わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

選挙にいくか 2

3年に一度だから、まあ参院選は面白いよね
今回も投票率は低調で50%を切り、平成7年(‘95)に次ぐ、2番目の低さだったようだ。
で、私の方はものすごく久し振りに一票を投じた。つまりオレは民意を下支えたわけだ。
私がキケンしたらさらに投票率は下がっていたわけだから。うんうん。にんにん。

前回「選挙にいくか」で、千葉の状況を憂いた。
千葉の投票率というのは、毎回ワースト近くにいる。47都道府県において。
これは正直言って「理解できる」。何も驚かない。
エリアによってむろん濃淡はあるだろうが、なんとなく、だがしかし、よくわかるデータだ。
なんとなく受動的。そんな横顔をもつエリアだと感じるからだ。老若男女ともに。
なんとなく意志を感じないところがある。ちいさな子ども達は元気なんだけどね。
くどいようだが暴論でありエリアによって濃淡はあるが、結局数字のデータに出とるよ、とも言える。
なので定員を「2」に落とされても、なにも文句は言えない。極端にいえばね。それと若者(津田沼なので学生街だ)を見てると、もやしっ子に見える。べつにいいけど搾取されて終わるよ?って感じ。


私は県庁所在地の「駅」を訪れるのが、好きだ。

結局のところその「県」の顔だからだ。
その「駅」から何をどう感じるか、感じるのが好きだ。
たとえば、福井県の「福井」駅。
地元のヒトにはすまないが「なんてつまらない駅だ」と思ったことを強烈に覚えている。ものすごく小さくなにも私に訴えてくる「なにか」がなかった。
対して、富山県の「富山」駅。「ああ、こっちの方が断然上だな」なんて感じたのも覚えている。
そんな風に日本中を旅するのも楽しいよ。
顔をバカにしてはいけない。県庁所在地にはそれだけそのエリアの「匂い」が染み付いているものさ。
そうすると興味がつく、自分の中に。
どれだけ自分の印象と実際が違うか、なども楽しめる。自分が間違ってたっていいんだわ。
仮説ができることが大切。なぜならそれこそが興味と検証につながるから。そんな風に「エリア」の感性、もっと言うと「思想」を感じ眺めるのが好きだ。


今回も考えさせられたのは、セグメンテーション。細分化。

東京が最後の最後まで確定されなかった。面白い。
定員6のうち、サクッと4議席は決まった。当然のように。
が、最後のフタ枠に対し、自民・維新・立憲で激しく競ったのだった。つまり、こうなってしまうと、


残りのほか、
13候補の票、くれてやれよ!


と誰しも思うからだ。笑
いわゆるロングテール。さすがの首都と言うべきか、候補が乱立するわけだ。今回は6に対し20人。
そうするとどうなるか、というと、巨人(レアル・マドリードでもいいけど)は比較的安泰、というゲーム理論におさまるから。
もっと言おう、私が「権力者」だったら
この状況を大歓迎する。だって相手のパワーが分散するんだもん。しめしめ、としか思わないね。
多様性と言えば聞こえはいいし、まあ「泡沫候補」なる用語さえある業界だが、さすがに政党の乱立というのもどう考えるか、という点が本当にある。独自のカラーと政策がどれだけあるんだろうか? それとブランディングはちゃんと確立しているのかい? そう考えると、これだけ「めちゃ多い」野党で(立憲以外で)議席を取ったことがスゴイことだと本気で思う。


ゆえに一人区。このバトルは毎回面白い。
自民党 vs 統一野党
ここにこそ「ザ・評価」があるから。
でエリアによってはものすごいシノギの削りあいだからだ。
(岩手と宮城が激アツだったねぇ)

そういう意識の戦いを見るにつけ、なーんかなぁ。千葉の票、分けてあげたいよと思ってしまうのだ。



ちなみに。
私は比例代表を「れいわ」と書いた。
元メロリンキュー・山本太郎氏とは、数年に渡りとあるメーカーのCMでご一緒していたことがある。
その頃は俳優とイチスタッフという間だったが、今では少しは対等に対話ができそうで嬉しい。笑

しかしながら、私の感慨はそれだけではない。
今回比例代表で、れいわからALS患者の舩後さんという方を擁立していたことだ。

私が「Going for Sunday」という映画を作った時劇中音楽を頼んだ人と、同じ病気だからだ。
彼の名は近藤くん。その時、とても素敵なステキな楽曲を提供してくれた。大阪の映画祭で登壇もしてくれた。恩義もあり、同じ病気の舩後さんの当選を私は本当に喜ばしく想っている。



誰かが言ってたな・・。
「第三極が必要だ」と。その通りだし、「改革保守」とも言ってた。オレもそれだよ。
でも相応しい政党は? というとそれこそロングテールの細分化状態になってしまうから。
毎回自分の想いをカスタマイズして現状に臨むことに(引き続き)なるだろうね


以上、書き下ろしでした
すこし追記まで。ごきげんよう