わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

夏のファンファーレ



昨日花火大会の 花火が数キロ先で

あがった


しかし 音だけの花火であった

花火は 周囲の建物で とても見えない

しかし ボンボンと上がる音がする

その音は夏だ 夏だと大きく鳴った



バババババン ドン ドン パパパ

ナツダ ドン ドン ナツダゾパパパパパ



わたしはしばらくやりすごしていた が

窓を開け 花火の方角を見た

空は薄く明るく それは やはり

見えなかった



バババババン ドン ドン パパパ

ナツダ ドン ドン ナツダゾパパパパパ



そうだちょうどセブンにいきたがっていたのではないかちょうどいいコンビニにいこうじゃないか外にでようじゃないかとわたしはおもった



わたしは玄関を とびだした

十一時方向の空は 薄明かりに燃えている

しかしそれは見えない


ドンドン パパパ


わたしはあと数歩でセブンというところ で

立ち止まった

買いたいものなどなにひとつなかったから



バババババン ドン ドン パパパ

ナツダ ドン ドン ナツダゾパパパパパ



高台・・

ある あの公園にいけば・・

あの 公園にいけば・・



わたしはそうおもい そして

たばこやのきつえんじょで たちどまった

高台の公園には いかなかったのだ



バババババン ドン ドン パパパ

ナツダ ドン ドン ナツダゾパパパパパ





わたしはせつな あんたんたるなにかをおぼえ

閉店後の あかりのないきつえんじょで

その 夏のファンファーレがなりやむの を

まった




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