わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

求む Adult Alternative Sophisticated Song!

タイトルの通りですが、エレクトリックでどっぷり超オトナな男のレイドバックソング、大好きなのです。
これはありそうでいて、実はめちゃくちゃ玉数が少ないと思っています。

bono.jpg davidbowie.jpg

U2のStay?一連のデビッドボウイ? その周辺?
うん。それはそうなんですが、少しだけ違うのです。

もっとオトナ!っていうか。もっとグワッと素でマイウェイ!っていうか。
劇的までの洗練具合が滲み出ちゃってる楽曲。そんなエレクトロな絶曲を探してます。

自分で言ってて何が違うんだ?って深い森に入りかけますが、ちょっと違うのです。
もちろんいいのですがU2にしろデビッドボウイにしろ、まだ「歌おうとしている」というか「商品っぽい」のです。そうではない。
といって、コード進行がマニアックであればいいわけでもないのです。
「きわめてナルシスティックなんだけど、素面で文句なく洗練したエレクトロ」!
バカ言うなむずかしい。

そんな風にあたってみると、ボクの琴線に触れるのはどうやら、プロデューサーが久々に出す個人アルバムにある確率が高いようなのです。普段はアーティストを影で支える音楽プロデューサーが放つ、自分の名を冠したサウンド群。
それらはへんに「売れよう!」としてなく、普段の疲れとWANTが凝縮してる分、かなり煮詰まっている。その中に極上のレイドバックが眠っている場合が多いのです。


じゃオメーのレコメンドは何よ?
ってことですが、この2曲が今のところの最高峰なのです。


Daniel Lanois 「I Love You」(2003)


J-waveで流れてて「ぬおおおお!」と思わずメモった極上サウンド。 この方をよく知りませんでしたが、元はフォークシンガーでブライアン・イーノとよく組むのだとか。
出ましたよブライアン・イーノ
彼こそ、どでかいチルアウトを見せてくれよう人物だが、まだ未発掘です。このDaniel Lanoisの「I Love You」、2003年の「Shine」から。んーオトナなレイドバックです。それこそボノが歌えば「商品」になるんでしょうけど、この本人の歌い上げ感が、これまたオトナなのです。


Craig Armstrong 「Let's go out tonight」(1997)

もうこの曲。これぞエレクトロ・マイウェイ! と思います。
好き過ぎて自作「Going For Sunday」の初期版に劇伴で当てていたほど。
ガウン着て片手にグラス。摩天楼を見下ろし胸毛がチラリ。 ってほど超絶オトナのレイドバックです。このスーパーアダルトな楽曲を歌いあげるのがポール・ブキャナン。歌詞もとってもステキです。

あとから知ったのですが、オリジナルは彼がリードボーカルだったThe Blue Nileというバンドの同名作。発表は1989年。惚れ込んだクレイグ・アームストロングが本人を迎えカヴァーしたのが今作です。


The Blue Nile 「Let's go out tonight」(1989)

これがオリジナル・・・。やばい。すげーオトナだ・・・。
いや劇的でない分、気分によってはこっちの方がはるかにオトナ・・。
面白いことに、このThe Blue Nileが遺した全2枚のアルバムが最近再発されたらしいことが掘削中に発覚。なんという偶然でしょうか。
それを知ったボクは2枚ともレコードを買って聞いてしまいました。1STが84年て・・。さらに2ND「HATS」の洗練度は半端ない。これ89年産?と疑いたくなるデキです。

これすげー名盤。
恐るべしフロントマン、ポール・ブキャナン!




というわけで、ふむふむ。なるほどね。なんだそんなところか。
もっと超絶なの知ってるよ。
という方、いましたらボクにそっと教えて欲しいのです。
洋邦を問いません! よろしくおねがいします。