読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

ピラミッド 5000年の嘘

感想・評論

AUT201109010011.jpg

このドキュメンタリーは必見です。 とにかく必見です。 
レンタル屋さんにひっそり置かれてます。 日本版HP荒俣宏さんが「生きててよかった!」と寄稿していますが、そう思って不思議はありません。
このパラダイムシフトは21世紀という時代にまさにふさわしい。

や っ と 出 た ・・・

それほどこの映画が指し示すノウレッジには、静かに興奮できるのです。 ピラミッドやオーパーツにおけるモヤモヤがたちどころに晴れます。 うわー言いたい・・・。
あー・・・ これをサカナにいろいろ書きたい・・・ けどガマンかなー・・・
とにかく見て欲しい・・・
でも書きたいので、伏せ字をのこします。
鑑  賞  後  に 見 た い 人 は 読 ん で 。


まず批判から書きます。 このドキュメンタリーは結局のところ建築工法に新しいアイディアを提示しません。 ピラミッド考古学の現行定説を否定するのみです。
そこは圧倒的にがっかりする。 また、時空を超えた点と線が出てきます。 これは何百年〜何千年単位の年代差を無視しています。
それに遺跡のモニュメントは最高傑作のみではない。周辺には実に多くのビル(?)があり、その豊かさや営みも無視しています。 それにオカルト情報通の人々にとっては既知の情報の羅列でしかないだろう。ドキュメンタリー好きの観点からも、その映画的手法は難がありすぎる。あまりにインフォマしすぎているし、ナレーターだだ読みで字幕だとすごく疲れるしね。 邦題の付け方もひどいデキだ。
このへんの性急さや浅はかさはたしかにある。 ありますよ。 でも、だからといって

ボクは否定しないのです。

この映画のイイ所はラストメッセージにある。
古代人は我々に警告メッセージを送っているのだ、という結論に静かな感動を禁じ得ないのだ。 当時の王の権力の誇示ではなく、未来への対話であるとする結び。
常に宇宙に信号を送り続ける宇宙事業のように、北欧の何万年も核廃棄を閉じ込めようとするプロジェクトのように、来たるべき未来とその人類(あるいは知的生命体)にむけた、その当時の知的生命の試み。 ボクはここに、確からしさを感じてしまう。

で、古代には超高度な知的体系と建築技法があり、その善意プロジェクトを完遂したリアリティに、今の文明よりよっぽど高尚な情緒性を感じてしまうのだ。
その意味で「公共事業」説は正しく、だとするとおまけにフトコロが深すぎるのだ。

現にどんな月日も超えて何千年もピラミッドはまさに現実に存在している。
知的誇示だとしても彼らのあきらかな勝利だと思うのだ。 ボクも鑑賞後計算してみた。
ギザピラミッドの建造計画。
200万個の平均2.5トンの石(内部石棺はもっと激オモ)を工期20年で積み上げる。
すると、1個あたり5分で積み上げないと20年で終わらない。
映画では2.5分になってたけどね。 2,000,000個÷20年÷365日÷24時間×8時間労働
映画内では取り除かれているが、何人がピラミッド建設に関わっていたのか?
調べると現行考古学ではおおよそ20万人だということ。20万人がギザ銀座に何年も暮らしていたとする。で、だ。 20万人だろうが、2.5分だろうが5分だろうが、

急ピッチもいいところなのだ。

ほとんど不可能じゃないか。
クルマ2個分を5分で正確につみあげる。そばが茹で上がる時間で。
さらに全ての研究者の頭を悩ませ続けている工法最大の謎が石の切断面だ。 ノミと石トンカチだけであんなにキレイに? 彫像はどう説明するの?
おいおい、とこの映画は言う。


「テクノロジーの破片が見つかったらオレも信用する」


とは年高の友人の言葉だ。 たしかにそのとおり。
この映画には一つしかその写真はない。 しかし一つは、あるのだ。
テクノロジーの破片が一つだけ公開されている。 この映画は中世の十字軍エジプト攻略をさらっと語り、秘密結社方向への舵取りは注意深く避けている
こういうモノに触れると常に思うことは、宗教的にも権力的にも、かなわない秩序の存在があれば伏せ秘すだろうし、技術と体系を盗んだ可能性が充分にある、ということ。

この映画ではメートル法策定にあたってその可能性をほのめかしている。 そもそもフリーメイスンとは石工の組合がはじまりだ。 現にエジプトコレクションに関する欧米の収集は徹底している。  ボクはメトロポリタン鑑賞のみだが、フランスもイギリスもコレクションの完成度に想像かたくない。
(個人的にはシュメール文明も超要注意なんだけどね!)

