わが心のBlog

by Hiroki Utsunomiya

Son of a Hungry Tiger?

と、タイトル英語風味に書いてみたが、なんてことはない


オレにハンバーグステーキを語らせたら
うるせえから どっからでもかかってきやがれ



ということが言いたいのである。 やるかこのやろー(←猪木風)
ともかくサノバ、我はまさしくハングリータイガーの御使いなのである!!w
子と精霊の名によって、御使いは使わされん! がぅーーー!

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飯テロのような強襲。
脳内に電気信号が劈き(つんざき)、君もこんなことがあるだろうーー


ぐおーー! ツナギなしの100%フルビーフハンバーグステーキが喰いてぇ!! 喰いた過ぎる! だっふんだっつーの!!


100%ビーフハンバーグステーキ。その、オリジン。
横浜生まれ横浜育ちの私にとって、レストラン「ハングリータイガー」は常に安寧の場としてあった。
小さなときは家族で、大きくなってはその時々の友人や女友達と、バクバクと100%ビーフハンバーグを食した。想い出の中にあるHT(←略しちゃうけど笑)は、まさにソウル・フードそのものだった。

じっさいHTは、ツナギなしの100%ビーフハンバーグの日本としてのパイオニア、元祖である。
これははっきりと、はっきりと断言しておいた方が良い。 日本全国でその発祥はHTである。
今でこそ、全国展開「ビッグボーイ」の大俵ハンバーグだの、ご当地地元の100%ハンバーグはあるが、HTがそのオリジンであることに間違いない。
くわしくは【店舗のHP】に任せるが狩場本店からつづく、そのアメリカンなホスピタリティにも、ロイヤルホストやシズラー(懐かしい!)のように、華やかでワクワクしたものだ。
今日は、この辺の歴史もおさえつつ派生店をあーだこーだ論じるつもりだ。
なお、関東以外の派生店については触れない。(ね? うるさいでしょ)

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「ソウル・フードだった」と書いた。ーーそう。
「だった」のだ。HTへの私の愛は、過去形をとらざるを得ない。
90年代は小田原店だの、いくつもの支店をもち神奈川県を平定するかの勢いをみせたHTだったが、2000年代のはじめ、どこかの店舗で「O157」を検出する事件が起こる。
それは大きく報道もされ、それ以来、HTは大打撃を受けたのだった。
店舗数は激減し、なによりも(うるさい客にとって)痛かったのはその「焼き加減」の変更にあった。
O157を検出した過去を払拭するかのように、「ミディアム」と言う名の、実質「ハード焼き」が主流となったのだ。赤身ホロホロの「レア」設定は禁忌となり、固く焼き上げられた、固い肉の塊と化したそのビーフハンバーグに、私のみならず、コアなファンは次第に遠ざかっていった。


わたし事だが(ってさっきから、ずっとてめえのことでね)実家に帰ったさいなど、家族でHTに行くことが最近まであった。しかしそれは過去の儀式をトレースするようで、非常にさみしくなるのだ。
その「幸せ」を担保していた「風味」がどこにもないからだ。

なんだ、この固い風味は……。
落ちすぎだな、味……。

過去の幸せいっぱいの子供だったオレとして、その場は演技してみせるのだろうよ。
今日もおいしかったね。また来ようね? おっかさま……、おとっつぁま?
クソウソだよ! なんだこのスッカスカな味は! ええHT!! ファック! 肉の質も落ちてる!
食べれば食べるほど、落胆するのだ。もう、そういう負のスパイラルがいやで、家族の誰もHTに行こうと言わなくなったように思う。それは家族という肖像の、ひとつの悲劇である。(←大袈裟?)

とにかく「HT難民」となった2000年代から、わたしの100%ビーフハンバーグの旅は始まる。
HTが自らアキレス腱を切ってしまい、自分の中のまだ見ぬ絶食への旅に出たのだ。(←大袈裟?)


ラーメン店の「のれん分け」のように、おそらくHTの薫陶やレシピ的秘伝をうけ(たとえば社員だったかして)その後、同じくハンバーグステーキを提供している(だろうと匂う・推察できる)店と、あきらかにエピゴーネン(亜流)であろう店というのは、実は食べ比べれば、よくわかるものだ。
その違いはなにか、というと、その店が


肉を愛しているかどうか


という点を感じられるかに尽きる。な? うるせえだろ?
それに次点として「アメリカン」かどうか、という点も見過ごせない。その店がアメリカンかどうか。
古き良き、アメリカを感じることが出来るか? は老舗か新興かの判断の一つにもなりえるだろう。
(それだけ幼少の頃「アメリカンビーフハンバーグステーキ」という響きにワクワクしたわけである)

その辺を注意しながら、どう書こうか逡巡した結果、寸評形式にレビューすることにした。
以下、オレ星ミシュランのはじまりはじまりー。
なお、千葉圏が多いのは当然である。 だって今住んでるのが千葉県だからである。
それでは見ていこう!


f:id:piloki:20170731191642j:plain 実家最寄りの若葉台
ハングリータイガー
ビーフパテ ★★  ソース ★★★☆ ホスピタリティ ★★☆ 居住性 ★★☆

