わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

演出の話

機材トーク:2018秋

ぐわあああぁぁああ!ぶ、BUTSUYOKUがぁぁああ!!あうぅぅぅううううああああ!!!ブシュッッッ! (太腿に畳針を刺す)ハー、ハー、・・ハー・・・物欲が・・とまらん・・ほしぃ・・・ほしすぎる・・・なにがって・・・新しい機材が欲しすぎる・…

映画とライブの違い:ゴーストバスターズ 2016

無性に84年の「ゴーストバスターズ」が観たくなり、ゲオで2016年版と「II」も一緒に借りた。2016年版。未見だ。そういや観ていない。得したような感覚もある。どれ観てみようか、と。やな予感も同時にあり(笑)、残すとアレだと真っ先に見た2016年版。今日…

暑中お見舞い【作品紹介】

暑中お見舞い申し上げます。みなさんいかがお過ごしですか。すっかりこのブログで紹介しそこねてしまったのですが、今日は当方の参加したお仕事を紹介します!▶株式会社ヨシノ自動車様WEBムービー「ヨシノに走れ!」特設サイトがこちら☟ 私はムービーの構成…

めくるめく、映画音楽の世界

かなり逡巡する。が、特集を書こう。美しい、美しい、映画音楽の世界について。これは書いたからと言って手放すものでも、まさか茶化すものでも決してなく、常にライフワークとして、今も、これからもオレの中にあるものだということは一応改めて言っておく…

ファイナルカット難民の物語《後》

落雷ガガーン! 落雷ガガーンの図 FCP7の使用。来るべき、ネクストワンまでのその《勝利なき戦い》は、虚しく過ぎていった。もっともその中でも、数々のハンドワークは創られていったわけだが・・。この編集ソフトが優良である、ということのほかに《この告…

ファイナルカット難民の物語《前》

タイトルの通りだ。ついに、ついに。私は、ファイナルカット難民を脱することを決意した!(落雷ガガーン!) 落雷ガガーンのイメージ図 長かった・・・。本当に長かった。 ファイナルカットプロ。FCP7.0.2。伝説の、そして天下をとったAPPLE社のプロ用映像…

オールタイムフェイバリットMVの話

ミュージッククリップ。極めて大好きなジャンルだ。すっかりヒト月空いてしまったが音楽の続きとして、ミュージッククリップについて少し随筆を。なおクリップ好きとしては音楽トピックでたとえばこんなのも書いてます。紹介します。ガンズはアツいよ (ちな…

脳と電柱

「見る」という行為は本当にほんとうに真剣に接する必要があると思う。日頃、どれだけおおくのもの・おおくのちがいを「見落としているか」、その裏返しなんだ。そして世界の半分以下しか我々は見ていない。それくらいの見積もりでちょうどいい 「電柱か」 …

恋愛映画というコモディティ

2013年の秋。4年前に書いた記事を、(こっそりと)上げます。読み返すと、マトモだったから。見つけた人は読んでみてください(2017年12月8日)恋愛映画というジャンルがあるとすれば、そのジャンルはもうかなり飽和して前進がむずかしいところがある。…

ラインリーディング

備忘録として、どうしても書いておきたい。もうみつき以上前の話であり、今では思い出だ。また、当事者間の交流は健全に今も続いている。これは当時の記事に多少の加筆をしたものである。-+-+-+-+-+-+-+-最近、俳優のメカニズムをあらためて知りたく、また、…

草原は、断崖だ

開高健のことばにこんなのがある。書くとはなにか?という問いに答えたものである。「草原をまるで、断崖のように歩くことだよ」作家開高健とはまさに80年代のアイコンのひとつだ。この言葉も何かの広告のタイアップだったと記憶する。むろん、いったいなん…

感性の皮下脂肪と自意識テトリス

新陳代謝が落ちると、カラダは太る。このことをアナロジーとして考えると、痛切だ。年を取ればとるほど(いや、年齢しばりをよしとしないなら)、サボればさぼるほど、感性の新陳代謝も落ち、太るのではないだろうか? という問いに繋がる。 これはかなり重…

いい演技とはなにか

「いい演技」ってなんだろう。自分も短期講義をうけたことのある、演技の講師の方が、フェイスブックで募集していた。貴方の思う、良い演技を教えてください、と。むろん自分自身もドストライクの命題で、そのFBは静観してしまったのだが、ボーッと考えてい…

ウィキ男と美意識、細部と全体

僕は演出の仕事をしている。映像ディレクター、という肩書きでもあるが、その実は「演出」だ。演出とは何か? 自分なりにひとことでいえば、なにがイケてるか を瞬時に選ぶ行為これが演出だと思っている。今、手元にある全てを使って、「イケてる」の高みに…