神話や星座も何千年と似通っている。 現代人は慣れ親しむ12星座すらいつ出来たのか特定できない。 そこにこの映画が語る、スフィンクスがなぜスフィンクスなのか、とする考察は気持ちいいくらい知的だ。

北極にある北極点と、磁北極がちがうことをこの映画で初めて知った。
磁北極=本当の方位磁石のN点が年々大胆にずれて移動していることも初めて知った。

WIKIによると2000年代初頭の平均年間速度41Km。加速度的に北西にむかっている。 磁極のズレがもたらす現象が何なのかはまだ解明されていない。
(だから陰謀論的スキマもあるが) でもだ、フツーに大問題じゃないのか?
そりゃ北極の氷も溶け出すね? 小さい頃より天候がヘンだ。そう思っても仕方ない。
もちろん気候変動には他の要因候補を挙げたらキリがない。しかし問題はモンダイだ。



最後に時空を超えた点と線を書きます。
冒頭に年代的ズレや多くの点在遺跡群を無視している、と書いた。
が、だからこそ豊かだったと書きたい。

たとえば日本にも多くの城に城下町はあった。寺や神社も無数だ。
しかし江戸城日光東照宮の関係は特別だ。 江戸城の極北に東照宮を「意図的に」建てた。 時の権力者は結界を張ったではないか。  この映画が示す点と線がそういった特別な結界だった、とすれば。


「彼ら」の統治体系がどんな規模を網羅していたかという権力の証だ。


そこに度肝を抜かれるし、年代のズレが多いほど強烈なのだ。
だってだよ? イースター島のモアイとピラミッドを結ぶとその間にマヤ文明があるとか、もうすごすぎるし、しかし残念ながらそう説明することですべてのオーパーツの成り立ちが確からしくなるのだ。イースター島という小島がどれだけ孤島かなんて地図をみれば明らかだ。


これはボクの勝手な推論だけど、世界各地のピラミッド型遺跡群自体の年代のズレってそこまでないんじゃないか?と仮立てたい。 あるいはズレがあったにせよエジプトという都会への「望郷度」でしかない、と。
それに、今に近しい人種があとあと住み着いた土着文化が根強いのではないか?、と飛躍したい。 クフ王がいたとして「彼ら」の数学的モニュメントをそのまま権威に使っただけではないか? インカにしろマヤにしろその土着民の情緒のズレしかないんじゃないか? ということ。 しかしそう解釈すれば、現代欧米のエジプトへの研究心や1ドル札に見られるカルト的な「望郷度」にも通ずる気がしてこないか?

で、オリジナルの「彼ら」は数千年のとっくの大昔に伝説と遺跡だけを残した、と…。
おそらくイースター島という、はるか遠方の「田舎」支部の痕跡を最後にのこして…。

そう考えるとさらに頭がねじ曲がってくるが、ロマン度で言えばロマンすぎるにもほどがある。 点と線と何千年も耐えるピラミッド群は今も謎かけをし続けている。 改めてこの映画も建築技法については触れていない。 いまもってわからないからだ。






もーね。 長文でしょ? 大好きなのです。 小さい頃から大好物なわけです。
モヘンジョダロ遺跡に大量にガラスが溶けた跡があり、それは今の技術では核のチカラしかない、とか。 インカ文明の飛行機を象られた黄金の置き物とかナスカだとかモアイだとかあ! ぎゃあああー! 書いてて興奮しちゃうもう! 短く書こうとしても筆が伸びまくるのです。

つい昨日、ブラジル海底で花崗岩の大地が発見されましたね。 ワクワクしますね。
与那国島海底遺跡は今世紀では話題騒然ですしね。 浦島太郎伝説は台湾・沖縄が発祥です。 そんな与那国の海底遺跡と、メキシコのテオティワカンと、エジプトのギザを結ぶと———!!!