元祖ビーフ100%ハンバーグ、ハングリータイガー。それでも星付けすると高い結果となった。
居住性の良さとして、他がひどすぎる、というのもある。が、これが全ての基準となるだろう。
ソース(デミグラス)は相変わらず旨いが、それをかけるべきパテの質は本当に落ちた。過去への敬意を払って星二つだが心情的にはもっともっと低い。ホスピタリティも以前と比べ数段落ちる。添えられる「たまねぎ」は他の何処にもない絶品であり続けている。


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ゴールド・ラッシュ
ビーフパテ ★☆ ソース ★★ ホスピタリティ ★ 居住性 ★

渋谷の雄。ゴールド・ラッシュである。
評価の低さはとにかくその狭さと、渋谷ならではのホスピタリティの低さが「幸福度」の足を引っ張りまくっている。狭すぎるから臭いが服につきまくるし、そんでもってそのニオイで「渋谷」の街に放り出されるのは、ちとつらい。
それでいて、ソースに印象があるわけでもなく、パテも同様で感動はさほどない。これは横浜人だから「評価が辛い」わけでは決してない。が、チーマー全盛の時代、坂を下りた半地下にあった1号店で初めて食べた際、「これが渋谷のソウル・フードか……気の毒に」と思ったのも事実である。それだけ、当時のHTは無敵だった。もちろん今は見る影もないのだが……。
なおゴールド・ラッシュも歴史は古く、パテもラグビーボール型。おそらく「直系」のお店である。


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アルカサール
ビーフパテ ★★★☆ ソース ★★★ ホスピタリティ ★★ 居住性 ★★

アルカサール。神保町と五反田、川崎にある。以前は渋谷にもあったようだ。
初来店の時、感動し、胸をなでおろし安堵した。
私の「HT難民」を救った店として、個人史に燦々と輝きつづける名店である。ビーフパテの質はこの業界ではピカイチ。ただ、鉄分の多いソースの評価は、かなりわかれる。個人的にはこのパテにHTのソースなら完璧なのに、とさえ思うが、アルカサールの個性的なデミグラスも嫌いではない。
惜しむらくは、そのホスピタリティと居住性なのだが、最近、スズラン通り神保町店の他、神田店が新たに出店されたのだった。こちら神田店の居住性とホスト性は、女性にも太鼓判が押せるだろう。
なお確実に「直系」の匂いがする。店の人に訊いてはいないが、HT出身者が作ったお店だと感じる。


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ビッグ・ボーイ
ビーフパテ ★ ソース ★ ホスピタリティ ★☆ 居住性 ★★★

みなさんお馴染み、ビッグボーイの大俵ハンバーグのことである。
しかし私にとっては「ビッグボーイでも」という、デモ・シカ・ビッグボーイという地位に位置する。
ビーフパテの質は★一つでもあげすぎである。 ソースもこだわりがあるわけではない。言っておきたいのは、ソースを何種類も選べるから「いい」わけではない、ということだ。
堂々と、一つのソースで勝負しなさい。ーーしかし、こういう総合系レストランだけにその辺の「ゆるさ」も大きな失望ポイントである。ただ、それに反比例するほど、居住性はいい(笑)。気軽な、焼肉界の安楽亭のような立ち位置にビッグ・ボーイがあろう。
石焼きというギミックは私には必要ないのだが、この石焼き系は(ラグビーボール型であれ)それこそ「直系」DNAはなく、HTの薫陶もなにも受けずにその商品を真似ただけ、という邪推を私は抱く。


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ブロンコ・ビリー
ビーフパテ ★☆ ソース ★ ホスピタリティ ★★ 居住性 ★★☆

このブロンコ・ビリー。千葉に居着いて初めて知った。千葉内で勢力をひろげるチェーンである。
延べ棒のようなビーフパテが特徴的。また、サラダバー的な展開はビッグ・ボーイと重なる。
ただ、ビッグボーイ同様と言わざるを得ない。パテの質には感動できず、ソースもオニオンソースのみで印象に乏しい。ソルトに数種類ありオリジナリティを出そうという心意気は伝わるが、とにかくパテとソースである。オレ的な評価はきびしいが、地元には愛されていそうでこれ以上の付言はない。


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カウベル
ビーフパテ ★★★☆ ソース ★★ ホスピタリティ ★★☆ 居住性 ★★☆

これも千葉内(八千代)のお店である。しかしこれがヒット! アルカサールぶりの感動をおぼえた。
ビーフパテは延べ棒型(千葉ってそうなのか?)ながら、肉質はアルカサールと並ぶ最高位
惜しむらくはオニオンソースであること。さっぱりしてていい、とも言えるが、このパテにデミグラスもいけるはずで、そこはマイナスとした(ただ、ステーキ肉にオニオンソースが合うのはわかる)。また、サイドメニューも試してみたくなる皿が多く「牛すじ煮込み」はかなり旨く、かつ安めだ。幸福度という点で、アルカサールに次ぐ要注意な店として、目下リマーカブルだ。
みなさんも、おれんち来た際はたべに行こうね?笑




というわけで、
長らく見てきた100%ビーフハンバーグ仁義なき夏の陣。

「居住性」とか言って、あんなモクモクの煙とにんにくと肉汁のニオイ浴びて、居住性もへったくれもないんだけどさ(笑)。女子が、服を気にして避けるのもわかるけどさ。美味しい店は美味しいのさ。


とにかく東京近郊ならアルカサール
千葉は八千代のカウベル


だよ。2017年夏現在のマイ・ミシュランの結果でした。
行ったことない? それはもったいないぜ。 今すぐGOだ