わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

フリースタイルダンジョン 7thシーズン

フリースタイルダンジョンの感想を。
(すべて敬称略にて)

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火曜深夜の人気番組。テレ朝AmebaTVのFSD。
モンスターが三代目になり、目が離せない。
本当に面白い。その「面白さ」の中には



成長や進化を見届ける「超」のつく面白さ



が含まれる。
三代目になってこの要素が俄然強くなった。
むろん初代の頃からある、モンスターの「成長・進化」を見届ける面白さだ。
スキルだけを追っている人々には3代目はあまり(今のところ)面白くないのかもしれない。
でもオレはすこぶる面白いって話。

目が離せないのはまずはなんたって、
ERONEジャンボマーチだ。

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審査員からモンスターになったERONEと、
レゲエ界の重鎮ジャンボマーチ(レゲエシーンに詳しくなく申し訳ないが。以下JM)

二人はともにシーンの(大阪勢の)ベテランだ。
で、この二人が就任以来負けまくっている
ここがまじで目が離せない。
ERONEは辛うじて1勝したが、JMは未だ勝利なし。このプレッシャーたるや。普通に目が離せない。


◎常にアップデート=進化が要求される

フリースタイルダンジョンという洞窟は、ベテランも新人もメジャーもアングラも全て飲み込む。
その中での一瞬の交配とスキルを勝負する。
ゆえにその「人自身」がいやでも出る。し、だからこそ面白いが、とくにベテラン勢だ。
彼らの進化こそが見応えだ。つまり——


昔のスキルが通用しない時、どう成長するか


をまざまざと見届けられるからだ。
その「覚醒」はいつか。それを視聴者は長い目で見届けられる。し、この豊かさこそが面白い。


重鎮・ベテランがついに裸になった時


彼らはやってくれるだろう。その覚醒の日を待っている、とすら言える。
まるでロッキーシリーズを眺めるようにハラハラ愉しみながら、視ている。



◎FSDは進化の歴史

・・というか。
フリースタイルダンジョンはその「進化」の歴史でさえある。そりゃ、いとうせいこう氏もLILYも面白すぎて審査員続けるよ。死守する、オレなら。人の成長や進化を毎回《砂かぶり》で見届けられるんだもん。たまんないよね。

イケイケドンドンの挑戦者を、
キャリアを積んだ人間がどう返すか。
その闘い・せめぎ合い。

彼らは目の前の敵と同時に、自分とも闘う。彼らはモンスターに「なってゆく」。むろん良い挑戦者も、当日のなかで自身が強く「なってゆく」。
しかしその要素は、モンスター勢こそ色濃い。
モンスターは収録単位で深化してゆく。し、ここが本当に奥深い。挑戦者の時の方が良かった、という現象もあり人の成長曲線の難しさも味わえる。それくらいモンスターに「なる」こともまた、難しい。

ERONEもJMもまだ、衣を着ている。
そこをちゃんと審査員も観客も見抜いていて「刺さっていない」と評価されているんだろう。
あがいて突き抜けて欲しい。

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サングラスのERONE

ERONEに至っては、サングラスで怖がっているようにさえ思える。まずはここから変えた方が良い、と個人的には想う。
サングラスが悪いと言ってない。が、目を隠すことで観衆はより「言葉」に注目するからだ。目が見えない分口に目がいく、ということ。今のところ、損をするだけではないか? 呂布カルマのサングラスとは違う。彼の場合「言葉」により殺傷能力が増す。




輪入道 vs 漢 戦(1st)

フリースタイルダンジョンの名バウトは本当に幾つもある。そのキラ星の中でも重要な試合がある。
その一つは、なんといってもこれだろう。

挑戦者・輪入道 VS モンスター・漢戦。

まさに、だ。MCバトル界に君臨した漢が、地上波でなかなか勝てていない中での一戦だった。
漢はきっと、それまで《地上波ーアンダーグラウンド》を自分の中で線引きしていたはずで、結果は伴わなかった。そこに輪入道が挑戦者で現れ、その闘いの中、覚醒した。心に残る一戦だ。



これは本当にあがった、熱い闘い。
第1バースの漢。一瞬の無言の殺気がたまらない。

これはたしか初戦、第1試合だった。
のちにモンスターとなる輪入道のポテンシャルからすれば、初戦は勝って次に繋げたかったろう。観衆も(制作陣も)同様の期待感の中にあったはずだ。
それに当時の漢は(今のERONEのように)第一や第二モンスターを(甘んじて)受け持っていた。
それくらい勝てなかった時代だ。——が、彼は「覚醒」した。その瞬間がここにある。
相手の性能を引き出した輪入道もまた見事だった。そして本人はこの初戦敗退を承けきって去った。
歴史も背負う、とても熱く、いい闘いだった。


また、このトラックがいいんだ・・
「流星」DJ JUNKING a.k.a. 24K


番組愛好家にはもはや伝説のトラック
DJ SN-Z がこの重要な一戦に添えたインストが本当にイカす。で、巷もざわつくのだがこれがない。
自分同様、好きすぎる音楽家がカバーまでしてくれている! ありがとう、皆も要チェキだ。


DJ SN-ZDJ CEROLY
二人のセンスと選曲の違い。なども語りたいことたくさんあるのだが、今日はやめておきます。笑
とにかくこの「流星」だけでもDJ SN-Zのヤバさはわかる、というもの。


◎TKの進化

マシンガンのように繰り出すTKも、進化しつつあって楽しみだ。(好き嫌いの強いスタイルだが!)
ここ数回その「詰め込み」を詰め込まなくなってきている。確実に進化している証拠だと感じる。
モンスターは挑戦者と違い毎回プレッシャーの中、その実戦で多くを得る。こんな経験値は他にあろうはずもなく、これからの成長が本当に愉しみ。

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そんなわけでフリースタイルダンジョン
いやぁ。目が離せない。
周りに純度高く語れる人がいなくてな?
寂しいわ。笑


え? オレのリテラシー


下に記事貼っておくから見ておいてくれ。
2001年BBPの一部始終と、映像でコラボレートしている。MCのみならず全バトルに敬意をはらう。



それに漢が優勝した2002年も会場で見届けてるし、般若とFORKのけんか腰バトルも観てるって。
何年前かな? UMBの千葉予選も観に行った。その時はたぶんまだ十代の輪入道が優勝したよ。
UMB本戦は少し前までは当日券で入れたのに、もうだめだ。人気が出すぎてチケット取れん。
(なにより混みすぎててなぁ。たいへん。)


そんなリテラシーの中、語らせてもらった。
もっとも第一シーズンから語りたいこと山ほどあったが、なんとなくな。
このシーズンだからこそ言おう、ってね。
ではまた!





【追伸】ちなみにいっときFSDから離れてた。何シーズンかな? 2ON2等チーム戦になんも魅力感じなくてね。やはりタイマンこそが面白いと感じます