わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

演出の話

ガワとインサイド

声の御仕事。ナレーターや声優さんと一緒にやる最後のMA作業、のお話を少し。特別なことではないが、先日とある映像のオシゴトの最終工程「ナレ録り」があった。そしてこれも特別ではなくなってきた手法だが、それは〈デジタルでのやりとり〉だった。ZOOMで…

Nのいる未来

国立研究開発法人NICT(エヌアイシーティー)さんのビジョンムービーの演出を担当しました。感動とワクワクの未来を描く「Nのいる未来」どうぞご覧下さい。NICT「Nのいる未来」特設ページ

クーナセレクト

ベビー用品を取り扱う「クーナセレクト」さんのTVCMの演出を担当しました。ママ役湯川さん、パパ役樽田くんが素敵な演技を披露してくれました。そして子役のにいなちゃんがと に か く か わ い す ぎ た 。 ゴゴスマ(金曜日のみ)レッツ美バディ!(水曜日…

こわい戯曲

好き、というか演っていると(冷やかしに)覗きたくなる演目、というのが個人的にある。それが、岸田國士の「紙風船」ベケットの「ゴドーを待ちながら」だ。この二つの戯曲は私にとってリトマス試験紙のように重要な地位を占める戯曲である。とつぜんながら…

自意識と演技 V 最終章

前回。自意識と演技 IV - わが心のBlog長々と「自意識と演技」語ってきました。序章から数え第6回。一応のフィナーレ、最終章となります。___________________1)と2)を振り返って。 (1)「顔合わせ・初読みが一番いい人」(2)「本…

自意識と演技 IV

自意識と演技 III - わが心のBlog前回「自意識と演技 III」これでようやく 1)顔合わせや初読みが一番いい人 の問題点を語りました。(長かったですよね・・しかしそれだけ「取組む姿勢と発見」が大切です)「自意識と演技 I」の冒頭で二つの問題を提示した…

自意識と演技 III

自意識と演技 II - わが心のBlog前回「II」の最後で、こう書きました。 物語の構造・状況をしっかり理解した上で(A)鮮烈な、余りにもフレッシュな、貴方の「たいしたことない」をぶちかましてほしいのです(B) Aとは物語の構造。本筋。Bとは人物の表…

自意識と演技 II

自意識と演技 I - わが心のBlog前回「I」で大切な二つの方向を提示しました。 (A)物語を中心に据えているか(B)自分のパフォーマンスが中心か むろん大きなバランス問題だが(B)が強い人は要注意人物だよ、と説きその理由を述べました。また大切な問いか…

自意識と演技 I

前回、序章からどうぞ読んで下さい。自意識と演技《序章》 - わが心のBlog __________________生きていると経験則もだいぶ貯まるモノです。これはもう本当に。私から視て、俳優にみられる厄介なシグナル。要注意な俳優の現象はこの二つだ…

自意識と演技《序章》

以前からも、これからも考えてゆくライフワーク。演技論を久しぶりに。これを書いたのは、実は1年以上前です。2020年初頭です。その後コロナがあり、自身の短篇映画もありました。寝かせて相当経つ代物です。どうするかなぁ、と。なぜならどんなに丁寧に扱…

撮影の話、改め機材トーク

前回は編集でした。 ゴーインにシリーズ化している、私が想う映像の仕事。今日は「撮影」です。・・・しかしまいったなどこから何を書くのが良いか、途方にくれます。撮影の技術や理論について、でも相当な数の参考書がうまれるわけで、あるいは人物にフォー…

編集の話

光、について少し触れました。(▶参照)なのでこの機会に「編集」についても、少し自身の感慨を記します。編集について書いた過去ログはこのあたりです。 上記ではマニアックに再編集DIY。編集における物語的効果。これを創り手の「自意識とジャンル」という…

True Tone パート2

せっかくなので、続編。カラーについて自身の感慨をもう少し紹介します。 一昨日こちらで書いたとおり「てめえの見てる作業モニターが壊れて」いれば、説得力はない。笑けれども、私なりに考えはある。ので紹介します。 Teal & Orange ◎ガンマ先生前述の通り…

True Tone 色の話

いやーあぶない・・。映像作家、映像ディレクター、そんなことをしていると「色味」に過敏です。しかし、あろうことか、私のマスモニ(マスターモニター)のカラー構成がぶっ壊れてる。ということが直近でありました。笑。実は何度か経験していて(←なにが、…

Rendezvous 5〈今までのまとめ〉

歳末如何お過ごしですか。ランデヴー通信です。グラスゴーでの上映告知から、2ヶ月以上経ってしまった。わが短篇映画「Rendezvous」。映画ホームページ: あらためて振り返りをします。今年「緊急事態宣言下」において撮り上げた作品。ここにその記録を記し…