「コミュ障のメディア」(悶々と5千字)

テレビ。実は、我が家には地上波が映らない。それもデジタルになって数年たったある日から。(それも、ずいぶん前のはなしだ)電波障害地域らしく、地域の共同アンテナが分配されて信号が送られていたがデジタルになって何年かすると、そのアンテナの胴元で…

空想のスープ

火を入れ かき混ぜる料理と空想はいっしょだ脳ミソの 空想スープは ちゃんと火にかけあっためてないと すぐ傷む空想のスープを ひと回しおたまで 手で 腕で かき混ぜるそのうちスープのなべが 樽のように 大きくなってとてもじゃないから カラダごと浸かって…

魅力的なヒロインを考える

正月で帰省し兄などに会うと、かならずマニアックでディープな会話になります。 兄弟姉妹の居る人はわかるでしょうけれど、兄弟だけに通じる言語があるわけです。 「金田一」の台詞をサッと出しては、まるで連歌のように返答するわけです。私 「ア・カ・イ・…

私家版/エディ・コイルの友人たち

TSUTAYAの「発掘良品」にて今年DVD化された「エディ・コイルの友人たち」(’73)。 ピーター・イェーツ監督作、主演ロバート・ミッチャム。この映画に詳しくないが、日本未公開とのこと。70年代のフィルム・ノワールだ。 ノワール好きのオレとしてどれどーれ…

わからないまま、ここに居る

正直言って、どっちかわからない。 でもここにいる というステージが好きだ。 好き、というかとても貴重だと思う。 このマインドと立場は、俳優にとっては故郷のようなものだろう。俳優はどこかで分かりきっていてはいけない。し、そんな演技は観たくない。 …

結局、クオリアなんだよな

【クオリア】 主観的意識体験。観測できない現象的意識。 赤いりんごを観て、 A「これって、赤だよね?」B「うん、赤い」 A「いやいや、わかってる? ホント赤いよな!」B「うん、ホント、赤い!」 A「いや、だからよ、赤いって!!!」B「おう! 赤い…

グッとくる「オズの魔法使」

昨日、17日。Bunkamuraでハリウッドフェスティバルオーケストラの東京公演を観に行きました。そのコンサートの最後のパートは、往年の名作映画が楽団のバックに流れます。その映像を編集したのが年末年始でした。初日大阪オリックス劇場のあと、ふたたび観に…

ギブとテイク

これももうほとんど自分のライフワークですが、「ギブ」と「テイク」。 ここにぶち当たることは多い。で、オレはいつもそこにイライラしている気がします。 自分のイライラポイントは確実にここにひとつありそうです。 おいおい、ギブはどうしたんだよ? っ…

自意識と成功体験

「神は細部に宿る」。 もうこの言葉ばかりに最近ぶち当たっていると思う。 それはとっても、怖いこととして。自意識というやつは、細部にあらわれる。 それは「意識」だけでなくそのヒトの背景、知識、知性、考え方、性格などを立ち所に示唆するから。怖すぎ…

リアルとリアリティー

演技が「リアリティー」に満ちていることと、ありのままの「リアル」は違う。そのことを寅さんが教えてくれる。(以下敬称略)「男はつらいよ」第9作柴又慕情を再見した。マドンナは吉永小百合。小説家を父に持つ、歌子。これは寅さんがあまりにも寅さんな…

名画を彩ったイギリス人女優

先週までのお仕事で、オーケストラ演奏のバックに流れる映像を構成・編集していました。そのオーケストラはハリウッドの映画音楽を奏でる楽団。その日本公演の一環でした。アラビアのロレンスやスーパーマン、ロッキー、ミッションインポッシブルなど名画を…

一夜かぎりの上映会

監督した映画2作、「Going for Sunday」と「20日」。 特別上映します! きたる12月15日、土曜日二〇時より上映。場所は名古屋のカフェギャラリー「山山堂」です。以前旅先で知り合ったトキワさんの計らいで、実現した今回の上映会。名古屋のみなさん、近郊に…

その日の天使

「忙しく」ても、決して「心を亡くす」わけにはいかないのが演出業で、とにかくタフだったけれどイソガシジマンをするつもりもないなぁと思いもし、逆に心を引き締めなきゃなって思う。また僕はこう思うようにしている。その日その日、一日一日に自分にとっ…

越境が持つパワーと、恋の迫力

[99Problems] by Jay-ZIf you're havin girl problemsi feel bad for you sonI got 99 problems but a bitch ain't one HIT ME!(お前が女で愚図ってたら、俺は残念だぜ こっちは無数に問題かかえてんだ、 スケのことなど一つもねえ ヒッミ!)頼む者と頼ま…