、この層の厚さというか



バレエの王国



であることをまざまざと感じるんだよな。そんな国々の「表情」や「歴史」がたまらないんだよ。
勝ち負けもいいが、美意識をもって楽しもうぜ?
ましてや国籍や人種など関係なく「いいものをイイ」と言おうぜー。


本当にキリなく、話はつきないのでこれにて。
ではでは!