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わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

マーク・ロスコと劇薬

日々のこと

千葉に住んでいる特権の一つに、「川村記念美術館にほど近い」という点が、極私的にあると思う。

いや。 ある、と思っ、た。

思ったのは、初めてこの美術館に行った数年前のことだ。
それまでその存在すら知らなかったわけだから。
川村記念美術館。佐倉にあるこの美術館は樹脂メーカーDICの創業者らの蒐集を展示している美術館。ピカソやモネ、レンブラントもあるが、この美術館にしかない宝(世界に4カ所のみ)がある。

それがロスコ・ルームだ。
マーク・ロスコの「シーグラム壁画」が7点、飾られている。これがすごい。※参考

rothkoroom.jpg

正直申し上げて川村美術館のみならずマーク・ロスコなる人物もボクは知らなかった。
が、行って、この部屋に入ったとき、それがわかった。


なんだこれは・・・マーク・ロスコ・・・


その部屋は、「ホンモノ」だけが持つ臭いと迫力で充満していた。 殺気だ。
ココロに深くその名前は刻まれ、帰りすがらお土産コーナーでいきおい定価5000円以上もするロスコ本人の著書「芸術家のリアリティー」を買って一気に読んだほどだった。
それほど心を掴まれた。

rothko_karamura.jpg


昨日、久方ぶりに川村美術館に足を運んだ。
ムンっとした「ホンモノ」をまた、感じた。しかしあろうことかさっきのことだが坂口安吾の「夜長姫と耳男」を読んでしまった。なのでもう、これ以上書けなくなった。


「これを読め。 劇薬だぞ」


以前もらった言葉が、焼けつく。
ブログってヤツは・・・・・・出がらしにすらならず、公表する意味は非力だ。