Rendezvous 2〈最優秀監督賞〉

Rendezvous ポスター 連日暑い日が続きますが、如何お過ごしでしょう。Rendezvous 通信です。5月に完成した短編映画「Rendezvous」は只今、世界中の国際映画祭に出品中です。8月下旬現在、各国映画祭レースの途中経過を発表!AWARD WINNER■ 最優秀外国短篇映…

Rendezvous 1

新作の短編映画「Rendezvous」HPを公開しました。スマホでも見ることができますが、PC版が超絶おすすめです。お知らせいたします! www.rendezvous-shortfilm.com平易な英文です。ミッションは必読かもしれません。本作は数々の映画祭にて審査中です。手始め…

映画祭という、想念の旅

新作の短篇制作に伴い、監督としてもプロデューサーとしても、映画祭出品に奔走しています。映画祭の、出品代行業を生業にしている方もいる。なので、自分の知識やリソースは極力伏せるが、独学でこの1ヶ月随分そっち方向をやりこみ、すっかり映画祭博士にな…

手記・守護天使たち〈必読〉

製作手記を。忘れてしまう前に。5月15日。インスピレーションからちょうど1ヶ月。そしてこの旅もようやく落ち着いた。今回、自主短編映画は撮影まで2週間という旅だった。それは短くも、濃く、長く、険しい旅だ。ヒトは喉元過ぎるとなんとやら、で、も…

特報

Rendez-vous 特報ポスター この度、ショートショートムービー。4分の物語を製作中です。イン・プロセス。まだまだ陽の目をみるまでありますが、ここに特報です。Rendezvousまちあわせ、逢いびき。私自身がそうですが、首を長ーくして続報吉報待ってくれたら…

ひとつ こんなシーンがある------------------------------------------密使として 特務を承けた曹長がいた彼は 今では官吏将校となった同僚 や苦楽をともにした 軍の仲間と密造酒をかわし しばしの別れに わらう。部隊に独り戻ると彼は みなを前にして こう…

すっかり始めました

これは追々 ゆっくり語りたいところですが短編ショートショート はじめましたただいま準備に 没頭していますいやー いつからだろう ?先週であることには間違いないあ これやろういや やる必要があるだれが? オレだろオレ以外いない がんばるそんな企画です…

ゲなるもの、オートマチック、コールド。

千葉県「わむ」という演劇サークルに参加中だ。11月末の日曜日。そこで企画創作ワークショップの最終日があり、参加していました。最終日は今までのお題からプロットまで書き上げて提出してもらう。プロットのみならず「作者のメッセージ」「メディアやスタ…

自意識三部作

プライベートでも、オシゴトでも、がっつりこれにぶち当たる数ヶ月。なので、べつに目新しいことでもないので、再掲にとどめる。むろん自分も余裕で道の途中であり、そこは精進するのみ、でしかない。しかしそうであってもお前に言うことがある、ということ…

追憶、「ダンジョン」とBBOYPARK2001

以下、敬称略で綴ります。またMCバトルや「フリースタイルダンジョン」の説明等も割愛します。感慨と追憶を綴る。 一昨日、5月14日火曜日深夜。テレビ朝日&AbemaTVの人気番組「フリースタイルダンジョン」で、ラスボスの般若が引退した。そこで行われたR指…

SS

関係ないが、恵方巻がほんとうに大キライです。昨日は試写用の映像を上げた。きってもきっても終わることのない素材を切ること幾数日。下茹でし、だしにつけ、とにかく編集なんて作業は、そのほとんどが「下ごしらえ」。編集とは具材を切るのがもうほんと8…

ハリウッド・フェスティバル・オーケストラ

あけましておめでとうございますとりいそぎ、ご案内まで!新春来日コンサートです 【チケット販売】ハリウッド・フェスティバル・オーケストラ 【チケットぴあ】ハリウッド・フェスティバル・オーケストラ2年に一度この時期に来日、映画音楽の、名曲の数々…

劇場、テレビとスマホ

劇場、テレビとスマホ。これはメディアの違いや「大きさ」以上に違いがある、と今日寝ながら思った。今さら、というか、あらためて。メモのような記事。でも、文化の日だから、ちょうどいいか劇場。シアター。これは本当にリッチコンテンツだな、と思う。そ…

こむらがえる夜

いく月の かさねつきたる秋の夜の われ目を閉じてこむら かえらん毅覺これは歌人の毅覺が謳った歌、とされています。「空をゆく月が重なるような秋の夜だ、私は目を閉じると、この村への別れを想うのだろう」。おそらくもう二度とその地を訪れることはないの…

自分くんとの日々

これは3年前。2015年の今日、10月10日の記事。OFFってたものだ。読み直すとたいへん真っ当なので、ここに再掲する。一つのプロジェクトが終わった時の、センセーションをこの記事は述べている。あ。そのあと「後記」も今としてすこし追記しました。 (以下、…